結論からいうと、ザルティアはED治療に使えるものの、推奨はされません。
ザルティアをED治療薬として自由診療で処方した場合は、医薬品副作用被害救済制度の適応となりません。トラブル防止の為、当院では自由診療での処方は行いません。
ザルティアとは、です。まずはザルティアについて、下記の項目を解説します。
かねてから話題にしていたシアリスが今日、厚生労働省から「前立腺肥大症」の排尿障害の治療薬として承認されました。その名前は「ザルティア」です。
5mg錠と2.5mg錠の2種類になります。保険薬になるので、現在のシアリスよりは価格が下がるでしょう。もしかすると、α-ブロッカーのハルナールの薬価と同程度かも知れません。
PDE-5を阻害すると言うことは勃起を促す際に起きるブレーキも妨げます。同じ効果ですが、勃起を妨げる成分の分泌を抑えると陰茎部を広げる物質が作られ、陰茎海綿帯に血液が充満していきます。
同じ効果を前立腺と陰茎部に作用させる事でどちらも改善する事が出来ると考えられます。
ザルティアはPDE5という酵素の働きを阻害する薬で、(※1)。
前立腺の大切な働きは、精液を構成する成分の一つである前立腺液を尿道に分泌し、前立腺液は精子を運ぶとともに、精子に栄養を与え、弱酸性の膣の中で、精子の活動が衰えないように保護する機能もあります。このように、前立腺は生殖機能に関係する器官です。
ザルティアは本来、前立腺肥大症の治療薬ですが、主成分タダラフィルはED治療薬シアリスの主成分と全く同じものです。ザルティアを服用すると前立腺肥大症の不快な症状が緩和されると同時に勃起不全(ED)に対しても治療効果を発揮します。ED治療効果に関しては性行為前にザルティア5mg錠を単回服用した場合はシアリス5mg錠を服用したのと同様のED治療効果が得られます。また、ザルティアを一日一錠連日服用した場合は、シアリス20mg錠を性行為前に服用したのに匹敵するED治療効果が得られたと報告されています。(4~5日の連日服用後)
の5mgを買うより、ザルティアを自費で買ったほうがお得なんです。
シアリスの容量は5mg・10mg・20mgの3種類があり、ザルティアの容量は2.5mg・5mgの2種類となります。
シアリスは性行為の際に服用する治療薬で、ザルティアは毎日の服用になり、1日1回の内服が必要になります。
シアリスの効果持続時間が36時間と言われており、「ウィークエンドピル」と呼ばれる事から、ED治療として処方される場合は10mg~の処方が多い為毎日の服用ではありません。
ザルティアに関しては低用量にする事で毎日の服用が出来るようになっています。
シアリスの10mgと20mgでは、効果の持続時間に違いがあります。
ザルティアは本来、前立腺肥大症の治療薬のため、ED治療効果はあくまで副次的なものですが、ED治療効果に焦点をあてた場合、以下のような特徴があります。
ザルティア5mg錠は内服約60分後から十分なED治療効果が出るうえ、おおむね16時間の長時間効果が特徴です。また、食事や飲酒の影響を受けにくいという特徴があります。また、ザルティアには血管の健康全般を促進する効果もあり、注目も集めています。性交渉に関係なく1日1回の継続的な服用で血管機能の向上が図れるという報告も海外ではあり、血管の老化防止効果も期待されています。
ザルティアの服用により11%の方に副作用が認められました(日本を含むアジアで実施された臨床試験データより)。 主な副作用は、消化不良1.7%、頭痛1.3%、CK値上昇0.9%、筋肉痛0.9%、ほてり0.9%でした。そのほかの副作用では紅潮、目の充血や鼻づまり(鼻の充血)、羞明(物が青く見えるなど)、動悸、めまいなどが挙げられます。いずれの副作用も一時的なものであり、お薬の効果がなくなるとともに、ほとんどの副作用も軽減、消失します。シアリス10mg錠や20mg錠を性行為前に単回服用するのに比べて副作用の発現頻度が少ないことは特筆すべき点です。(シアリスはおおよそ30%の副作用発現率)
目的が異なるため、基本的にはED治療でザルティアが処方されることはありません。
ザルティアは、前立腺肥大症による排尿障害の改善薬です。商品名や色は異なりますが、ED治療薬である「シアリス」の主成分と同一の「タダラフィル」です。 タダラフィルの前立腺肥大症による排尿障害に対する有効性が認められたことから、厚生省の承認を受け、商品名を変更して発売されました。シアリス先発品の製薬会社が製造・販売を行っており、ジェネリック医薬品ではありません。規格は5mgと2.5mgの2種類存在し、当院では5mgのみ取り扱っております。
ザルティアは保険適用されますが、シアリスは原則保険が適用されません。
α遮断薬や5α還元酵素阻害薬(5-αRI)では、副作用が問題となっていました。
α遮断薬では、めまい、鼻平肝、射精障害・性欲減退などの性機能障害が認められることがあり、5-ARIでは、勃起不全、リビドー減退、射精障害が比較的多く認められています。
副作用の少なさから、バイアグラからシアリスに変更する人も多いです。
PDE5(ホスホジエステラーゼtype5)は、NO(Nitric Oxide:一酸化窒素)によって産生されるcGMPを分解する酵素であり、ザルティアはこのPDE5を阻害することでcGMP濃度を上昇させて血管平滑筋を弛緩させる。
ED治療を目的とする場合は、ザルティアではなくシアリスを選択しましょう。
先発品であるシアリス錠と当院にて取り扱っている正規シアリスジェネリックである沢井製薬と東和薬品のタダラフィル錠との違いの詳細を比較表にまとめました。
ザルティアはED治療薬「シアリス」と同じ有効成分を含んだ薬ですが、
前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として使用されるザルティアですが、有効成分はED治療薬のシアリスと同じくタダラフィルです。
