[PDF] 副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液
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① 過去に再発歴のあるMM患者
② 過去にイキサゾミブの投与歴のあるMM患者
③ レナリドミド, デキサメタゾン, ボルテゾミブのいずれかの薬剤に忍容性がない患者
④ 登録時にGrade2以上の末梢神経障害を有するMM患者
⑤ 妊娠または授乳中の患者
⑥ 以下の臨床検査値異常のいずれかに該当する患者
好中球数:1,000/μl以下
血小板数:75,000/μl以下
⑦ 中枢神経浸潤を認める患者
⑧ 白血化を認める患者
⑨ 重症感染症を合併している患者
⑩ 間質性肺炎の合併のある患者
⑪ コントロールされていない他の進行性悪性腫瘍を合併している患者(重複がんは5年以上無病再発が確認されていれば適格とする. また, 局所的な治療が可能な上皮内がん, 粘膜内がんは適格とする)
⑫ 宗教上の理由で輸血ができない患者
⑬ その他, 担当医師が対象として不適当と判断した患者
各種エステルの薬物動態学的挙動には大きな違いがあるため、デキサメタゾンに関するデータのみ以下におい
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① 前治療による奏効がsCR未満(PR, VGPR, CR)のMM患者(レナリドミドおよびデキサメタゾンの前治療歴があれば, 前治療のレジメン内容およびレジメン数は問わない)
② 直近の6サイクルのレナリドミド投与で奏効率の改善が得られなかった移植非適応のMM患者
③ 試験責任医師から本試験の内容について所定の同意書及びその他の説明文書を用いて十分に説明を受け, 自由意思により本試験参加に文書で同意が得られた患者
④ 血清または尿中M蛋白または血清遊離軽鎖(FLC)が測定可能な患者
⑤ ECOG Performance Status (PS)が 0~2の患者(骨病変合併症例はこの限りではない)
⑥ 女性患者は,閉経後(最終月経から1年以上経過している患者), 外科的避妊, 又は適切な方法(避妊薬, 避妊具等)で試験中避妊する意思のある患者. 男性患者は試験中, 適切な方法による避妊に合意した患者
> > 『臨床薬物動態学』「F章薬物の動態パラメータ値の特徴づけとその臨床応用」について
· デキサメタゾンクリーム0.1%「イワキ」及びデキサメタゾンローション0.1% ..
再発・難治例を対象としたixazomib (4 mg/body) + lenalidomide + dexamethasone療法はプラセボ + lenalidomide + dexamethasone群との第III相二重盲検比較試験として実施され(TOURMALINE-MM1),無増悪生存期間の中央値は20.6ヵ月 vs 14.7ヵ月(p=0.01),PR以上の奏効率は78% vs 72% (p=0.04),CR率は12% vs 7% (p=0.02)とixazomib群が有意に優れていた3)。主な有害事象としてはグレード3以上では好中球減少(23% vs 24%)と血小板減少(19% vs 9%),全グレードでは皮疹(36% vs 23%)と末梢神経障害(27% vs 22%)であった。
デキサメタゾン3.3~6.6 mg 静注(4~8 mg 経口)単剤投与か,状況に応じてプロクロルペラジンもしくはメトクロプラミドも使用する。さらにロラゼパムやH2受容体拮抗薬あるいはプロトンポンプ阻害薬の併用も検討される(→参照)。
デキサメタゾンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機
なおホスアプレピタントの海外第III相ランダム化比較試験として,中等度リスクの制吐薬治療における5-HT3 受容体拮抗薬とデキサメタゾン併用に対するホスアプレピタントの上乗せ効果が報告されている。
基本的に5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾン6.6~9.9 mg を静注(8~12 mg を経口)の2 剤併用とするが,一部の抗がん薬(カルボプラチン,イホスファミド,イリノテカン,メトトレキサート等)を投与する場合にはアプレピタント125 mg 経口投与もしくはホスアプレピタント150 mg 静脈内投与の併用が推奨され,その際にはデキサメタゾンを減量(静注: 3.3~4.95 mg,経口: 4~6 mg)する(→参照)。また,わが国では400 例を超えるオキサリプラチン投与患者に対する第III相ランダム化比較試験が行われ,5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾン併用下において,アプレピタント/ホスアプレピタント群がコントロール群より全治療期間,特に遅発期の悪心・嘔吐の制御に優れることが示された。
・牛に本剤をデキサメタゾンとして0.05 mg/kg単回皮下注射
