[PDF] COVID-19肺炎に対する 量デキサメタゾンの治療効果


「デキサメタゾン」が新型コロナの死亡率を低下させるとする研究結果が発表された/Yves Herman/Reuters


ステロイド薬に新型コロナの死亡リスク低下させる効果 英国で治験

英オックスフォード大学が主導して実施した臨床試験では、デキサメタゾン投与で人工呼吸器が必要な患者の致死率の低下が認められたことから、米国でも治療ガイドラインを改訂し、新型コロナウイルス感染症患者にデキサメタゾンの使用を推奨している。

デキサメタゾンは、新型コロナウイルス感染症を効能・効果としていないが、既承認薬であるため、承認手続きなしに医療現場で使用できるようになった。しかも、デキサメタゾンは、50年以上の長い使用経験の蓄積がある古い薬で薬価も安い。

WHO「有効」デキサメタゾンのみ レムデシビル、ヒドロキシクロロキン「効果なし」 ..

新型コロナウイルス感染症の国内で2番手となる治療薬に、ステロイド系抗炎症薬のデキサメタゾンが位置づけられた。17日付で「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」が改訂され、正式に記載されたもので、英国のランダム化比較試験で投与患者群の致死率低下が確認されたことなどが根拠となっている。

関節炎やアレルギーなどの治療に幅広く使われているステロイド薬の「デキサメタゾン」に、重症の新型コロナウイルス感染症患者の死亡率を低下させる効果があることが分かったとして、英オックスフォード大学などの研究チームが16日に記者会見を開いて発表した。

あくまで集中治療室に入院されるような重症コロナ患者さんの治療に効果があったという事で、予防ではありません。 ..

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の「診療の手引き」に、薬物治療に使える承認薬として、抗炎症薬「デキサメタゾン」を掲載した。英国で重症者の死亡率を下げる効果が確認されており、5月に特例承認された「レムデシビル」に続き、2例目の標準的な治療薬に位置づけられた。

発表を行ったのは、新型コロナウイルス治療について研究している英国の研究機関、リカバリー・トライアルの研究チーム。病院に入院して人工呼吸器を装着されている患者を対象とした臨床試験では、死亡リスクが3分の1低下する効果があったとしている。

効果はより明らかになりました。この試験は、6,425人の参加者を対象に行われ、デキサメタゾン ..

1年前との大きな違いは治療や治療薬があること


——どのような薬が、コロナの治療で使用されていますか。

軽症から中等症Ⅰの人で、重症化リスクのある人は、7月に特例承認された中和抗体薬ロナプリーブの適応となります。この薬剤は1回の点滴投与を行う薬剤で、発症早期に使用することが望ましいとされています。中等症Ⅰであれば、昨年5月に特例承認された抗ウイルス薬レムデシビルも適応となります。レムデシビルは点滴で1日1回で5日から10日間投与します。
中等症Ⅱや重症になると、中和抗体薬は適応からはずれます。レムデシビルは適応であり、さらに免疫を抑える薬であるデキサメタゾンといったステロイド薬や、関節リウマチで使用されているオルミエントも適応になります。デキサメタゾンは飲み薬も点滴もありますし、オルミエントは飲み薬になります。
中等症Ⅱや重症では、酸素投与が必要な状態ですので、酸素投与や重症度によってはネーザルハイフローといった高流量酸素投与や人工呼吸器による管理を行うとともに、レムデシビルや免疫を抑制するステロイドやバリシチニブを併用することもあります。


