れる「タダラフィル(アドシルカ)」の添付文書に、クラリスロマイシンは「CYP3A4を強
① CYP3Aの強い阻害薬の表中,点線より上の薬物は相互作用を受けやすい基質薬のAUCを10倍以上に上昇(CL/Fが1/10未満に減少)させることが報告されている.弱い阻害薬については,その相互作用に対してとるべき臨床的対処等を踏まえ,相互作用を受けやすい基質薬のAUCを1.5倍以上に上昇する薬物のみを提示している.
[PDF] DI トピックス Ca 拮抗薬–クラリスロマイシンの相互作用と急性腎障害
マクロライド系抗菌薬の多くは、肝代謝酵素CYPを阻害することが報告されており、ワルファリンやシクロスポリン等の作用を増強することが知られている。
通常はCYP阻害薬(マクロライド等)の投与を中止して濃度が低下すると相互作用は消失するが、濃度が低下した後も相互作用が持続することが報告されている抗菌薬は、次のうちどれか。
CYPが関与する薬物相互作用には、CYP阻害によるものとCYP誘導によるものがありますが、その大半はCYP阻害によるものです。
・グレープフルーツ、クラリスロマイシンはCYP3A4を阻害し、薬剤血中濃度を上昇させるため要注意。
したがって、まずはCYP阻害について知ることが、薬物相互作用について理解を深めることの近道になります。
ここではCYPの阻害様式の違いについて解説します。CYP阻害について整理して理解することで、業務に活かしやすくなります。
ルチアゼム、ボリコナゾール、クラリスロマイシン、イトラコナゾール)、CYP3A4 ..
ミダゾラム及びブプロピオンは、アメナメビルのCYP3A及びCYP2B6誘導作用により代謝が促進されることが示唆されました。なお、休薬7日目には通常の活性に回復しました。また、モンテルカストはアメナメビルのCYP2C8阻害作用により代謝が抑制されることが示唆されました。CYP2C9及びCYP2C19の基質であるワルファリンは、アメナメビルの併用による影響を受けないことが示唆されました。
阻害様式から非特異的に複数のCYP分子種が阻害されると推測されますが、実際には、シメチジンはCYP2D6を、アゾール系抗真菌薬CYP3A4を強く阻害します。このような選択性は、薬物の脂溶性や分子サイズに起因すると考えられます。
の医薬品等(CYP阻害作用を有する食品やサプリメントを含む)を担当
マクロライド系抗菌薬を大別すると,14員環系,15員環系,16員環系の3つに分けられる。14員環系マクロライドのエリスロマイシン(EM)やクラリスロマイシン(CAM)はシトクロムP450(CYP)3A4との結合親和性がきわめて強く,強力なCYP阻害作用を有するため,同様にCYPで代謝される薬物の血中濃度を上昇させることが知られている。また,消化管および腎近位尿細管に発現するP-糖タンパク質(P-gp)の阻害作用も有するため,CYP3A4基質でなくてもP-gp基質である薬剤については,CYPを阻害しない15員環系マクロライドのアジスロマイシン(AZM)においても,併用投与による血中濃度上昇に注意が必要である。
CYP3A4で代謝される薬剤が多いことからも、CYP3A4を阻害する代表的な薬剤については要注意薬剤として頭に入れておくとよいでしょう。
一方、本剤はCYP3A4によって代謝されることから、CYP3A4を阻害
アゾール系抗真菌薬はCYPを阻害するため、併用禁忌や併用注意が多い医薬品として有名ですが、実はアゾール系抗真菌薬はそもそもCYP阻害薬だということを知っているでしょうか。アゾール系抗真菌薬は、真菌の細胞膜の主要構成脂質であるエルゴステロールの生合成酵素を阻害する薬です。エルゴステロールの生合成酵素はラノステロール 14α-脱メチル酵素という名前ですが、これは別名CYP51とも呼ばれています。
する薬剤と併用したとき、本剤の代謝が阻害され未変化体の血中濃度が
薬物の中にはCYPによる代謝を受けて高い反応性を有する代謝物へと変換されるものがあります。これら代謝物がCYPの活性中心に共有結合すると、そのCYPは不可逆的に不活性化されます。このような代謝依存的な阻害は mechanism-based inhibition(MBI)と呼ばれます。
アミノ酸置換を伴うCYPの遺伝的変異は、競合阻害剤、MBI阻害剤のいずれにおいて ..
