【超重要・厳重注意】 “クラリスロマイシン(CAM)”と併用禁忌の医薬品ラインナップ


クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。


疾患禁忌・併用禁忌または併用注意が多く、すべて覚えるのは難しい薬

一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。

2022年1月分のDSUのなかから薬局薬剤師に関係がありそうな薬剤を抜粋してまとめました。

今回はベルソムラやロナセンの併用禁忌追加やプロトピック軟膏の警告削除が大きな改訂内容かと思います。

この患者が服用している薬剤の中に追加薬剤と併用禁忌のものが ₂ つあるため、処 ..

今回は、について、覚え方のゴロを使って解説していきます。良ければ、ぜひゴロを覚えて、ご自身の勉強に活用していただけたら嬉しいです!

もともとベルソムラの併用禁忌に記載のあった「CYP3Aを強く阻害する薬剤」の部分に追記されました。ノクサフィル錠側でも整合性をとるために同様の内容が今回改訂となっています。

なお、イトリゾールやブイフェンドはもともとベルソムラの併用禁忌に記載があります。

クラリスロマイシンとデエビゴは併用禁忌ではないものの、デエビゴの添付文

広域スペクトラムの抗菌薬であること、唯一緑膿菌に効果のある経口抗菌薬 であることから、病院内・外来の感染症診療において重要な抗菌薬であり、これ以上の耐性化が進まないように大切に使用すべきです。また、後述しますが、副作用・薬物相互作用が比較的多いこと、抗結核作用があることからも、乱用は避けるべき抗菌薬です(表4)。筆者の考える第1選択となりうる状況を表5にまとめました。以下、グラム陰性桿菌、グラム陽性球菌、嫌気性菌、その他、に対するフルオロキノロン系抗菌薬の効果と適応を説明していきます。

<併用禁忌>
CYP3Aを強く阻害する薬剤

イトリゾール(イトラコナゾール)

ブイフェンド(ボリコナゾール)
クラリスロマイシン
ノービア(リトナビル)
ビラセプト(ネルフィナビル)

類似薬の「レンボレキサント」は、クラリスロマイシンとの併用が添付文書上は禁忌になっていません。レンボレキサントとの相互作用を考えてみます。

前述のベルソムラ同様に併用禁忌にノクサフィル錠(ポサコナゾール)が追加となりました。当たり前ですが、ロナセンでも同様に改訂されています。

もともと併用禁忌に記載のあった「CYP3Aを強く阻害する薬剤」の部分の「アゾール系抗真菌剤」の部分に追記されました。他のアゾール系抗真菌剤はもともと併用禁忌に記載があります。

ノクサフィル錠側でも整合性をとるために同様の内容が今回改訂となっています。

なお、少し教育よりの話となりますが、アです。


併用注意薬の一部について以下に記載します。 薬剤名または食材, 症状

3つのフルオロキノロン系抗菌薬のスペクトラムの大まかなイメージと特徴は、表2表3を参考にしてください。非常に広いスペクトラムを持った抗菌薬ですが、基本的には緑膿菌を含む グラム陰性桿菌に対する抗菌薬 であることをまず押さえてください。しかし、尿路感染症[12]や胆道系感染症[13]の原因として最も多いグラム陰性桿菌である 大腸菌の耐性化 が進んでおり、経験的治療における有用性はかなり限定的です。

イシン)を投与中の患者」及び併用禁忌に「クラリスロマイシン」の記載があります。 ..

<併用禁忌>
CYP3A4を強く阻害する薬剤
アゾール系抗真菌剤

イトリゾール(イトラコナゾール)
ブイフェンド(ボリコナゾール)
フロリード、オラビ(ミコナゾール(経口剤、口腔用剤、 注射剤))
ジフルカン(フルコナゾール)
プロジフ(ホスフルコナゾール)

風邪で病院に行ったらクラリスロマイシン、PL配合顆粒、メジコンを処方されました。PL配合顆粒とメジコンは併用できますか?

