【状況】 嘔吐恐怖症などの不安障害でレクサプロを処方されました。しかし副作用が吐き気、ということでなかなかスムーズに服用ができません。
不安感や恐怖感をもつために心療内科に通っていますが、このところ意欲がなく寝てばかりいます。その話をしたところ、もともと処方されていたレクサプロからサインバルタに変更することになりました。
レクサプロは1ヶ月ほど飲んでいました。最初の1週間は吐き気やだるさ、そわそわ感に悩まされました。
薬を変更する上で、サインバルタの副作用とレクサプロの離脱症状が不安です。どのような副作用が考えられるか、レクサプロを飲んでいたことにより副作用が軽減されることは考えられるか等、ご教示いただけたらと思います。
なお、機能性ディスペプシアにおいてアコファイド、六君子湯、スルピリドを服用中です。
サインバルタは最初の1週間は20mg、2週目からは30mgを服用することになっています。まだ薬の切り替えに踏み切れず、レクサプロを服用しています。
しかし、レクサプロは、副作用でもめまい症状が起きる抗うつ薬です。 今まで服用して体内に残っているレクサプロの副作用である可能性もあります。
2011年の時点で、日本で使える抗うつ薬は16種類あります。
そのうち、うつ病での使用頻度が圧倒的に高いのがSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)です。 パロキセチン(パキシル)、フルボキサミン(ルボックス、デプロメール)、セルトラリン(ジェイゾロフト)があります。 さらにSNRI(セロトニンーノルアドレナリン再取り込み阻害薬)として、ミルナシプラン(トレドミン)があります。
それに続くのが、旧世代の三環系抗うつ薬であるアミトリプチリン(トリプタノール)など、そして四環系のミアンセリン(テトラミドなど)や、それとは機序の異なるスルピリド(ドグマチールなど)です。 SSRIやSNRIは、セロトニンや、ノルアドレナリンのトランスポーターというポンプをブロックして、神経と神経の間のセロトニン、ノルアドレナリンを増やすことで、セロトニン5-HTIA受容体を刺激して、うつを改善します。
ただし、患者さんによっては、これらの薬がセロトニン受容体を過剰に刺激しすぎることがあるため、セロトニン症候群(下痢や吐き気、硬直・けいれん、興奮・錯乱など)という副作用を起すこともあります。 セロトニン5-HT3受容体は、下痢や吐き気などの消化器症状、5-HT2C受容体は不安焦燥感の増悪、5-HT2A受容体は性機能不全に関係するといわれています。 また、うつ病の患者さんがSSRIを飲むのを急に止めたり飲み忘れたりしたときも、下痢や吐き気、めまいといった中断症候群が出ることがあります。
おう吐がある場合、水分と一緒に胃液などに含まれている電解質(カリウム、ナトリウムなど)も体外に排出されてしまいます。
多量に水分や電解質が失われると、脱力感や倦怠感、手足のしびれなど脱水症状を起こすこともあるので、吐き気やおう吐がある時は水分をこまめにとりましょう。
手軽に電解質を摂取できる飲み物では、スポーツ飲料があります。スポーツ飲料は常温に近いものを、少量ずつ回数を多くして飲みましょう。また、そのまま飲むより1/2に薄めた方が吸収がよくなりおう吐も起こりにくくなります。
水分をとりやすいもの
清涼飲料水(炭酸飲料・果汁飲料・茶系飲料など)、スポーツ飲料、お茶、水、スープ、みそ汁、アイス、栄養バランス飲料
※ 牛乳やみかんなどの柑橘系のジュースは、おう吐を誘発しやすいので控えましょう。
また、イレッサ服用中は、グレープフルーツジュースは控えてください。
<おう吐したときには・・・>
○ おう吐した時は、吐物を誤って気管に飲み込んだり、窒息を起こしたりしないように顔を横に向けます。また、吐物は速やかに片づけてもらいましょう。
○ 意識がはっきりしている時は、うがいをして不快感を軽減しましょう。レモン水や冷たい番茶などを使うと口の中がさっぱりします。
レクサプロの副作用と、ドグマチールの離脱症状について(吐き気)
パロキセチンの副作用はこれまでも多く報告されています。主なものは精神神経系、消化器系の副作用です。また自殺念虜、自殺企図のリスクが増加するという報告もあり、あらためて注意を喚起します。自殺念虜、自殺企図のリスクは24歳以下の若年者が高く、特に注意が必要です。抗うつ薬投与初期や増減時にみられる精神行動症状群である「アクチベーション」をきたした症例においては、因果関係は明らかではありませんが、基礎疾患の悪化、自殺念虜、自殺企図、他害行為が報告されています。(民医連新聞2010年2月1日)
抗がん剤治療の副作用は使用している抗がん剤の種類やどういう使い方をするかによって異なりますし、個人差もありますので、吐き気・おう吐以外の副作用で悩んでいたり、副作用でつらいときには担当医や看護師に相談しましょう。
また、副作用でつらいという体験は心に大きく残ります。過去に副作用でつらい経験をしていると余計にその治療が怖くなったり、不安になったりしやすいということもあります。
医療者は、副作用を少しでも軽くなるようにできるだけのことは行っていくと思いますので、副作用への不安、つらい体験などがあったことについては、遠慮なく担当の医師や看護師にその旨お伝えください。
副作用による吐き気が強くてつらく、自分をどうしてよいか分からなくなるほどの状態を経験した。
アドレナリン受容体をブロックして抑制をはずし、神経細胞からのセロトニンの放出を促進しながら、ヒスタミン受容体(HI)とセロトニン受容体(5-HT2C、5-HT2A、51HT3)をブロックするため、セロトニン5-HTIA受容体への刺激を選択的に増強し、不安・焦燥や下痢や嘔吐などの消化器症状、および性機能障害といったSSRIでよく見られる副作用を出さないで抗うつ作用を発揮する作用機序をもっています。
とくにセロトニンについては、
レクサプロは臨床でよく使われる薬ですが、副作用として吐き気や頭痛が最も多く約10-2...
