発毛効果がプロペシアの1.6倍! ザガーロ(デュタステリド)処方


代表的なAGA治療薬は、ザガーロのほかにプロペシアがあります。
この2つの治療薬にはそれぞれ含まれている有効成分が異なります。
デュタステリドを含むAGA治療薬がザガーロ、フィナステリドを含むAGA治療薬がプロペシアです。


アボルブの主成分であるデュタステリドには、を阻害する働きがあります。

また、デュタステリドはPSA(前立腺特異抗原)の値を低下させる可能性があるため、ことがあります。PSA検査を受ける際は、デュタステリドを服用していることを医師に知らせることが必要です。


24週時の毛髪数の※ベースラインからの変化量(臨床成績)
プロペシア(フィナステリド)1mgに比べてザガーロ0.5mgは毛髪数が約1.6倍増えています。

※ 頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の数
(図はGSKのサイトから引用) ザガーロ(デュタステリド)の発毛効果、フィナステリドとの比較の図
ザガーロ(デュタステリド)の増毛効果

デュタステリドを主成分とする治療薬には「ザガーロ」と「アボルブ」があります。

デュタステリドは男性胎児の生殖器発育に影響を及ぼす可能性があるため、女性、特に妊婦の方の服用は禁止されています。ザガーロは男性ホルモンの一種であるDHTの生成を抑制します。DHTはAGAの進行を促す他にも、男性の身体づくりに大切な役割を果たしています。その役割も阻害してしまうため、男性胎児の生殖器の発育にも影響してしまう可能性があります。特に妊娠中の方がザガーロの成分を体内に入れることは絶対に避けるべきとされています。触れた手から体内に入ってしまう可能性もあるため、女性が触れることも避けてください。

この記事では、デュタステリド(ザガーロ)の副作用や服用できない人、注意点について解説します。AGA治療で服用を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

この製剤の外観はデュタステリドの先発品ザガーロにそっくりということが分かります。

デュタステリドとフィナステリドの大きな違いは、前述した5α-リダクターゼの抑制にあります。

ザガーロ(一般名デュタステリド)は2015年9月に厚生労働省に承認された、AGA(男性型脱毛症)の新薬です。製造元はグラクソスミスクライン(GSK)です。2016年6月には日本国内で販売開始されています。今までのAGAの内服薬といえば、フィナステリド(プロペシア)やミノキシジルが有名でしたが、これらに加えてザガーロも使えるようになりました。

株式会社ビオメディクスが製造しているデュタステリドカプセル製剤です。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類がありますが、デュタステリドはどちらの酵素に対しても働きを阻害する効果があります。
デュタステリドの服用によってDHTの生成を抑えることで、抜け毛や薄毛の症状を抑えられます。

この過程の中で、デュタステリドはAGAの発症要因である5αリダクターゼを阻害し、DHTの生成を妨げます。


1. プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)の概要

デュタステリドは男性ホルモンを抑制する薬のため、性欲減退や勃起機能障害などの副作用が確認されています。子作り中の方、特に不妊治療中の方は服用を控えましょう。

そこでこの記事では、デュタステリドの効果について解説していきます。

・女性や子供の使用禁止: ザガーロは男性向けの薬であり、女性や子供の使用は禁止されています。特に妊娠中や妊娠の可能性がある女性は絶対に使用してはいけません。デュタステリドは胎児に影響を与える可能性があります。

ザガーロのジェネリック医薬品に、デュタステリドという薬があります。

デュタステリド以外の添加物は、ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、グリセリン、濃グリセリン、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三酸化鉄、中鎖脂肪酸トリグリセリド、レシチンです。
ザガーロにはデュタステリドの含有量によって「ザガーロカプセル0.1mg」と「ザガーロカプセル0.5mg」の2種類があり、添付文書には「基本0.1mgを投与、必要に応じ0.5mgを投与する」とあります。しかし、実際のところ、臨床試験結果によると0.5mgの方が発毛効果が高く、副作用に差がないことが分かっています。そのため、医師の判断次第ですが、今後は0.5mgが主流となるかもしれません。(参照※1※2

デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)治療に用いられる内服薬です。

5α-リダクターゼは1型と2型の2つの酵素に分類されます。
1型と2型の主な違いは活動場所にあります。
デュタステリドは5α-リダクターゼの1型・2型の両方を抑制するのに対し、フィナステリドは2型のみを抑制します。

アボルブとザガーロのジェネリック医薬品は、それぞれデュタステリドAVとデュタステリドZAです

デュタステリド(ザガーロ)の副作用で、(頻度不明)が発生することがあります。これは、薬が肝臓で代謝される際に負担がかかるためです。肝臓は体内の化学工場のような役割を果たし、薬物などの異物を解毒する機能を持っています。しかし、デュタステリドの成分が肝臓にとって過剰な負担となり、肝機能が悪化することがあります。特に肝臓に持病がある人はリスクが高いため、服用前に肝機能の検査を受けることが推奨されます。服用中に肝機能の異常を示す症状(例えば、黄疸、倦怠感、食欲不振など)が現れた場合は、速やかに医師に相談することが重要です。肝機能障害が出現した場合はすぐに内服中止が必要です。

日本国内の正規デュタステリドは、現時点で12社から発売されています。

デュタステリドは、テステステロンをDHTへ変換する1型及び2型の5α還元酵素をともに阻害し、DHT濃度を低下させることでヘアサイクルの正常化を促し、毛髪数を増加させる。

デュタステリドは、AGA治療薬の一つであるザガーロのジェネリック医薬品です。

ザガーロの主成分がデュタステリドである一方、デュタステリドを含む他の医薬品も存在するため、両者の特徴や使用方法を正しく把握する必要があります。

作用機序が同系統なので、デュタステリドとフィナステリドの併用はできません。

1つは効果の範囲で、AGAを引き起こす酵素の5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型どちらにも作用するのがザガーロ(デュタステリド)、Ⅱ型のみの作用するのがプロペシア(フィナステリド)です。

となっています。女性がデュタステリドを服用しても、AGAの効果は期待できません。

AGA治療薬全体に言えることですが、ザガーロに即効性はありません。服用してほんの数日で効果を感じられるものではないため、ご注意ください。
効果を感じるまでの期間の目安は、3~6ヶ月程度です。抜け毛や薄毛が治らないからといってすぐやめてしまっては意味がないので、まずは半年以上服用を継続しましょう。AGA治療は長期的に取り組むことが大切です。

以下の表は、デュタステリドとフィナステリドを比較したものです。

デュタステリドの効果が現れる期間は、飲み始めて2~3か月程度。個人差はあります。服用を半年以上行っても効果が無い場合には必ず医師に相談する

では、なぜデュタステリドはフィナステリドよりも効果が高いのでしょうか。

デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は、成分的な特徴も異なります。前者に含まれる成分は頭全体に作用するのに対し、後者に含まれる成分は前頭部と頭頂部にのみ作用します。AGAを引き起こす主な原因はⅠ型とⅡ型の「5-α還元酵素」だとされていて、前者は両方に効果があるものの、後者はⅡ型にしか働かない、というところが大きな違いだといえるでしょう。

これにより、デュタステリドはAGAの進行をより強く抑えられます。

デュタステリドの主な役割は、AGAを発症させる原因に作用し進行を止めることです。
つまり薄毛を予防する守りの薬ということです。
日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」にてデュタステリドの服用は男性型脱毛症の治療として強く勧める「推奨度:A」と定めらています。

デュタステリドはフィナステリドと比べ、体内に長期間留まります。

デュタステリドは、服用を続けることで効果を発揮できる薬です。半年以上継続したら効果を感じられたという方が多いです。
ただし症状の進行具合やプランによっても変わるので、より短い期間で薄毛を改善できる場合もあれば、長い期間が必要になる場合もあります。

ザガーロ(デュタステリド)を女性や子供に使用することはできません。


写真BからCはフィナステリドからザガーロへ切り替えて24週(半年)経ったものですが発毛効果に大きな変化がみられます。
Reference: International Journal of Dermatology 2014,53,1351-1357

ここでは、そんなデュタステリドについて期待できる効果や期間を見ていきましょう。

当院ではザガーロジェネリック(デュタステリド錠)を3,500円(初回限定)〜6,000円で処方しております。詳しい料金体系と治療プランは以下よりご覧いただけます。