クラリスは、併用注意薬(一緒に内服する場合は注意しなければならない薬)や、併用禁忌薬(一緒に内服してはいけない薬)が非常に多いです。ここには書ききれないほど多くの種類がありますので、常用薬がある方は医療機関を受診する際に必ず申し出るようにしてください。

イソトレチノインとコンサータは併用禁忌では無いですか?調べてみたん ..

0.03%小児用製剤の再審査が終了し最新の知見に基づき「発がんリスク」に関する記載が変更となりました。

「発がんリスクに関する内容を患者又は代諾者に対して説明し、理解したことを確認した上で使用すること」という記載内容自体は従来と変わりませんが、警告から重要な基本的注意での注意喚起になったため注意レベルとしては緩和されました。

DIクイズ5:(A)ベルソムラ服用患者に処方された抗菌薬:日経DI


カルバペネム:グラム陽性・グラム陰性・嫌気性菌をカバー.Enterococcus faeciumやStenotrophomonas maltophiliaに無効.痙攣の副作用とバルプロ酸ナトリウム(デパケン)は併用禁忌.
※ 当院ではカルバペネムは使用届が必要.

禁忌(次の患者には投与しないこと). 本剤に対して過敏症の既往歴のある患者. ピモジド、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・.


併用禁忌の薬剤を誤投与した事例の報告は後を絶ちません。上記のように新たな併用禁忌情報が更新されるため、患者の生命・健康を守る医療機関や保険薬局においては、常に最新情報を自らチェックすることが必要となります。機構では、▼添付文書が改訂され新たな併用禁忌情報を得た場合に、薬剤師は各診療科に情報を周知するとともに、速やかにマスタを更新し、併用におけるアラート表示を行う▼医師は、処方時にアラートが表示された場合には、処方内容が適切か確認する▼薬剤の保管棚に「併用禁忌あり」と表示して注意喚起する▼薬剤師は、併用禁忌薬剤が処方された際、疑義照会を行う—などの取り組みを徹底するよう強く求めています。

[PDF] 医療情報収集等事業 第32回報告書(平成24年10月~12月)

→ベンゾジアゼピン系と科学構造が異なるが、ベンゾジアゼピン結合部位に結合し、GABAA受容体機能を亢進する。
連用により、薬物依存(精神依存、身体依存)、耐性を示すことがあるとされる。

免疫グロブリン(抗体)の分子量についてのゴロの覚え方を解説します。 ..

(注意)ちなみにピロリ菌の除菌は、マクロライド系抗菌薬だけではなく、3剤併用です。その3剤とは、アモキシシリン、PPI(プロトンポンプ阻害薬)、クラリスロマイシンです。実は、なんです。余力があれば併せて覚えておきましょう。今回のピロリ菌除菌の3剤のうち、「クラリスロマイシン」がマクロライド系抗菌薬となります。

1つ選べ。 クラリスロマイシン; テイコプラニン; ペニシリン; カルバペネム; レボフロキサシン.

