シワには安静時のシワと動作時のシワとたるみがあり、治療法が違います。


そこで、今回はシミ等の治療に使われる代表的なお薬のトレチノインを解説いたします。


使用しているトレチノインはオールランスレチノイン酸でビタミンAの誘導体

最近流行りの注射や糸などによる治療はダウンタイムが少なく手軽ですが、物理的に余った皮膚を切除する手術は今でもとても有効な方法です。特に上まぶた、下まぶたなどは手術による治療が効果的なケースが多い部位です。

ハイドロキノンは植物に含まれる天然の成分で、酸化を防ぐ働きをします。
ハイドロキノンはメラニンを生成させる酵素の働きを阻害してシミを予防します。
ただし、トレチノインクリームと同じように作用の強い成分ですから、医師の指示のもとで使用をすることが大切です。

トレチノインとは、レチノールの誘導体で、とても効果の強いビタミンAです。

トレチノインは、効果が強くはっきりと出ることが多いため、必ず注意事項を確認して使用してください。また、何かあった時には必ず医師に相談しましょう。

オバジシステムに変わり導入したDrフェルナンデスのエンビロンシリーズも歴史が長く、効果が高く、Drフェルナンデスに軍配が上がった形となりました。(Drフェルナンデスはずっと以前よりビタミンA療法を研究してきて、Drオバジも結局はビタミンA療法に追随し、行き着いた形となりました。)

トレチノインとハイドロキノンを併用し、か月経過した頃の写真です。

トレチノインはビタミンAの誘導体で、米国FDAではシワやニキビの治療薬として認可されており、多くの患者様に皮膚の若返り薬として使用されています。
トレチノインの作用として余分な角質を除去し、皮膚のターンオーバーを早め、コーラーゲンの増殖を図ります。また、皮脂の過剰分泌がある場合は皮脂腺の活動を調整し、抑制する効果もあります。したがって、使い続けることで、しわ、たるみが改善され、美肌効果がありますし、にきびを改善し、ニキビ跡にも効果があります。

治療後、2、3日経つと塗った箇所とその周辺の皮膚がポロポロとむけはじめ、赤くなります。又、洗顔時にヒリヒリすることもありますが、トレチノイン治療には必ず伴う反応です。皮は絶対に無理にむかず、自然にはがれるのを待ってください。皮膚がむけたら以下のことに注意してください。

トレチノインとハイドロキノン()を併用し、か月経過した頃の写真です。

高濃度では、効果が出やすい分、副作用も出やすい傾向があります。
そのため、医師がトレチノインの副作用である皮膚の赤みの程度などを見ながら、最適な濃度を判断します。

肝斑は、頬や目の下、額にあるモヤモヤとした薄茶色のしみです。通常のしみ(老人性色素斑)はしみとお肌の境目がはっきりしていますが、肝斑は境目が曖昧です。
原因は様々ありますが、紫外線や皮膚の摩擦、女性ホルモンが原因と考えられています。
30-60代の女性に多く、肝斑の上に老人性色素斑が重なっていることも多くあります。
肝斑の上の老人性色素斑を治療したい場合は、まず肝斑の治療を行っていただく必要があります。
また、少しの刺激でメラニン(肝斑の原因組織)が出やすくなっている状態なので、強い刺激や治療を行うと逆に悪化してしまいます。そのため優しい治療を定期的に、根気強く行っていく必要があります。


色素沈着が消えたら、トレチノインは中止し、ハイドロキノンのみを塗ります。

トレチノインは線維芽細胞の働きを活発にし、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の分泌を促進することで、たるみの改善に導きます。

また、ハイドロキノンとトレチノインを使用する際には、必ず休薬期間を設けます。

イソトレチノインはビタミンA( レチノール)の活性型(レチノイン酸)のイソ体(光学異性体の1つ)を抽出したものです。
イソトレチノインを飲むと、
①ニキビの原因となる皮脂腺が小さくなる
②角質による毛穴詰まりを解消してくれる
という2つの作用があります。
特にニキビ治療においては、皮脂腺を小さくする、というメリットが大きいです。

また、トレチノインの重ね塗りやケミカルピーリングも効果を高めることができます。

. 治療は、前半の漂白していく治療期間(2~8週間)と後半の炎症を冷ましていく期間(2~8週間)に分かれます。使用開始後、治療部位の皮膚が赤くなり、垢のように皮膚がぽろぽろむけてきます。その後、徐々に赤みが増してきますが、シミは薄くなってきます。始めの1~2週間は一番つらい時期ですが、その後お肌が薬に慣れてきて赤みやしみる感じもなくなっていきます。治療中は、必ず最低2週間に1度は担当医の診察を受けてください。シミの治療期間の目安は4~12週間です。シミが満足できるところまで薄くなった時点でトレチノインゲルを中止し、ハイドロキノンの外用を続けていただきます。トレチノインゲル外用中および外用中止後2~4週ほどの間は赤みが続きます。

