アモキシシリン/クラブラン酸(オーグメンチン®)、アモキシシリン、セファレキシン(ラリキシン®)がよく用いられる臨床病態と代替薬のまとめ


感染症の直接の原因が「耐性菌」ではなくとも、混在している「耐性菌」が「β-ラクタマーゼ」を作ることで、抗生物質の効果が弱まってしまうことがあります(間接的病原性)。
『オーグメンチン』は、こうした「間接的病原性」による効力低下も防ぐことができます2)。


リン系抗生物質であるアモキシシリン(以下、AMPC)を、1:14 の比率(力価、以下同様)

最近1年5カ月の間にクラブラン酸・アモキシシリン配合錠(オーグメンチン)の薬疹を8例経験した。年齢は20歳台~60歳台で,女性5例,男性3例であった。薬剤はオーグメンチン+アモキシシリン(サワシリン®)処方5例,サワシリン®内服後にオーグメンチン内服1例,オーグメンチンのみ内服2例であった。診療科別では呼吸器内科と耳鼻咽喉科各3例,形成外科と産婦人科各1例であった。皮疹は多形滲出性紅斑5例,播種状紅斑3例であった。薬剤リンパ球刺激試験は全例でオーグメンチンが510~1,851%と高値陽性,サワシリン®は陰性であった。今回の8例は軽症から中等症であったが,今後,オーグメンチンの薬疹が増え重症例も出てくることが予想される。

『オーグメンチン』は、「クラブラン酸」と「アモキシシリン」が1:2の比率で配合されています。これは、「アモキシシリン」が同じ量であれば、配合比率が1:2の時に最も抗菌力が高くなるからです2,3)。

オーグメンチンのように吸湿すると含量が低下する薬剤は服用直前に粉砕 ..

ミヤBMとは、酪酸菌(別名、宮入菌:Clostridium butyricum MIYAIRI)を主成分とする整腸剤です。整腸剤は腸内の環境を改善することで、おなかの症状を改善する薬です。名前の由来としては「ミヤ」は宮入(ミヤイリ)菌から、「BM」は butyricum MIYAIRI のイニシャルからとって、「ミヤBM」と名付けられています。ミヤBMに含まれる酪酸菌はもともと動物の体内に生息している菌で、日本人の宮入博士によって1933年に発見されました。酪酸菌には腸内環境の乱れを改善するはたらきがあるため、ミヤBMは腸の不調を改善させる薬として用いられています。即効性はありませんが、化学的な物質ではないため副作用も少なく、とても安全に使えるお薬です。

というペニシリンの併用療法です。これがなぜいいのかは、リンク記事に書いてあると思うので、省略します。僕はオーグメンチンでかなり下痢がでるので、アモキシリン倍量で使っています。

オーグメンチン配合錠125SS/アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム錠の効果効能・副作用・禁忌など、薬剤基本情報を掲載しています。

多くの整腸剤は基本的に腸内細菌のはたらきを利用して腸内環境を整える薬です。含まれる菌の種類によっても特徴は異なりますが、ミヤBMに含まれる酪酸菌の特徴は芽胞(がほう)という強い膜に覆われていることです。そのため胃液や胆汁酸や消化酵素などの影響を受けにくく、生きた状態で腸に到達して整腸作用を発揮します。また、芽胞があることによって抗生物質の影響も受けにくいです。多くの整腸剤は抗生物質によって死滅してしまうため抗生剤とは同時に服用できませんが、酪酸菌は併用可能です。もちろん抗生物質の副作用で生じた下痢に対する治療薬としても使用することができます。

下記を処方され、食前食後に飲んでいます。
頭痛薬を飲みたいのですが問題ないでしょうか?
飲もうと思っている薬は、市販の『ノンフィーブ』という薬です。
<食前>
『ツムラ排膿散及湯エキス』
<食後>
『オーグメンチン配合錠250RS』
『アモキシシリンカプセル250mg「日医工」』
『ビオスリー配合錠』

【感染症内科医監修】ペニシリン系抗生物質の一覧解説<早見表つき

『オーグメンチン』は、「アモキシシリン」に「クラブラン酸」を配合することで、「アモキシシリン」だけでは十分に効かない耐性菌にも効果が得られるようになっています1)。

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オーグメンチン アモキシシリンについて | 医師に聞けるQ&Aサイト

・オーグメンチン配合錠250RS 1日3回毎食後 3錠/日
(1錠あたりの成分:アモキシシリン250mg、クラブラン酸125mg)
・サワシリン錠250 1日3回毎食後 3錠/日
(1錠あたりの成分:アモキシシリン250mg)

慢性前立腺炎・精巣上体炎の治療のための抗生物質の服用について ..