・吐き気など、消化器系の副作用が明らかに少ないと感じる。(50歳代病院勤務医 ..
【状況】
嘔吐恐怖症などの不安障害でレクサプロを処方されました。しかし副作用が吐き気、ということでなかなかスムーズに服用ができません。
8月下旬に処方され、もともと胃の不調があったため自己判断で9/2に服用しました。しかし翌日に、(たまたまかもしれませんが)嘔吐と下痢があり、吐き気も続いたので一旦中止。1週間後、吐き気が収まりつつあったところで服用再開。しかし吐き気が戻ってしまいました。調剤薬局に相談したところ副作用が出始めるのは4日後くらいで、1日2日では出ないはず、とのことでした。ということはこの吐き気は薬服用によるものではない、となると副作用が出る頃に吐き気が強まるのでは、と考え、2日服用後に再び服用を中止しました。
さらに2週間ほど経った現在、胃の調子がだいぶ安定してきたので9/20にまた服用を開始して現在3日目です。しかし服用翌日から吐き気と眠気、頭痛で1日横になっているような状態で、本日も吐き気に悩まされています。
服用翌日から出ているこの症状が副作用だ、と分かればそれなりにつきあっていけそうですが、無関係だとすると、このあとさらに副作用としての吐き気がくるのか……と考えるだけで気が重くなります。調剤薬局に問い合わせたところ、レクサプロよりも吐き気が出ない抗不安薬はないとのこと。
不安障害が胃の不調にかかわっている気もするので悪循環です。
【知りたいこと】
服用を始めた翌日に出た吐き気や眠気、頭痛、食欲不振は本当に副作用と関係ないのでしょうか。「関係ある」と言われたほうが楽な気がしてしまいます。
レクサプロ服用後、何日目はこのような症状が出る、などといった見通しも知りたいです。
【補足】
胃の不調に対しては9/4からプリンペラン、ノイエルカプセルを服用していましたが吐き気と食欲不振が長引きました。
9/15に別の病院で「機能性胃腸症」と診断され、アコファイド、六君子湯、スルピリドを服用しはじめたらかなり改善され、食欲も戻ってきていました。しかし9/20からレクサプロを服用しはじめたら翌日から軽い吐き気と食欲不振に再び悩まされています。
レクサプロは臨床でよく使われる薬ですが、副作用として吐き気や頭痛が最も多く約10-2...
レクサプロは臨床でよく使われる薬ですが、副作用として吐き気や頭痛が最も多く約10-2..
「抗うつ薬の、めったに取り上げられない副作用に歯ぎしりがある。寝ている間に歯ぎしりをする人は大勢いるが、抗うつ薬(特にSSRI)のなかには日中起きている間にも歯ぎしりを引き起こすものがある。ひどいときには歯茎にかなりの痛みを生じるほどだ。義歯なら、恥を忍んで外すこともできなくはない。ときには歯が磨り減るという厄介な事態に発展することもある。」
抗うつ薬:どんな薬?種類や強さは?副作用は?依存や離脱はあるの?
