今回は、鼻炎薬と風邪薬の飲み合わせについて、簡単にまとめてみました。
もちろん先ほどの「他のアレルギー用薬」で紹介したように医療機関の受診を経て症状などを医師が考慮した上で抗ヒスタミン薬をあえて重複させて治療する場合もあります。具体的には総合感冒薬のPL配合顆粒(抗ヒスタミン薬としてプロメタジンメチレンジサリチル酸塩が含有)とアレグラ®などの抗ヒスタミン薬が同時に処方されるケースなどは存在します。
ロキソニンやカロナールといった解熱鎮痛薬との飲み合わせに問題はありません。
葛根湯は、風邪の初期に効果が期待できる漢方薬で、多くの方が飲んだことのある薬かもしれません。ただし、「甘草」や「麻黄」など副作用に注意が必要な成分が含まれているため、長期間の服用は避けたほうが良いでしょう。また、他の薬と併用する場合も、飲み合わせに注意が必要です。
ちなみに総合感冒薬の中には抗ヒスタミン薬以外にも解熱鎮痛薬などが含まれていることがありますが、イブプロフェン(製剤例:(医療用医薬品)、(OTC医薬品))やロキソプロフェンナトリウム(製剤例:(医療用医薬品)、(OTC医薬品))などの主薬が単一の成分である解熱鎮痛薬とフェキソフェナジン塩酸塩との飲み合わせは通常であれば問題ありません。(解熱鎮痛薬においても、鎮痛成分に加えマグネシウムやアルミニウムといった制酸成分が配合されている製剤もあり、その場合には飲み合わせに注意が必要となる可能性もあります)
■ロキソニン・カロナールと併用可能なパブロン: パブロンS咳止め
漢方薬は、子どもの場合は通常大人の服用量を減らして使用することが一般的です。医療用漢方薬は病院で医師の指示に基づき、2歳未満の子供にも処方されることがあります。ただし、市販の漢方薬はメーカーや商品によって対象年齢が異なるため、購入時に十分な注意が必要です。また、小青竜湯はわずかに酸味がある甘辛い味がしますが、子供に飲ませる際には砂糖を加えてお湯に溶かすか、アイスやヨーグルトに混ぜて与える方法などがあります。
実際、風邪薬のパブロンには、クロルフェニラミンという抗ヒスタミン成分が含まれています。鼻炎薬のアレグラには、フェキソフェナジンという抗ヒスタミン成分が含まれています。
アレグラとパブロンは併用できる?飲み合わせに問題ない薬はコレ!
インフルエンザが疑われる際は医療機関へかかることが治療の基本ですが、病院が遠く離れていたり、待ち時間もかかることが想定されたりする場合、高熱などの症状がひどいと足を運べないこともありえます。どうしても医療機関へかかれない場合は、近所のドラッグストアの中から薬剤師の常在している店舗を選び、安全性の高い薬を選んでもらうのもひとつの手です。インフルエンザにかかっている可能性があることを伝え、症状にあった薬を案内してもらいましょう。
一般的に、インフルエンザ時でも服用できる解熱剤は、アセトアミノフェンを主成分とするものといわれています。しかしながら、多くの解熱剤はさまざまな成分を含んでいるため、自己判断で薬を選ぶことは少なからず危険があります。必ず薬剤師に相談をし、より安全な薬の利用を心がけましょう。そして、症状が少しでも軽くなったら、必ず医療機関にかかり、医師の診察を受けましょう。
市販の風邪薬パブロンにはたくさんの種類があります。
それぞれ含まれている有効成分が違いますので、アレグラと飲み合わせに問題があるものについて、パブロンのシリーズ別に解説していきますね。
抗ヒスタミン剤を含有する内服薬=アレグラということで、パブロンゴールドなど上記のパブロンシリーズとアレグラは併用できません。
小青竜湯には麻黄が含まれているため、長期間の服用により胃もたれや胃痛などの胃腸障害が起こる可能性があります。胃腸が強い人や持病のない人は、花粉症の季節などに月単位で服用することもあるかもしれませんが、自己判断で漫然に長期間服用しないようにしましょう。
2020年12月10日にビラノアOD錠20mgが発売されました。当院でも取り扱っております。味はライム風味です。
ODとは『Oral disintegration』のことで『口腔内崩壊錠』を意味します。水なしでも口の中でさっと溶けて服用できるのがメリットです。もちろん水と一緒に服用することも可能で、効果は通常の錠剤と同等です。
発売に当たり口腔内崩壊時間を評価していますが、口の中でとけるのにかかる時間は平均で11.35秒となっています。水なしで服用できる抗アレルギー薬の選択肢はいかがでしょうか。
アレグラとベンザブロックの青、またはアレグラとパブロンは併用できますか?