わが国における再発・難治例を対象とした第I相試験では,ixazomib (4 mg/body)単剤療法と3剤療法が実施された4)。薬物動態ではlenalidomideとdexamethasoneの併用による影響は少なく,最高血中濃度到達時間は1.08-1.83時間,半減期は5.2-5.7日であった。なお,血中濃度は食事の影響を受けるため,食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けることが肝要である。
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イキサゾミブ4mg/日(1, 8, 15日目)、レナリドミド(1~21日目)、デキサメタゾン(1, 8, 15, 22日目)の内服を28日毎に1年間継続する。
デキサメタゾン処置ラットにおける薬物代謝酵素および薬物輸送担体を介した体内動態の変化に関する研究
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① IRd療法開始からstringent CR達成までの期間
② プロトコール治療中のMRD陰性達成率
③ 全奏効率(overall response rate:ORR)
④ 安全性(血液学的毒性, 非血液学的毒性)
⑤ PFS
⑥ OS
⑦ Lenalidomide, ixazomibの薬物動態
臨床適用である直腸内投与による薬物動態については、イヌを用いた反復投与毒性試験によ
NK1受容体拮抗薬であるアプレピタント125 mg 経口投与もしくはホスアプレピタント150 mg 静脈内投与と5-HT3受容体拮抗薬およびデキサメタゾン9.9 mg 静注(12 mg 経口)の3 剤併用が推奨される。第1 世代の5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾンの2 剤併用に比べ,アプレピタントを加えた3 剤を併用することで制吐作用の著しい改善が示されている~。第1 世代の5-HT3受容体拮抗薬(→ 参照)は,単剤間の直接比較およびデキサメタゾン併用下での比較において,薬剤間またその投与経路によって効果に大きな差はなく,用量や投与回数の影響を受けないことから,抗がん薬投与開始前に必要量を単回投与とする。第2 世代5-HT3受容体拮抗薬のパロノセトロンは,単剤間の直接比較およびデキサメタゾン併用下での比較において,急性嘔吐の予防効果は他薬剤と同等であるが,遅発性嘔吐の予防において優れている(→ 参照)。デキサメタゾンの用量(→ 参照)については,第1 世代の5-HT3受容体拮抗薬との2 剤併用では13.2~16.5 mg を静注(16~20 mg を経口)とされてきたが,アプレピタントとの併用では,アプレピタントがCYP3A4 を阻害することによりデキサメタゾンの濃度-時間曲線下面積(area under the concentration-time curve; AUC)が増加するため,3 剤併用では9.9 mg 静注(12 mg 経口)に減量する。ただし,副腎皮質ステロイドが抗がん薬として投与されるCHOP 療法などではレジメン内のステロイドは減量してはならない。アプレピタントの投与期間は3 日間が推奨される。ホスアプレピタントはアプレピタントの水溶性を向上させたリン酸化プロドラッグであり,静脈内投与後に体内の脱リン酸化酵素によって速やかに活性本体であるアプレピタントに変換される。ホスアプレピタントはオンダンセトロン,デキサメタゾンとの3 剤併用でアプレピタントとの同等性が示されており,5-HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾン併用下での抗がん薬投与30 分前,150 mg の単回使用が推奨される。ただし,副作用として注射部位痛/発赤/血栓性静脈炎の頻度が高いことに留意すべきである。
健常人を対象とした NK1 受容体拮抗薬併用時のデキサメタゾンの薬物動態研究は、11~12
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移植非適応多発性骨髄腫に対するイキサゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン療法(IRd療法)による地固め・維持療法の有効性・安全性に関する多施設共同研究
抗悪性腫瘍薬投与に伴う悪心・嘔吐に対するデキサメタゾンの効果を評価するメタ・ア
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移植非適応多発性骨髄腫に対するイキサゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン療法(IRd療法)による地固め・維持療法の有効性・安全性に関する多施設共同研究
さらに、デキサメタゾンは CYP3A4 の誘導作用を有することから、デキサメタゾンがア.