クラリスロマイシンは代謝酵素CYP3A4を阻害します。そしてカルシウム拮抗剤はそのCYP3A4によって代謝されるため、クラリスロマイシンの服用によりマニジピン(カルシウム拮抗剤)の血中濃度が上昇し、腎臓の血流減少を引き起こし、急性腎障害となったと考えられます。
カナダでの後ろ向きコホート研究では、アムロジピンやニフェジピンなどのカルシウム拮抗薬を服用していて、マクロライド系抗生剤のクラリスロマイシン(CAM)やアジスロマイシン(AZM)を処方された患者をピックアップし、腎障害や低血圧などの事象を比較検討しました(対象患者CAM9万6226件、AZM9万4083件)。その結果、腎障害での入院はAZM0.22%(208件)に対しCAM0.44%(420件)で相対リスク1.98倍、絶対リスクで0.22%と有意なリスク増加が見られました。低血圧による入院も、AZM0.07%に対してCAM0.12%と有意に多いという結果がでています。
カルシウム拮抗剤やクラリスロマイシンは、日常の医療現場で非常に広範囲にわたって使用されています。高齢者の使用には薬の選択に注意が必要です。特にニフェジピンは、他のカルシウム拮抗剤と比較して急性腎障害の発生リスクが5倍という結果が出ています。カルシウム拮抗剤(特にニフェジピン)服用の患者にマクロライド系抗生剤を投与する場合は、アジスロマイシンの使用を優先するか、他の系統の抗生剤を考慮する必要があるかもしれません。
の多くはCYP3A4を主要な代謝酵素とすることが知られています
MBIを引き起こす代表的な薬物は14員環のマクロライド系抗生物質(エリスロマイシン(エリスロシン)、クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス)など)です。14員環マクロライド系抗生物質はCYP3A4による代謝を受けた後、CYP3A4のヘム鉄に共有結合してCYP3A4を不活性化します。一方、16員環マクロライド系抗生物質(ジョサマイシンなど)はほとんど CYP3A4を阻害しません。
びヒト CYP を発現させたミクロソームを用いて、代謝物生成と阻害薬および阻害 ..
CYPの阻害作用(CYP3A)が強く、この経路で代謝されるほかの薬剤の血中濃度が上昇し薬物有害事象が問題となる恐れがある。(アゾール系抗真菌薬も同様である)
日本薬局方名 「日本薬局方 シロップ用クラリスロマイシン」を「クラリスドライシロップ 10% ..
・主にCYP2D6で代謝される向精神薬には、ベンラファキシン(主にCYP2D6、一部がCYP3A4)、ボルチオキセチン、パロキセチン、アリピプラゾール(CYP2D6とCYP3A4)、ブレクスピプラゾール(CYP2D6とCYP3A4)、リスペリドン(主にCYP2D6、一部CYP3A4)、ミアンセリン、ミルタザピン( CYP2D6とCYP3A4 )
(5)「CYP3A4阻害」 を 「CYP3A阻害」 に記載整備しました。
クラリスロマイシンは、P糖蛋白(P-gp:排出トランスポーター)阻害薬である。
相互作用を受ける薬物(P-gpの基質):ジゴキシン(併用によってジゴキシンの腎クリアランスが低下し、血清中濃度が2.5倍に上昇する)。(実践薬学,p.103,104(図4))
への答えや豆知識。今回は、マクロライド系薬とCYP3A4阻害作用について。CYP3A4 ..
クラリスロマイシンは、OATP1B1(取り込みトランスポーター)阻害薬である。
相互作用を受ける薬物(OATP1B1の基質):グリベンクラミド(「併用注意」添付文書では機序不明の記載有り)など。p.87
「CYP3A4 阻害剤 エリスロイシン ジルチアゼム リトナビル イトラコナゾール等」との記載あり.
広く医療現場で使用されている抗生剤クラリスロマイシン。その影響による副作用を紹介します。
症例) 70代男性 慢性腎不全定期受診中。マニジピン、エナラプリル、ロサルタンカリウム、アロプリノールなどを服用。ピロリ除菌目的でクラリスロマイシンを1日800mgで開始。服用3日後から顔面の浮腫発生。除菌を中止し、フロセミド内服開始。3日間服用するもCre5→8台へ悪化。緊急透析施行となる。
クラリスロマイシンの即放錠または懸濁液に対して,影響を及ぼさない ..
・リスペリドンの主活性代謝物である9-hydroxy-risperidone(パリペリドン)は主に腎排泄性で60%がそのまま尿中に排泄され、11%が未変化体で便中に、20%がCYP3A4及びCYP2D6で代謝されると報告されている(Curr Drug Metab. 2010 Jul;11(6):516-25)
グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類は小腸上皮細胞に存在する CYP3A4 を不可逆的
・グレープフルーツ、クラリスロマイシンはCYP3A4を阻害し、薬剤血中濃度を上昇させるため要注意。クラリスロマイシンとスボレキサント併用により起立困難を生じた症例が報告されている(クラリスロマイシン、イトラコナゾールなどはスボレキサントと併用禁忌になっている。レンボレキサントは併用注意で禁忌ではない)
クラリスロマイシン(クラリス)、エリスロマイシン(エリスロシン)
【阻害薬】
イトラコナゾール(深在性・表在性抗真菌薬(トリアゾール系)、イトリゾール)
ボリコナゾール(深在性抗真菌薬(トリアゾール系)、ブイフェンド)
ミコナゾール(深在性・表在性抗真菌薬(イミダゾール系)、フロリード)
フルコナゾール(深在性抗真菌薬(トリアゾール系)、ジフルカン)
(マクロライド系薬(14員環)、クラリス、クラリシッド)
(マクロライド系薬(14員環)、エリスロマイシン)
ジルチアゼム(Ca拮抗薬(ベンゾジアゼピン系)、ヘルベッサー)
ベラパミル(Ca拮抗薬(クラスⅣ群)、ワソラン)
グレープフルーツジュース
また、モンテルカストはアメナメビルのCYP2C8阻害作用により代謝が抑制されることが示唆されました。 ..
・CYP3A4はその他のベンゾジアゼピンの代謝酵素でもあり、ベンゾジアゼピン全般に同様のことがいえると思われる。グレープフルーツ、フルボキサミン、シメチジン、クラリスロマイシン、イトラコナゾールなどの抗真菌薬などについてはCYP3A4阻害薬であり、ベンゾジアゼピンの血中濃度上昇に注意を要する