今日は、IgA腎症(アイジーエーじんしょう)という病気について解説します。
糖尿病合併の有無を問わない慢性腎臓病患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長39.2ヵ月)
IgA腎症の患者さんすべてで行われる治療で、以下のようなものがあります。
フォシーガを妊娠中の方に投与した場合の安全性は確立されていません。
なお、動物を対象とした試験では、フォシーガが胎児へ移行することが確認されており、出生児の腎盂および尿細管の拡張が認められたとの報告もあります。
したがって、妊娠中の方や妊娠している可能性のある方にはフォシーガを投与せず、糖尿病がある場合はインスリン製剤などを使用します。
ただし、フォシーガの腎保護効果について明らかになっていることと、明らかになっていないことがあり、積極的に使用したい場合とそうではない場合を筆者の主観で以下のように分けてみました。
それではフォシーガは、どのようにして効果を発揮するのでしょうか?
2020年にこの腎臓を保護する効果は糖尿病じゃない腎臓病の患者さんにも効果があるという報告が出て、2021年9月より日本で糖尿病がない腎臓病にも保険適用が通り、医療機関から処方することが可能となりました。
肝機能障害がある方では、フォシーガの代謝が遅延するおそれがあります。また、フォシーガは、重度の肝機能障害がある方に対して長期の使用経験がありません。
そのため、肝機能障害がある方へフォシーガを使用する場合は、慎重に投与を進めていきます。
フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
当院では、尿蛋白や尿中赤血球などIgA腎症の再発がないかを調べる検査など腎臓内科的な評価が可能です。
フォシーガは糖尿病の治療薬として使われていましたが、血糖値を下げるだけでなく腎機能を保護する効果も期待され、糖尿病の患者さんには積極的に使用されていました。
“慢性腎臓病治療薬”フォシーガをスクロールで見る DAPA-CKD試験
対象:食事や運動または使用している血糖降下薬で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者249例
方法:フォシーガ錠5mgまたは10mg(増量時)を 1日1回52週間投与
慢性心不全患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長42ヵ月)
“慢性腎臓病治療薬”フォシーガを動画で見る DAPA-CKD試験
フォシーガは世界110ヵ国以上で承認されているお薬で、1型糖尿病、2型糖尿病、慢性腎臓病、慢性心不全に使用できます。
慢性腎臓病治療薬フォシーガの、DAPA-CKD試験の成績を動画で紹介いたします ..
フォシーガ は、 および においても2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDの治療薬として承認を取得しており、現在世界のその他の国においても審査が進行中です。フォシーガは2型糖尿病成人患者さんの血糖コントロールを改善する食事および運動療法の補助療法、および1型糖尿病 の成人患者さんに対するインスリンの補助療法を適応としています。また、本剤は2型糖尿病合併の有無に関わらず、左室駆出率が低下した慢性心不全の成人患者さんの治療薬としても承認されています。
-IgA腎症患者(サブグループ)における主要複合エンドポイント-
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)は、ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2を選択的に阻害する薬剤です。
SGLT2とは、腎臓の近位尿細管におけるグルコース(糖)の再吸収で重要な役割を担う輸送体です。フォシーガは、SGLT2を競合的かつ可逆的に阻害してグルコースの再吸収を抑制し、尿中グルコース排泄を促すことにより、血糖コントロールを改善します。
また、体液量の補正や血圧低下、血行動態の改善などさまざまな作用により、慢性心不全や慢性腎臓病を改善する効果も期待できます。
なお、「フォシーガ(forxiga)」という名称は、患者さまのため・患者さまの家族のため・医師のためを表す「for」と、inhibit glucose absorption(糖の吸収を阻害する)の頭文字の「iga」を掛け合わせる(x)ことで、既存の血糖降下薬にはない新たな作用であることを表現しているそうです。
「7~8割の患者さんに使用できる」 慢性腎臓病に適応拡大 「フォシーガ」で死亡リスク39%低下 ..
IgA腎症の治療は、コンセンサスがまだなく施設・医師によって考え方が変わります。
慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】
IgA腎症は年単位のゆっくりしたスピードで障害が進み、あまり目立った症状がないので、放置されて重症化してから見つかることが多い病気でもあります。
飲みはじめの腎機能低下は自分もグラフ見て、ん?胡散臭いと思った。明らかに腎臓に負担かかってるし、逆転するまでの期間かかりすぎ.
患者さんから腎臓病の治療として注目を集めているフォシーガという薬についてご相談を頂くことが多くなってきたので触れたいと思います。
フォシーガの副作用か? | IgA腎症・ITP50代専業主婦の気ままなブログ
IgA腎症の初期~中等症まで全く症状はなく以下のような原因で見つかることが多いです。
SGLT2阻害剤のダパグリフロジン(フォシーガ®)が「慢性腎臓病」に対して、保険適応を取得しました。 以前.
eGFRが25mL/min/1.73m2未満の患者を対象とした臨床試験は実施していません。
なお、重度の腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者への投与について用量調節の設定はありません。
セカンドオピニオンとフォシーガ | IgA腎症とバセドウ病の治療記録
NOBUヘルシーライフ内科クリニックでは腎臓病の診療を得意分野の一つとしてお
り、SGLT-2阻害薬『フォシーガ』の使用も積極的に行っております。腎臓病の方・腎
臓病ではないのかとご心配な方はいつでもご相談ください。
ということが発表されました。この研究結果をうけて、2021年8月にフォシーガ®は「慢性腎臓病(未
アストラゼネカの子会社であるアストラゼネカ株式会社は、2013年、フォシーガに関して、小野薬品工業株式会社 と日本におけるコ・プロモーション契約を締結しました。本契約に基づき、小野薬品工業株式会社はフォシーガの日本における流通および販売を担い、アストラゼネカ株式会社と2型糖尿病、1型糖尿病および慢性心不全においてコ・プロモーションを実施しています。両社は慢性腎臓病においてもコ・プロモーションを行います。
フォシーガに関するブログ新着記事です。|月曜日に喧嘩する|SGLT-2阻害薬、メトホルミンが寿命を伸ばす
ただし、近年日本から生まれたIgA腎症の治療によって予後が改善することが期待されています。
IgA腎症に抗ってみるブログ〜yukito2828 2024年10月16日 12:40
ここでは、フォシーガの効果と副作用について、その作用の仕組みから詳しく説明します。
SGLT2 阻害薬(ダパグリフロジン(商品名:フォシーガ), エンパグリフロジン(商品名:ジャディアンス)に
は、風邪や、のどの炎症の後、12~72 時間後くらいに出てくるコーラみたいな、おしっこです。これがあった場合、して、時には、腎臓がけっこう早く悪くなることがあるので、要注意です。他には、ご家族がIgA腎症で、ご本人もIgA腎症ということが、10%くらいあるので、一応、気にかけておく必要があります。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。 Page 2
また、本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがあります。
・ 糖尿病 “非” 合併 CKD 患者:蛋白尿陽性の CKD(IgA 腎症や巣状分節性糸球体硬化症など)には,原疾患の治療に加
フォシーガは、2型糖尿病だけでなく1型糖尿病にも適応があり、慢性心不全や慢性腎臓病の治療にも使用される薬剤です。血糖降下作用がインスリンに依存しないため、単独で用いる場合は低血糖の発生リスクが低いとされています。糖尿病の有無に関係なく左室駆出率の低下した慢性心不全に適しており、標準的な治療に追加することで予後の改善が期待できます。また、食事の影響を受けないため、食前でも食後でも服用できるという利点もあります。