今回の記事はプロペシアとザガーロの飲み方について紹介してきました。


フィナロイドは日本未承認薬であるため、副作用の発現確率に関する詳しいデータは明らかにされていません。
ただし、フィナロイドと同じ主成分のプロペシアの医薬品インタビューフォームによると、プロペシア服用時に起こる副作用全体の発現率は0%で、一番起こりやすい副作用でも発現率は1%となっています。起こらない人の方が多いため、心配しすぎないようにしましょう。


プロペシアジェネリックを服用することができない方(禁忌)がいます。

普段からプロペシアを服用している患者さんがフィナステリド1mgを摂取すると上記グラフのように体内の血中濃度が変化していきます。

ジェネリックは先発品と効き目はほぼ同じと言われていますが、その理由は有効成分が同成分で同容量であるのはもちろんのこと体内に吸収される成分量及び薬剤を体内にて代謝する時間が厚労省の検査基準にて”ほぼ同等”であると認められているからです。その基準というのがされているので極僅かではありますが実際には完全に一緒であるということでは無いのです。この差が出る理由の一つとして添加物の違いがあげられます。
そこで、各製薬会社から発売されているフィナステリド錠の添付文書を参考にそれぞれの添加物の比較表を作成しました。プロペシア錠と同じ添加物の成分はしています。

[PDF] プロペシア錠0.2mg/1mg 医薬品インタビューフォーム

ザガーロがAGA治療薬として承認される以前に、2010年から2012年にかけて世界規模の臨床試験が行われました。この第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検比較試験(国際共同試験)は20歳から50歳の男性のAGA患者917例(日本人200例)を対象として、ザガーロ(0.02mg、0.1mg、0.5mg)、フィナステリド1mg、そしてプラセボを1日1回投与し、24週間の経過を比較するという形で行われました。
頭頂部の直径2.54cm内における非軟毛(直径30μm以上)の数の変化はザガーロ0.1mgを投与した場合、63本の増加、0.5mgを投与した場合で89.6本の増加が認められました。それに対して、フィナステリド1mgを投与した場合は56.5本の増加、プラセボは4.9本の減少となっていましたので、ザガーロはすでにAGA治療薬として承認されているフィナステリドよりも優位性が高いことがわかります。髪の太さにおいても、同じく直径2.54cm円内における非軟毛の太さの合計はザガーロ0.1mgの場合で3.9、0.5mgにおいて5.8の増加が認められています。フィナステリド1mgの場合で4の増加、プラセボは0.9の減少でしたので、髪の太さにおいてもザガーロの優位性があることがわかりました。
日本国内ではより長期間にわたる投与試験も行われています。この国内長期投与試験は20歳から50歳のAGA患者120例を対象としたものです。試験方法は他施設共同で行われ、ザガーロ0.5mgを1日1回の、52週にわたって投与し、安全性や有効性について検討されています。この試験においては、頭頂部の直径2.54cm円内における非軟毛(直径30μm以上)の数は26週時点で87.3本、52週時点で68.1本の増加が認められました。60μm以上の硬毛の数は26週時点で60.8本、52週時点で76.9本増加しています。この結果から、毛髪の増加数は52週時点では落ちてしまいますが、健康な硬毛の数はより増加することがわかりました。(参照※1※2

3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もありますが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要です。また、効果を持続させるためには継続的に服用する必要があります。
なお、服薬量の増量による効果の増強は確認されていないため、上限でも1日1mgの投与で十分です。フィナステリドを6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の改善がみられない場合には投薬を中止します。また、6ヵ月以上投与する場合であっても、定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討する必要があります。

医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書(以下、添付文書と略す)が

9) リアップ 添付文書
10) 新一般用医薬品製造販売後調査報告書:リアップX5

普段からプロペシアを服用している患者さんがフィナステリド1mgを摂取すると上記グラフのように体内の血中濃度が変化していきます。

注意:関連のある化合物の効能又は効果等は,最新の添付文書を参照すること. 2.薬理作用

フィナステリドは1日1回、決まった時間に服用します。フィナステリドの半減期は6~8時間程度であり、服用後24時間で体内には残っていない状態になります。
このため飲み忘れないことが重要です。万が一、服用を忘れた場合は医師の指示に従いましょう。

デュタステリドはグラクソ・ウェルカム社(現グラクソ・スミスクライン社)が開発したフィナステリドの次の世代の薬剤です。


【 フィナステリド錠0.2mg・1mg「ファイザー」インタビューフォーム[2021年3月改訂(第4版)] 】.

デュタステリド以外の添加物は、ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、グリセリン、濃グリセリン、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三酸化鉄、中鎖脂肪酸トリグリセリド、レシチンです。
ザガーロにはデュタステリドの含有量によって「ザガーロカプセル0.1mg」と「ザガーロカプセル0.5mg」の2種類があり、添付文書には「基本0.1mgを投与、必要に応じ0.5mgを投与する」とあります。しかし、実際のところ、臨床試験結果によると0.5mgの方が発毛効果が高く、副作用に差がないことが分かっています。そのため、医師の判断次第ですが、今後は0.5mgが主流となるかもしれません。(参照※1※2

の IF の情報を検討する組織として「インタビューフォーム検討会」を設置し,個々の IF が添付文書を補

治療方法:この治療はフィナステリド内服薬を使用した1日1錠を服用するだけのシンプルな治療です。基本的に副作用の少ないお薬ですから当院では血液検査などは行っておりません(希望される場合、健康診断等での検査をお願いしております) 。

メーカーによる添付文書では、プロペシアの禁忌は以下のように定められています。 禁忌(次の患者には投与しないこと)