では、トレチノインを使用したことによる副作用は、どんなものがあるのでしょうか。

同じレチノイドであるレチノールとトレチノインですが、その違いは何なのでしょうか?下記の表に簡単にまとめました(肌のクリニックまとめ)。

トレチノインを塗った部分が非常に敏感になり起こってしまう症状です。

1.保湿ケア
トレチノイン治療中は、皮膚の角質層がはがれるため、皮膚のバリアー機能や水分保持機能がなくなります。そのため、治療部位では水分がどんどん蒸発し、皮膚が乾燥して突っ張ります。また、バリアー機能がないため、皮膚を保護することが重要になるので、担当医の指示に従うなどして、スキンケアを忘れずに行ってください。

使用開始時のトレチノインやハイドロキノンの塗り方についてお伝えします。

ですから、このクリームは強力な美白剤となります。市販の美白製品では、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキスなどを配合した化粧品や医薬部外品が多数ありますが、成分の作用がハイドロキノンに比べて非常に弱い(100分の1程度)ため、市販されている濃度では実際の効果は全く期待できません。強い薬はいいことばかりではありません。特にトレチノイン治療のように角質を取る治療をしているときには、ハイドロキノンはしみるためヒリヒリすることがあります。刺激が強い場合は、このハイドロキノンを一時中止するのではなく、トレチノインの方を一時お休みしますが、必ず医師の指導をお守り下さい。

シミ、しわ、ニキビ痕に高い効果の塗り薬です。 トレチノイン・ハイドロキノン療法はシミをとる方法のひとつで、美白効果もあります。


一方で、トレチノインはシワやシミの両方にしっかりとアプローチできるため、両者のメリットを兼ね備えていると言えるでしょう。

トレチノインによる、しわ・たるみの治療-参考文献_美容医学への扉

ハイドロキノン・トレチノイン療法は、東京大学の形成外科医が開発した塗り薬によるシミ治療法です。トレチノインは皮脂の分泌を抑え、ニキビ・シミ・シワ・オイリー肌・ミックス肌を改善。

トレチノイン シミ、しわ、ニキビ、に効果が期待できる塗り薬です

当院では、トレチノインの副作用(赤み、かゆみ、皮膚の皮剥けなど)を軽減するために開発されたCDトレチノインという低刺激トレチノイン美容液を顔全体用におすすめしています。

トレチノインについて知っておきたいこと!シミやシワとの関係は?

・妊娠中や授乳中、妊娠の予定がある場合は使用しないでください。
・皮膚の赤みが強くなった場合は、使用を中止しましょう。
・使用の際は日差しが入らないよう遮光し、外出時は日焼け止めを使用してください。日焼けをすると赤みがとれないまま残ってしまうことがあります。
・使用中は肌が敏感になっているので、肌をこするなどの摩擦は避けてください。
・小じわの改善も希望する場合は、半年以上の継続が必要です。
・洗顔や入浴、洗髪は、使用当日から可能です。
・トレチノインは過剰に使用するとかぶれなどが起こることがあります。医師の処方のもと、指示に従って使用することが大切です。
・心配なことや不安なことがあったら自己判断せず、医師に相談しましょう。
・ターンオーバーを強力に促進させる効果があるので、角質が剥がれて一時的に肌が無防備な状態になります。バリア機能が低下するので、ニキビなどができることがありますが、そのままトレチノインクリームの使用を続けることで、新しい角質が皮膚の表面を保護しニキビは治まっていきます。

もし通院が難しいようでしたら、メラフェードというトレチノイン・ハイドロキノン製品がお勧めです。 ..

イソトレチノインはネットに良い情報・悪い情報が沢山あって、わかりにくいですよね。
今回の記事では、皮膚科医がイソトレチノインについて丸ごと解説していきます。
試してみたい方、自分に合うか気になる方は、ぜひ最後まで御覧ください。

当院ではNトレチノイン、HQエッセンス、ステムサイエンスの3種を外用開始しました。 ..

トレチノインは、その生理活性作用の強さから、化粧品や医薬部外品への配合は認められていません。それに対して、作用の弱いレチノールや、レチノールにパルミン酸を結合させたパルミチン酸レチノールは、化粧品や医薬部外品への配合が認められています。

当院ではトレチノインを用いたしみ治療を行っています。 この薬剤は、米国内ではFDA認可を受け、しみ・しわの薬と […]

つまり、東大式トレチノインは、頻繁に通院が可能で、短期間で治したい方に向いています。

ビタミンAの大切さを痛感です。 トレチノインに強いお肌だったため、 ..

以上の塗り方は、治療開始時の塗り方です。治療が進むにつれ、薬の内容、塗り方等が多少変わってきます。