「アモキシシリン」は、市中肺炎や中耳炎・副鼻腔炎などに対して1日1,500~2,000mgの高用量で使うことがあります。
このとき、『オーグメンチン』の錠数を増やすと「クラブラン酸」の量まで増えてしまうため、抗生物質の「アモキシシリン」だけを増やすために、『オーグメンチン』に『サワシリン』を追加して使うことがあります。

特に、「肺炎球菌」が主な原因菌である中耳炎や副鼻腔炎の場合、「クラブラン酸」を増やさなくても効果は得られるため、単純に『オーグメンチン』を増やす方法は一般的ではありません。

☆クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物オーグメンチン配合錠(グラクソ・スミスクライン)

以前にも書いたが、現在、複数の「カギ」となる内服抗生物質が供給停止となっている。感染症専門医の中では常識となっているのだが、現在でもよく目にする処方である第3世代セフェムの内服薬、これは消化管からの吸収が悪く、生体内での利用率(バイオアベイラビリティ)が低いため、理論上は、「第3世代経口セフェム」を処方しても、十分に血中濃度が上がらず、効果は期待薄であるとされている。そんなわけで、私も自分の処方薬の中から、経口第3世代セフェムは外している。

【オグサワ】オーグメンチンとサワシ リン(アモキシシリン)の併用療法..


しかし、『オーグメンチン』は125SSを8錠、250RSを4錠(「アモキシシリン」1,000mg)までしか保険適用がありません1)。またそれ以上に増やすと「クラブラン酸」の量も過剰になり、副作用のリスクも高まってしまいます。

そのため、という方法がとられることがあります5)。

アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウムオーグメンチンは何に効く? オーグメンチンは何系の抗生剤? オーグメンチンの適応疾患は?

抗生物質の「アモキシシリン」は、通常は1日750~1,000mgで使う薬です1)が、市中肺炎やが推奨されています2)。

【オグサワ】オーグメンチンとサワシリンはなぜ一緒に処方されるの?【どっちもアモキシシリン】

「耐性菌」が薬から身を守る方法にはいくつかパターンがありますが、最も一般的なものはです。実際、『サワシリン』などの「ペニシリン系」の抗生物質は、細菌が作る「β-ラクタマーゼ」という酵素によって分解され、薬としての力を失ってしまいます。

しかしこのとき、「β-ラクタマーゼ」の阻害剤である「クラブラン酸」を一緒に使うことで、抗生物質の分解・無力化を防ぐことができます。

今回は、オーグメンチンとサワシリンの併用について記事を書きます。 ..

ことがありますが、『オーグメンチン』は125Sを8錠・250Sを4錠(「アモキシシリン」として1日1,000mg)が上限量です3)。そのため、足りない分の500~1,000mgの「アモキシシリン」は、『サワシリン』を追加することで補います。

2種のペニシリン系抗菌薬「オグサワ」で市中肺炎を治療:日経DI

たまに夜勤中に「動物に噛まれて人にどんな抗菌薬がいいですか?」なんてパターンは対応することはあって、その時は大体、オーグメンチン(アモキシシリン/クラブラン酸)を投与することが多かったけど、ついでに咬傷に付いてもまとめてみる…

アモキシシリン/クラブラン酸は、β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系抗菌薬で、本邦で

サワシリン(一般名アモキシシリン)はある程度グラム陰性桿菌をカバーし、グラム陽性球菌、嫌気性菌をカバーする広域ペニシリン薬である。効果はしっかりしているが、なにぶん、歴史のある薬であり、ペニシリン耐性菌(ペニシリナーゼ産生菌)には効果がない。

[PDF] 複合抗生物質製剤 クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物錠

オーグメンチンは、このアモキシシリンに、ペニシリナーゼ阻害薬であるクラブラン酸が配合された薬である。クラブラン酸のおかげで、特殊なペニシリナーゼを持っていたり、ペニシリナーゼを使わないペニシリン耐性菌には効果がないが、一般的な「ペニシリン耐性菌」に対しても十分な効果が期待できる。アモキシシリンの効果をしっかり発揮してくれる薬であるとともに、クラブラン酸自体も「抗生物質」としての性質を持っており、単純なアモキシシリン以上の抗菌スペクトルを「オーグメンチン」は持っている。

通常成人は、1回1錠、1日3~4回を6~8時間毎に経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 8

1. 『オーグメンチン』と『サワシリン』は、どちらも抗生物質「アモキシシリン」の薬
2. 『オーグメンチン』には、「クラブラン酸」が配合されているため、一部の耐性菌にも効果がある
3. 「アモキシシリン」と「クラブラン酸」の比率を調節するために、併用することもある

本剤は、β-ラクタマーゼ阻害剤であるクラブラン酸(以下、CVA)のカリウム塩とペニシ

↑はいわゆる「オグサワ」サンフォードだとアモキシシリン500mg+クラブラン酸125mgを1日3回となっているんだけど、オーグメンチン配合錠250RSを6T 3Xにしてしまうとクラブラン酸の量が多くなってしまい、副作用のリスクとなるため〜(以下省略)っていう有名なやつですね

KEGG DRUG: アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム

◆有効成分
オーグメンチン:アモキシシリン + クラブラン酸
サワシリン:アモキシシリン

オーグメンチン配合錠 250RS につきましては、日薬連の通知に基づき出荷量を「B ..

抗生物質の「アモキシシリン」は、量を増やしても比較的安全な薬です。実際に、「アモキシシリン」2,000mg + 「クラブラン酸」125mgの治療では、「アモキシシリン」875mg + 「クラブラン酸」125mgの治療と安全性は変わらないとする報告があります4)。