第15回 内科からのエリスロマイシンの処方【適正使用に貢献したい 抗菌薬の処方解析】 2018/11/21 Q1 予想される原因菌は?Campylobacter coli属・・・11名全員Salmonella Enteritidis(サルモネラ・エンテリティディス)・・・1名Escherichia coli(大腸菌)・・・1名Arcobacter属・・・1名Clostridium perfringens(ウェルシュ菌)・・・1名腹痛、下痢、鶏肉から 奥村雪男さん(薬局)カンピロバクター属が原因菌と予想されます。下痢と腹痛から市中腸管感染症で、加熱不十分の鶏肉を食べたこと、検査はおそらくグラム染色だったのではないでしょうか。カンピロバクターのグラム染色での感度は30%程度のようですが、特異度が高いので確定診断に至ったのだと考えます。カンピロバクターは一般的には補液などの対症療法で自然軽快することがほとんどとされていますが、早期治療による菌の排出期間短縮と症状軽減があったとの報告があります1)。キノロン系薬剤への耐性化が進んでいるため、マクロライド系薬剤が第一選択であり、下記が推奨されています1)。クラリスロマイシン経口 1回200mg 1日2回 3~5日間アジスロマイシン経口 1回500mg 1日1回 3~5日間エリスロマイシン経口 1回200mg 1日4回 3~5日間Q2 患者さんに確認することは?どのような検査をしたか わらび餅さん(病院)できればどのような検査をしたか聞きます。培養ではっきり菌を特定するには、通常は数日かかるからです。下痢と腹痛が主訴ですが、可能なら血便など重症だと判断する情報があるのか聞きたいです。潰瘍性大腸炎の可能性も? 中堅薬剤師さん(薬局)併用薬と副作用歴です。また、可能であれば潰瘍性大腸炎の除外診断を医師がしているかどうかも確認したいです。今回は検査結果があるので可能性はあまりないと思いますが、開業医が第六感で「感染性腸炎」と誤診し、潰瘍性大腸炎が重症化することが非常に多い、と広域病院の消化器科医の講演を聞いたことがあります。必要に応じて、潰瘍性大腸炎の可能性も考慮して対応することが重要だと考えます。併用薬について 荒川隆之さん(病院)併用薬を必ず確認します。エリスロマイシンはCYP3A4で代謝される薬剤と併用した場合、併用薬の代謝が阻害され血中濃度が上昇する可能性があります。また、P糖タンパクを介して排出される薬剤と併用した場合、併用薬剤の排出が阻害され血中濃度が上昇する可能性があります。ピモジドなどの併用禁忌の確認 奥村雪男さん(薬局)エリスロマイシンはマクロライド系抗菌薬の中でもCYP3A4 阻害作用が強いので、ピモジドなどの併用禁忌薬剤を服用していないか確認します。マクロライド系抗菌薬のCYP3A4阻害様式はMBI(Mechanical based inhibition)で、服用開始から数日程度で阻害作用が最大になり、服用終了から数日程度で阻害作用は消失すると考えられます2)。そのため、服薬終了後も併用薬に注意が必要です。自炊かどうか 児玉暁人さん(病院)可能なら鶏肉をどこで食べたか確認します。飲食店なのか自宅で自炊をしてなのか。一人暮らしで自炊しているのであれば、しっかり加熱する、二食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う、食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う、食肉に触れた調理器具などは使用後洗浄・殺菌を行うなどのアドバイスができるかもしれません。Q3 疑義照会する?する・・・5人エリスロマイシンの用量 キャンプ人さん(病院)エリスロマイシンの1 回用量が多いように思うので、確認します。ガイドラインでは1回200mg 1日4回 3~5日間1)とされています。重症でなければ自然軽快する場合が多い 清水直明さん(病院)カンピロバクター腸炎の場合、重症でなければ抗菌薬の投与なしで自然に軽快する場合がほとんどです。処方医と信頼関係ができていれば、説明した上で「抗菌薬は不要かもしれません」と提案するでしょう。他剤への変更 JITHURYOUさん(病院)本症例は、重症感がなくカンピロバクター自体は自然軽快することが多いため、抗菌薬は不要ではないかと感じます。それでも医師が抗菌薬は必要だとするなら、現時点で消化器症状があるのでクラリスロマイシンに変更提案します。エリスロマイシンより消化器作用が少ないこと、添付文書上の適応のためです。併用薬がある場合には、相互作用の少ないアジスロマイシンに変更提案します。可能なら抗菌薬処方なしにもっていきたいです。