シリアスとよく間違えられますが、正しくは「Cialis(シアリス)」です。
ザルティアは本来、前立腺肥大症の治療薬です。厚生労働省も前立腺肥大症の治療薬としてのみ認可しています。ただ、ザルティアはED治療薬シアリスと同成分のためEDに対しても治療効果を発揮します。当院では本来、前立腺肥大症に対して使用するはずのザルティアをED治療に使用しています。
厚生労働省が認める本来の目的とは異なる目的で医薬品を使用することを医薬品の適応外使用(または適応外処方)といいます。医薬品を適応外使用した場合、独立行政法人医薬品医療機器総合機構が提供する医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。万が一、重篤な副作用があらわれた場合でも副作用の治療費などを補償してもらえず、自己責任にて対応していただくこととなります。
上記の事情を十分ご理解いただいたうえで、当院でザルティアの処方をご希望の患者様には「適応外使用に関する承諾書」に署名いただいてから院内処方いたします。
医薬品であるED治療薬の購入の仕方は、こちらのページで解説しています。
ザルティアはです。
日本では健康保険制度があるため前立腺肥大症による排尿障害改善薬として健康保険適用とするには
このような理由から同じ薬剤ではあるが製品名を「ザルティア」として厚労省に承認申請をする必要があったのです。
今回はザルティアとシアリスの違いや、ED治療への適応性について解説します。ザルティアはED治療に使えるものの、推奨はされません。
シアリスは日本新薬株式会社が製造販売するED(勃起不全)治療薬でです。タダラフィルの含有量が[5mg] [10mg] [20mg]の3種類が発売されています。剤形は画像の通り卵形の外形をしており「くすんだ黄色のフィルムコート錠」で割ると中身は白い薬剤です。
ザルティアとシアリスは同じ有効成分の薬ですが、下記のように処方される目的が異なります。 ・ザルティア:前立腺肥大症に伴う排尿障害の改善
ザルティアの認可において最も革命的な点は保険適応になったという点です。つまり保険適応の条件を満たせば前立腺肥大症治療薬として健康保険で処方してもらうことができます。ED治療効果のあるお薬を健康保険のもと1~3割負担で処方してもらえるのですから画期的です。ただし、実際にはこの保険適応条件はかなり厳しいことが知られています。まず50歳以上であること、さらに尿検査、超音波検査、直腸指診(肛門に指を挿入し、中で前立腺の硬さや大きさを触って診察する)、血液検査などで総合的に前立腺肥大症の有無や程度を評価する必要があります。加えて、最初の一年間は診察毎に14日分(つまりは14錠分)しか処方できません。つまり2週間に一回は病院を受診しなければならないのです。また、保険診療では定期受診を怠ると保険適応を認めてもらえなくなりますので、気が向いたときにもらいに行くということはできません。一方、従来のバイアグラ、レビトラ、シアリスといったED治療薬は保険適応ではなく自由診療ですので、簡単な問診のみで比較的自由に処方できます。成分がまったく同じ薬でも「保険診療を前提とした前立腺肥大症治療薬」として作られているのか、「自由診療を前提としたED治療薬」として作られているのかによって、制度上の扱いが全く異なります。自己負担額を考えた場合、保険適応なら今までに比べて格安でシアリス5mgと同じ効果のザルティア5mgを処方してもらえることになりますが、現実的にはかなり難しいと思います。このような点から当院ではザルティアの保険診療は行わず、自由診療という枠の中でザルティアの適応外処方を行っています。もし、ザルティアの処方をご希望で年齢が50歳以上、「一晩にトイレに何度も起きる」、「尿の勢いが弱く力まないと出せない」、「排尿後に多量の残尿がたれる」といった症状がある場合は前立腺肥大症の可能性がありますので、保険診療を行っている医療機関(泌尿器科)を受診されることをお勧めします。ザルティア錠を保険診療で処方してもらえるかもしれません。
ザルティア (製造・販売:日本新薬 一般名:タダラフィル) ..
【承認時】国内用量反応試験において「5mg:85人」「10mg:86人」「20mg:86人」に割り振り、合計総症例257例中70例(27.2%)に副作用が認められたとあります。を参考に代表的なものを以下にまとめました。シアリスを服用している人の9割近くは20mgですので赤字にしている20mgの数値を参考にするのがよいでしょう。
ザルティアは日本新薬より販売されている前立腺肥大症の治療薬です。 ..
通常のED治療は自由診療となり、保険が適用されません。その為、一般的な保険適用の治療よりは高額になります。
治療薬だけでなく診察に関しても保険適用外ですが、前立腺肥大症での治療であれば保険適用となります。ザルティアに関しても保険が適用されますので料金としてはかなり抑えることが出来るようになります。
アドシルカ、ザルティアと同じ成分のED治療薬「シアリス」については以下のページをご覧ください。 シアリスの効果と副作用
安価なザルティアが販売されているのを見かけ、「シアリスではなくザルティアでいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
バイアグラやザルティアも免疫力低下を防ぐ可能性がある | 堀江重郎
ED治療薬として世界シェア1位のシアリスは、有効成分が「タダラフィル」という物質です。一方、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として服用される「ザルティア錠」も同様に、有効成分としてタダラフィルを含有しています。そのため、用途が全く違うこの2つの治療薬を「同じように使えるのか」という質問を頂くことがあります。今回はこのザルティア錠とED治療の関係について、詳しく解説したいと思います。