小青竜湯には、乾姜(かんきょう)、五味子(ごみし)、半夏(はんげ)など、妊娠中に慎重に使用すべき生薬が含まれています。また、発汗作用のある麻黄も含まれているので、妊娠週数によって薬の影響が異なるため、自己判断での服用は避け、必ず主治医に相談してから服用するようにしましょう。
フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラR️)に飲み合わせの悪いものはありますか?」に関する現役医師の回答がご覧になれます。
アレグラ以外の抗アレルギー剤(アレジオン、クラリチン、ザイザル、デザレックス、ビラノアなど)とパブロンシリーズの飲み合わせの考え方も同じです。
ぜひ、参考にしてくださいね!
鼻炎薬と風邪薬を一緒に服用すると、抗ヒスタミン薬などの成分が重複して副作用が強く出る可能性がありますので、絶対にやめましょう。
主に①が考えられます。抗ヒスタミン薬はなどのだけでなくやなどの皮膚症状など、多くの疾患へ効果が期待できます。そのため「皮ふ疾患用」の薬をアレグラ®と一緒に服用した場合では、知らず知らずに抗ヒスタミン薬を重複してしまう可能性があります。先に挙げたように医療機関で医師の判断により抗ヒスタミン薬などを複数使用するケースはありますが、知らず知らずに重複している場合は副作用の予想外の増強などがおこる可能性があり危険です。
当院では年齢が低くても使いやすいザイザル、アレグラ、アレジオン、オノンなどをよく処方しています。 ..
鎮咳去痰薬にも薬同様、抗ヒスタミン薬が含まれている場合があります。ヒスタミンなどの体内でアレルギーを引き起こす物質は、咳や痰などを誘発する因子にもなるため、鎮咳去痰薬にはいわゆる咳止め薬の他、抗ヒスタミン薬が含まれている場合があるのです。例として医療用医薬品における鎮咳剤のフスコデ®配合錠には抗ヒスタミン薬のクロルフェニラミンマレイン酸塩が含まれています。また、OTC医薬品の鎮咳去痰薬の「」や「」にも抗ヒスタミン薬のクロルフェニラミンマレイン酸塩が含まれています。
鼻水が続く場合は、抗ヒスタミンが含まれるアレジオンやアレグラが有効です。
市販薬は安全性の高い薬ですが、疾患によっては、含まれている成分が思わぬ事態を招く場合があります。高熱が出たり、悪寒が強い場合、まずはインフルエンザを疑って、医療機関で医師に適切な薬を処方してもらいましょう。
その際注意したいのは、病院へかかるタイミングです。インフルエンザの診断には検査が必須ですが、正確に判定するには、インフルエンザウイルスがある程度増殖した状態でなければならず、あまり早くても正確な検査は行えません。先に紹介した症状が現れてから24時間から48時間の間での検査が推奨されているため、しばらく自宅で安静に過ごした後、タイミングを見計らって病院へかかりましょう。自宅療養の間は、症状がつらくても市販薬の使用は控え、悪寒があるうちは暖かい部屋着や空調で暖を取る、高熱で汗をかく場合は水分をこまめにとるなど、対処療法で身体の負担を減らして乗り切りましょう。また、インフルエンザかどうか分からない場合でも、疑われる症状がみられる場合には、感染を広げないためにも不要不急の外出は控えましょう。
他の一般用医薬品(市販薬)と併用していいですか? 前の10件; 次の10件
抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の細胞(肥満細胞)からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。ヒスタミンは神経受容体のひとつ‘H1受容体’と結合、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されるのです。この薬はH1受容体に先に結合し、ヒスタミンの結合を遮断することにより、抗アレルギー作用を発揮します。一般的には抗ヒスタミン薬、専門的にはヒスタミンH1受容体拮抗薬と呼ばれています。
ビラノア錠は広くに分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)です。第2世代の特徴は、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点です。このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。
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花粉症でアレグラを服用中に、風邪をひいてしまった…。
そういう時に、市販のパブロンを併用していいか、飲み合わせに問題ないか、不安になることありませんか?