《抗うつ薬(抗うつ剤)》は、うつ病に対する薬物治療の主役です。現在も改良され続け、治療効果も着実に高まっています。抗うつ薬が廃止されるような未来は考えにくいでしょう。
一方で、服用時の副作用や、中断時の離脱症状(中断症候群)などのはっきりとした短所もあり、これは抗うつ薬治療上、避けては通れない現実です。
しかし、副作用がつらくて治療継続が難しいような場合も、治療をあきらめる必要はありません。うつ病の治療法は薬物療法だけではなく、副作用のほとんど無い治療法もあるからです。
副作用がでることがあります。吐き気、眠気、抑うつ・不安症状の一時的な悪化などがありますので、あらかじめ主治医の説明を十分聞いてください。
アクチベーションーシンドロームとは、SSRIの服用後に出る可能性があるとされる中枢神経刺激症状のことです。 抗うつ薬が受容体を過剰に刺激して、逆に不安焦燥感、衝動性、不眠、自殺企図などが増悪してしまうことがあります。
「抗うつ薬を服用中の患者さんに、自殺が起きやすくなるのではないか」と、最近ちまたで盛んにいわれています。 また、「うつ病とみなされているかくれ躁うつ病の患者さんにこそ起きやすいのではないか」、という指摘もあります。 したがって、ここでもうつ病と躁うつ病の鑑別が大事だということがおわかりになると思います。
ただし、このアクチベーションーシンドロームは、なりやすい人となりにくい人、症状の程度差もあり、個人差があるようです。 必ずしも、抗うつ薬、とくにSSRIなどの第2世代の抗うつ薬が不安焦燥感を増悪させ、特別に自殺を増やすとはいいきれないと思います。 ただし、先述した新しい抗うつ薬NaSSAのミルタザピン(リフレックスなど)は、不安・焦燥および消化器症状(下痢や嘔吐)、性機能障害といった、これまでSSRIでよく見られた副作用があまり出ず、抗うつ作用を増強するとされています。
この理屈からいうと、NaSSAはアクチベーションーシンドロームを起こしにくいということになるでしょう。
一方、副作用(飲み始めた頃の吐き気、眠気、排尿障害など)については、飲み ..
この記事では、抗うつ薬の効果、主な副作用や離脱症状、薬物治療以外のうつ病治療などについて解説します。
副作用とは不眠のことでしょうか? 吐き気は1~2週間で落ち着いてくることが多いですが、不眠についてははっきりとした期間はわかりません。
副作用について正しく理解していただき、レクサプサの良い面を治療につなげていきましょう。
副作用には、吐き気、眠気、不眠などがあります。 デプロメール(ルボックス)
・副作用としては、服用初期に吐き気などの消化器症状が起こることがありますが、2週間~1か月で治まることが多いです。
エスシタロプラム)の効果や副作用について | 水戸メンタルクリニック
うつ病、躁うつ病に限らず、多くの心の病気に「不安」という症状が出ます。 現在、この不安に対してよく出される薬が「抗不安薬」です。 そしてそのほとんどは、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。(睡眠薬の多くもこのベンゾジアゼピン系の薬です)
ベンゾジアゼピン系の薬は、際立った副作用がなく、患者さんにとって飲み心地が良く、飲むと調子が良くなる場合が多いので、さほどよく効かなくても飲まないよりはマシという感じになります。 しかし、それがだんだんと癖になってきて「飲まないと不安だ」、「薬の効きが悪くなってきたので、もっと量を増やして欲しい」という状態に陥りやすいのです。
これを専門用語で「依存性が強い」、「耐性ができやすい」といいます。
(アルコール、麻薬・覚醒剤への依存もこれと同様のプロセスで起こります)
ここで主治医が、患者さんの訴えに応じるかたちで、不用意に要求どおりに処方すると、結果的に気がつけば大量に、かつ習慣的に服用している薬物依存を作り出しかねません。
とくに躁うつ病の患者さんが抗不安薬に依存してしまうと、気分の波がさらに大きくなり、余計に不安定になったり、リストカットや食べ吐きが止まらなくなったりしやすいといわれています。 このようにして、「もっと薬を出して欲しい。ないと死にそうだ!」という薬物依存症の患者さんが作り出されてしまうのです。
シート記載:(表)レクサプロ 10mg、MO183(裏)レクサプロ 10mg、LEXAPRO 10 mg ..
SNRIはSSRIよりは吐き気・下痢が少ないですが、それでも古いタイプの抗うつ剤よりは多く認められます。
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)によるパニック障害の治療
抗うつ薬の多くは、飲み始めや増量時に、吐き気や下痢などのお腹の症状が副作用で出ることがあります。多くは一時的なものですので、1~2週間で体が慣れて、お腹の症状は無くなることが多いです。
副作用も強いため使いどころが難しいお薬でした。しかしエスシタロプラムは副作用 ..
三環系抗うつ剤などの古い薬や、デジレル/レスリンも、リフレックス/レメロンと同じ、吐き気・下痢は生じにくくなっています。
3年前にふわふわめまいとパニック発作で心療内科受診しました。レクサプロ5mgと頓服でリーゼを貰い安定していました。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI:Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)は、脳内神経伝達物質のセロトニン濃度を高め、神経伝達能力が上がることにより、抗うつ作用および抗不安作用を示すと考えられています。うつ病のほか社会不安障害など適応が広く、内科領域でも使用する場面が見られます。警鐘事例であげた「自殺念慮」は、プラセボと有意差がないことを理由に添付文書に副作用として記載されていません(「注意」事項として記載)。若年者への適用や攻撃性リスクの追記など、今後も重大な副作用への警戒が必要な薬効群です。また、発売当初は「依存性がない」と宣伝され、離脱症候群も充分に警告されていなかったと言えます。
レクサプロ | ウェルメッド ベスト バンコク クリニック 2025
古い抗うつ剤は全体的に副作用は多いですが、吐き気と下痢に関しては、SSRIやSNRIの方が発生しやすいのです。