フィンペシアを購入する際、価格の安さから個人輸入を考える方もいますが、偽造品や粗悪品が届く可能性もあり、医師でも製造元の確認が難しいほどに見極めは困難です。
また、日本には医薬品が原因で重い副作用が発生した場合に給付金の申請が行える「医薬品副作用救済制度」がありますが、個人輸入した薬による副作用は対象外となってしまいます。
個人輸入したフィンペシアを服用した方が、不安を覚えてクリニックを訪れるケースも出てきています。本来であれば負わなくてよいリスクなので、医療機関にて安全性が確認されているプロペシアやフィナステリドの処方を受けることをお勧めします。
参照:

9.その後,薬事・医療環境の変化,添付文書等の記載要領の改正(平成29年6月通知,平成31年4

『プロペシア』は「処方箋医薬品」に分類される薬のため、医師による処方がなければ購入することはできません11)。また、薬価基準未収載で保険を使うことができないため、薬代は全額自己負担になることにも注意が必要です。
一方、『リアップ』などの「ミノキシジル」製剤は、いずれもOTCとして販売されているため、ドラッグストアで購入することができます。

11) プロペシア錠 添付文書

男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。 なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。

上記の他に、頻度は不明ですが、重要な副作用としてまれに肝機能障害があります。 副作用について、フィナステリドとデュタステリドを比較した試験は行われていません。フィナステリドとデュタステリドには同様の副作用があるとされていますが、頻度と程度においての違いは現時点では不明です。 全ての副作用についてはの添付文書、くすりのしおり、患者向け医薬品ガイドをご参照ください。

フィナステリドは、5α-還元酵素Ⅱ型を選択的に抑制することによりテストステロンからジ

プロペシアなどのAGA治療薬は保険適用外のため、全額自己負担で購入しなければなりません。
少しでも経済的にAGA治療を受けたい方は、効果のほぼ変わらないジェネリック医薬品を使用すると良いでしょう。

[PDF] フィナステリド錠 0.2mg「NIG」 フィナステリド錠 1mg「NIG」

プロペシアとミノキシジルは、薬の使い方と作用のメカニズムが異なります。日本でAGA治療薬として認められている薬に限定すると、です。医療機関における治療では、プロペシアだけでは効果不十分の場合にミノキシジルを併用するのが一般的です。

製薬企業は「医薬品インタビューフォーム作成の手引き」に従ってIFを作成・提供するが、IFの原点

当クリニックでは、「フィナステリド錠1mg「TCK」(辰巳化学株式会社)」のプロペシアジェネリックを取り扱っています。

網羅的に入手するための項目リストとして医薬品インタビューフォーム(以下、IF と略す)が誕生し ..

『プロペシア』は、発毛効果の高い内服薬ですが、男性しか使えません。
『リアップ』は、男女を問わず使える外用薬で、ドラッグストア等で購入することもできます。

『プロペシア』では性欲減退、『リアップ』では皮膚の刺激や循環器系の副作用が起こりやすいなど、注意すべき副作用にも違いがあります。
また、作用のメカニズムが異なるため、併用することもできます。ただし、『プロペシア』は病院で医師に処方してもらう(※全額自己負担)必要があり、ドラッグストア等では購入できないことにも注意が必要です。

昭和63年に日本病院薬剤師会(以下、日病薬と略す)学術第2小委員会が「医薬品インタビューフォーム」

フィナステリドの効果は2年ほどで頭打ちになる場合が多いが、例外的にV型(頭頂部が薄くなるバターン)のみ改善傾向が長期的に続きます。
全体的にはフィナステリドを長期内服した場合でも良い結果は続きます(効果がピークアウトすることはあるが、減弱はしにくい)。
長期で内服した場合でもこれまで知られていた副作用以外の新たな副作用は見られませんでした。

[PDF] フィナステリド錠 0.2mg「TCK」 フィナステリド錠 1mg「TCK」

<参考文献>
□ 日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」


□ Yoshitake T, Takeda A, Ohki K, et al: Five-year efficacy of finasteride in 801 Japanese men with androgenetic alopecia, J Dermatol, 2015; 42: 735―738.(レベル III)

□ 川島 眞,溝口将之,五十嵐敦之ほか:男性型脱毛症 (AGA)に対するフィナステリドの長期投与(3 年間)試 験成績 多施設共同オープン試験,臨皮,2006; 60: 521― 530(レベル III) 28)Yoshitake T, Tak

□ D’Amico AV, Roehrborn CG: Effect of 1 mg/day finasteride on concentrations of serum prostate-specific antigen in men with androgenetic alopecia: a randomised controlled trial, Lancet Oncol, 2007; 8: 21―25.(レベル II)

□ 厚生労働省「フィナステリド(男性型脱毛症治療薬)に関する注意喚起について」


□ 日本赤十字社「献血をご遠慮いただく場合」


□ MSD社「プロペシア錠0.2mg 1mg 添付文書」

より新医薬品のIFの情報を検討する組織として「インタビューフォーム検討会」を設置し、

国内製のプロペシアジェネリックは10種類存在するため、どれを選べばいいのかわからない方がいると思います。

[PDF] フィナステリド錠0.2mg「SKI」 フィナステリド錠1mg「SKI」

フィンペシアは日本未承認薬であるため、副作用の発現確率に関する詳しいデータは明らかにされていません。
ただし、フィンペシアと同じ主成分のプロペシアの医薬品インタビューフォームによると、プロペシア服用時に起こる副作用全体の発現率は0%で、一番起こりやすい副作用でも発現率は1%となっています。起こらない人の方が多いため、心配しすぎないようにしましょう。