しない・・・6人3日間投与は適切 中堅薬剤師さん(薬局)ガイドラインには、カンピロバクターは世界的にキノロン系薬の耐性化が進んでおり、マクロライドを第一選択にすると記載されています1)が、マクロライド耐性も問題化しつつあるようなので、まず3日間投与は適切ではないでしょうか。エンピリック処方かどうか わらび餅さん(病院)患者さんの聞き取りを踏まえ、カンピロバクターと予想した上でのエンピリック処方だと判断できれば、疑義照会しません。ただし、原因菌と特定されていればエリスロマイシンの用法を確認します。もし、アドヒアランスなどを考慮して用法を1日3回としていたら、アジスロマイシン1日1回でもよいのでは、と聞ければ聞きます。海外での使用例やPAE※も考慮 ふな3さん(薬局)エリスロマイシンは半減期が1.5時間程度と短めのため、1日3回ではちょっと不安ですが、カンピロバクターへの適応はないものの米国などでは1,000mg/2×などの処方もあるようです。PAEも期待できることから、疑義照会はしないと思います。※post-antibiotic effect。血中や組織中から抗菌薬が消失しても、一定期間、病原菌の増殖が抑制される効果1日3回が難しければ処方提案 児玉暁人さん(病院)エリスロマイシンの1回量が多く、回数も3回ですが、適宜増減の範囲内と考え、疑義照会はしません。ただし、1日3回の内服が難しそうであればクラリスロマイシン1回200mg 1日2回 3日分の処方提案をします。Q4 抗菌薬について、患者さんに説明することは?しっかり飲みきること キャンプ人さん(病院)指示されている期間しっかり服用することです。また、エリスロマイシンのモチリン様作用(消化管運動亢進作用)により、消化管の蠕動運動が活発になることを説明しておきます。服用時間について ふな3さん(薬局)1回目の分はすぐに飲み始めること。2回目は6時間程度あけて服用。1日3回、3日間飲みきることを伝えます。下痢についての説明 清水直明さん(病院)「今回、下痢止めは出されていませんが、下痢止めを服用しなくても数日で回復してくると思います。治りを遅くすることがあるので、市販の下痢止めは服用しないでください。」脱水に注意 JITHURYOUさん(病院)現時点で重症感はなさそうですが、水分補給して脱水に注意し、安静にするよう伝えます。はっきりと重症化しないとはいえませんが、年齢的に考えてみても整腸剤だけで経過観察でもよかったかもしれませんね。他院受診時にお薬手帳を持参 奥村雪男さん(薬局)今回の抗菌薬は服薬終了後も数日間程度飲み合わせに注意が必要なので、他院にかかる場合はお薬手帳を持参することを伝えます。Q5 その他、気付いたことは?ボツリヌス毒素の可能性も? ふな3さん(薬局)「古いパックの食品も疑われた」という言葉から、ボツリヌス毒素の疑いもあったのかもしれません。また、カンピロバクターからのギランバレー症候群の発症のリスクもあるため、下記のような症状が出たら、すぐに医師に連絡するよう伝えたいです。口内乾燥、嚥下困難、複視、視力低下(ボツリヌス中毒)四肢の脱力(ボツリヌス中毒、ギランバレー)エリスロマイシンの処方意図 柏木紀久さん(薬局)今回の症例はあまり抗菌薬の必要性を感じませんが、排菌の促進や消化管運動の促進を期待して3日分の処方かな?と思いました。ギランバレー症候群と菌血症 奥村雪男さん(薬局)カンピロバクター感染症の合併症に、ギランバレー症候群と菌血症が知られています。0.1%以下でギランバレー症候群の報告があり、感染後2~3週後に発症するようです3、4)。発症はまれなので不安をあおらないように伝えません。菌血症は1%程度に報告があり4)、高齢者に多いようです。若年では検査陽性になるころには自然治癒するようで、あまり心配ないかもしれませんが、知識として持っておく必要があると思います。後日談(担当した薬剤師から)調剤した日の閉局間際に「薬を飲んだら、余計にお腹の調子が悪くなりました。どうしたらいいですか?」と電話がかかってきました。実は、薬を渡すときにモチリン様作用の説明をするのを忘れていたことに気付きました。「原因の菌を退治するだけでなく、胃腸の動きを活発にさせる作用もあるお薬ですので、自然とその症状は治まります。菌の排出も早まりますので、辛抱して内服を続けてください」と返事をしました。無事治療が終了したのか、後日の来局はありませんでした。1)JAID/JSC感染症治療ガイド・ガイドライン作成委員会.JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015―腸管感染症―.