この記事を読むと、アレグラとの併用に問題ないパブロンはどれか、わかります。
水なしで服用、微粉末生薬成分がのど粘膜に直接作用する第3類医薬品。のどの炎症による声がれやのどのあれ、不快感をやわらげ、線毛運動を正常に。
パブロン鼻炎シリーズとアレグラは、同じ鼻炎に効く薬なので、
「併用したらいけないだろう」とイメージしやすいですよね。
フェキソフェナジン塩酸塩(主な商品名:アレグラ)は医療用医薬品、OTC医薬品として花粉症などのアレルギー疾患に広く使われています。
風邪かインフルエンザか分からなくも、高熱が出てつらいときは「ひとまず熱を下げたい」と、解熱剤を使いたくなるものです。しかし、インフルエンザにかかっている場合、市販の解熱剤を安易に使うことは望ましくありません。というのも、解熱剤の成分のなかには、インフルエンザの合併症を引き起こす原因となりうるものがあるからです。
それは、アスピリン(アセチルサリチル酸)、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸の3種です。これらが含まれる解熱剤をインフルエンザ時に服用すると、インフルエンザ脳炎・脳症の発症リスクを高めたり、重症化する危険性があることが厚労省の研究から分かっています。
またアスピリンには、肝機能障害や精神神経症状をきたすライ症候群という合併症を引き起こす可能性も指摘されています。この合併症は主に乳幼児が発症しやすいとされていますが、成人でもまれに発症することがあるため、インフルエンザ時に服用することは避けましょう。
なお、こういった成分は市販の風邪薬にも含まれているケースが多いです。インフルエンザは風邪と同様、のどの痛みや鼻水、せきといった呼吸器症状が強く現れます。これらの症状は市販されている風邪薬の効能にも含まれているため、風邪薬を使いたいと考えてしまうかもしれませんが、先に述べた危険性を考慮すると、服用は望ましくありません。風邪かインフルエンザか判断できない場合は、安易に市販薬を使うことはやめましょう。
パブロンゴールドA<微粒>には、鼻水を抑える成分のクロルフェニラミンが含まれています。 ..
この記事では、アレルギー薬のアレグラ(フェキソフェナジン)と市販の風邪薬パブロンシリーズの飲み合わせについて、現役薬剤師の私が解説します。
具体的な飲み合わせの注意点は以下で詳しく解説いたします。
薬や催眠鎮静薬は一見して抗ヒスタミン薬とあまり関係ないように思うかもしれませんが、実はこれらの薬に抗ヒスタミン薬が含まれている場合もあります。薬でその名をよく耳にする「」シリーズの製剤にはジフェンヒドラミンサリチル酸塩やd-クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン薬が含まれている場合があります。またOTC医薬品で睡眠改善薬として販売されている「」や「」などは実は抗ヒスタミン薬であるジフェンヒドラミンサリチル酸塩の眠気を逆手にとった製剤です(詳しくは「」で紹介しています)。もちろん催眠鎮静薬(特に医療用で使われる催眠鎮静薬)は抗ヒスタミン薬を含まない薬剤の方がむしろ一般的といえますが、催眠鎮静薬自体に眠気などを誘発する作用がありますので抗ヒスタミン薬との併用により眠気を過度に助長したり、めまい、ふらつきなどの症状があらわれやすくなる可能性があり注意が必要です。
風邪のときの薬について記載していきます。
そのため、薬剤師からの質問に回答し、適正使用であると判断された場合にのみ購入できます。また、用法用量や現在使用している薬との相性、その他の注意点などについても説明を受けなければなりません。