中等度以上の肝障害を有する固形腫瘍患者におけるixazomibの薬物動態の検討では,非結合型AUC0-lastは正常者と比較し23-32%高値であったことから,3 mg/bodyからの開始が推奨されている5)。また,高度の腎障害(クレアチニン・クリアランス ‹30 ml/min)を有する例や血液透析患者においては,非結合型AUC0-lastは腎機能が正常な患者と比し38%高値であり,3 mg/bodyが推奨されている6)。Ixazomibは血液透析では除去されないことから,透析と関係なく投与が可能である6)。
デキサメタゾン(1 回 6mg 1 日 1 回 10 日間)を投与する。レムデシビルは、原則使用しない。迅
20世紀末にサリドマイドの有効性が発見されて以降、免疫調節薬やプロテアソーム阻害薬の開発が進み、支持療法の進歩も加わり、多発性骨髄腫患者の予後は著しく改善した。日本骨髄腫学会における観察研究の結果においても、我が国の骨髄腫患者の生存期間中央値は1990年代の38.9ヶ月から2001〜2012年には60.6ヶ月と延長してきたことが示された。2014年にはIMWGによる新たな形質細胞腫瘍の診断基準が提唱され、並行してゲノム解析法の進歩による形質細胞腫瘍の分子病態、骨髄微小環境や免疫病態などに関する基礎研究の知見も蓄積されてきた。第4版以降は、2013年に発刊された日本血液学会造血器腫瘍診療ガイドラインとの整合性についても十分に配慮した。
合成副腎皮質ホルモンとして 1958 年に開発された化合物で、強力な抗炎症作用を持つ。 2
軽度リスクの経口抗がん薬に対して,MASCC/ESMO ガイドライン2016 では,制吐薬3 種類(5-HT3受容体拮抗薬,デキサメタゾン,ドパミン受容体拮抗薬)を単剤で使用することが勧められているが,最小度リスクに対する制吐薬の予防的使用は推奨されていない。一方,NCCN ガイドライン2017 では,軽度・最小度リスクの経口抗がん薬を含めて,悪心・嘔吐が生じた際にメトクロプラミド,プロクロルペラジン,5-HT3受容体拮抗薬などの連日投与(必要に応じてオランザピンやロラゼパムを併用)が推奨されている。しかし,経口抗がん薬に対する制吐薬の比較試験がないため,これらの推奨される制吐療法の信頼度は低い。ただし,これらの経口抗がん薬の有効性のエビデンスを示した比較試験のプロトコールをみると,Grade 2 の悪心・嘔吐が発現した場合にはおおむね支持療法を行うかまたは休薬し,支持療法によってコントロールできない場合には,投与量を一段階減量する,さらにGrade 3 の悪心・嘔吐が発現した場合は,投与量を一段階減量することが一般的である。したがって,がん薬物療法のエビデンスを示した臨床試験のプロトコールを参考に,日常臨床で使用されている薬剤を使用するほか,食事の工夫,カウンセリングなどの支持療法を実施し,コントロール不良の際は休薬し,抗がん薬を一段階減量して再開するという原則を守り,Grade 3 以上の悪心・嘔吐を発現させず,Grade 2の悪心・嘔吐が継続しないように内服を継続することが求められる。
デキサメタゾンは、副作用の少ないコルチコイドとして開発された合成副腎皮質ホルモンであり、強い
このように,BCD療法にDARAを上乗せしたDCyBorD療法は,高い血液学的完全奏効とEFSを示し,National Comprehensive Cancer Network (NCCN)ガイドライン(2021 version 2)では移植適応・非適応いずれの症例にも推奨されている(カテゴリー1)。わが国では2021年8月25日,DARA皮下注とBOR, CPA, DEXとの併用療法がDCyBorD療法として全身性ALアミロイドーシスに対する承認を取得した。新規ALアミロイドーシス患者に対するDCyBorD療法は,移植適応・非適応に関わらず推奨される(推奨度A エビデンスレベルIb)。
[PDF] Telithromycin のマウス,ラットおよびイヌにおける薬物動態学的研究
ANDROMEDA試験では、DARA+BCD (DCyBorD)療法群とBCD療法群に無作為に割り付けられ,主要評価項目である血液学的完全奏効はDCyBorD群で53.3%,BCD群で18.1%とDCyBorD群で有意に優れていた。血液学的増悪や主要臓器障害増悪をイベントとしたevent free survival (EFS)はDCyBorD群が有意に良好であった(HR, 0.58; 95%CI, 0.36-0.93; p=0.02)。6か月時点における心及び腎の臓器奏効もそれぞれ41.5% vs 22.2%及び53.0% vs 23.9%であり,いずれもDCyBorD群の方が高い奏効率を示した。主なGrade 3以上の有害事象は,リンパ球減少(13.0% vs 10.1%),肺炎(7.8% vs 4.3%),心不全(6.2% vs 4.8%),下痢(5.7% vs 3.7%)で,DARAの投与関連反応は7.3%の患者で認められた。
無処置およびデキサメタゾン前処置ラットに TEL を 5 日間または単回投与した群の肝ミクロソームで
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