[PDF] 薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業 第17回集計報告

<再審査結果及び添付文書改訂のお知らせより抜粋>
本剤の有効成分であるタクロリムスの注射剤や経口剤ではリンパ腫等の悪性腫瘍のリスクがあることが知られています。本剤は外用剤でありリスクは低いと考えられましたが、マウス塗布が ん原性試験の結果や因果関係は明確ではないもののリンパ腫、皮膚がんの自発報告があることから、患者又は代諾者にその説明を行い理解した上で使用していただくよう「1.警告」に記載してきました。

しかしながら、0.03%製剤の再審査において、悪性腫瘍の発現状況を追跡調査した国内製造販売後長期観察調査の結果、悪性腫瘍の報告がなかったことや、海外長期疫学研究において本剤の発がんリスク上昇が認められなかったことが明らかになったことから、悪性腫瘍のリスクが潜在的リスクであることは変わりないものの、警告欄で注意喚起を継続する必要性は低いと評価されました。

また、患者又は家族への説明内容に関しては、上記の国内製造販売後長期観察調査、 海外長期疫学研究の結果を追記することが適切と判断されました。そのため、0.1%製剤もあわせて「1.警告」の注意喚起を削除し、「8.重要な基本的注意」に最新の臨床使用情報に基づく注意事項を追記しました。

マウス塗布がん原性試験の結果については、必ずしもヒトに外挿できるとは限らないこと、上記の通り長期の臨床使用における情報が得られたことから、臨床使用における情報と同様に説明を必須とする必要性は低いと判断されたため、本項では記載はありません。ただし、「15.その他の 注意」15.2 非臨床試験に基づく情報の項には引き続き記載します。

また、「8.重要な基本的注意」に記載していた「2 年以上の長期使用時の局所免疫抑制作用(結果として、感染症を増加させたり、皮膚がんの誘因となる可能性がある)については、臨床試験成績がなく不明である。」については「長期特別調査」(3 年間)及び「治験症例の追跡調査」(10 年間)の結果、皮膚感染症及び皮膚以外の感染症の発現に経時的な上昇はみられず、上記の通りこ れらの調査を含む 3 つの長期観察調査(10 年間)で皮膚がんを含む悪性腫瘍の発現は報告されませんでした。以上の臨床成績が蓄積されたことから当該記載は削除しました。

○ベルソムラ錠(成分:スボレキサント)を服用中の患者にクラリスロマイシン錠が処方され、疑

また別の病院では、患者に静脈血栓があったため、循環器内科の医師が血栓症治療薬のワーファリン(一般名:ワルファリンカリウム)を処方。投与開始2日後に、皮膚科の医師が口腔内カンジダ症治療のために、抗菌剤のフロリードゲル経口用(一般名:ミコナゾール)を処方。両剤が「併用禁忌」となる直前(前月)であったため、処方時にはアラートは出ず、薬剤部からの疑義照会もありませんでした。併用から2日目にPT-INR(プロトロンビン時間 国際標準比)が測定不能となり、ヘモグロビン値も低下したため、内視鏡検査をしたところ「胃噴門部からの出血」が認められたといいます。

A医薬品とB医薬品を併用した場合、重篤な副作用(ときには死亡事例)が生じることがあり、医薬品の添付文書には「併用禁忌」である旨が明示されます。また医薬品の販売後に、新たに併用による有害事象が判明した場合には、厚生労働省から添付文書を改訂し「併用禁忌である旨を速やかに明示し、関係者に周知する」よう指示が行われます(併用禁忌以外にも、新たな重大な副作用などが判明した場合、同様の指示がなされる、関連記事はとととと)。