——コロナが流行しているなかで、治療薬も徐々に増えてきていますが、安全性や有効性はいかがでしょうか。

現在使用されているいずれの薬剤も、コロナが発生した当時は存在しなかった、または有効性がわからなかったもの。1年数カ月が経過するなかで、世界的に十分に治験が行われ、有効性が示されたものが出てきているというのは、非常に重要なことです。ワクチンもあり、治療という面での対応ができるようになってきているのは、1年前との大きな違いだと思います。
最初は、既存のほかの病気のためにつくられた薬がコロナにも有効ではないかという視点で開発が進められていきました。同時に、コロナのための治療薬の開発も進められてきました。さらに、治験で統計的に優劣をつけたうえで薬事承認されています。
これだけの治療薬が短い期間で有効性を示し承認されているのは、製薬会社や協力してくれている医療機関の方々、参加された患者さんの支援があったからこそです。
現在、ほかにも治療薬の開発が進められています。有効性が治験で示され、いずれ承認されて使用できるようになれば、治療の選択肢もさらに増えていくことが期待されます。

新型コロナウイルスの治療に使われる「デキサメタゾン」などのステロイド薬をめぐり、使うのが早すぎると、かえって病状が悪化するとの報告が国内外から相次いでいる。自宅療養をする人が事前にもらう場合もあり、医師らは指示に基づいて適切な時期に服用するよう呼びかけている。


[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け

軽症から中等症、重症まで治療は各段階で異なる


——新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の検査で陽性の場合、重症度によって、どのような薬が有効なのでしょうか。

基本的にはコロナの陽性者であっても、症状が軽い人に関しては薬を飲まなくても治る人がほとんどです。症状によっては、咳止めや解熱剤などの対症療法の市販薬を使っていただくことも一つです。注意点としては、もともと治療している病気がある人は飲み合わせの問題があるので、市販薬であっても医師や薬剤師に相談をしてください。
ただし、軽症者のなかにも次のような重症化リスクのある人たちもいます。
高齢者╱持病がある(糖尿病など)╱免疫不全を引き起こす薬を服用している╱肥満╱妊婦——などです。こうしたリスクのある人たちには中和抗体薬が適用されます。中和抗体薬は、発症から時間が経っていない軽症例であればウイルスの減少や重症化を防ぐ効果が期待されています。


——中等症から重症と言われるのは、どの程度の症状がある人たちを指すのでしょうか。

中等症以上のコロナの重症度は、中等症Ⅰ、中等症Ⅱ、重症に分類されます。
中等症Ⅰは、呼吸困難、肺炎がある人で、酸素投与を行う程度までには至らない人などを指します。
中等症Ⅱは、いわゆる肺炎でも酸素投与が必要な人です。もともと病気で酸素を吸っている人は、症状が出たり陽性になったらすぐに中等症Ⅱになるのではなく、通常使っている酸素の量よりもさらに必要になると中等症Ⅱになります。
重症は、いわゆる人工呼吸器や集中治療室に入るような人を指します。

副腎皮質ステロイドに期待する主な目的は、SARS-CoV-2 に対する抗ウイルス効果ではな

もう1人の研究責任者サー・ピーター・ホービーは、抗体療法については他の研究で効果がないとされており、これが正しい方法であるかどうかについては大きな不確実性があると述べた。

デキサメタゾン製剤については、今般の新型コロナウイルス感染症患者の増加に伴う

デキサメタゾンは英オックスフォード大が6月、新型コロナの重症患者の死亡率を減らすのに効果的だとする研究結果を発表していた。現在、新型コロナに薬が使われる場合、治療費は公費でまかなわれるため、患者の負担は発生しない。

コロナ治療のステロイド、投与早すぎると症状悪化の恐れ 報告相次ぐ

世界保健機関(WHO)は15日、世界各国で実施した臨床試験の結果、新型コロナウイルス感染症の治療薬として、抗ウイルス薬「レムデシビル」は死亡率の改善や入院期間の短縮に効果がなかったと発表した。抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」▽抗エイズウイルス(HIV)薬「ロピナビル、リトナビル」▽抗ウイルス作用のあるたんぱく質「インターフェロン」についても効果を立証できなかったという。

2) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の⼿引き 第6版

コロナ治療薬としては、重症患者の治療薬として2020年7月、早い段階で承認されています。酸素吸入や人工呼吸器をつけるような重症感染症の方であれば、有害な炎症反応の抑制・予防効果が期待できます。

酸素投与が必要な患者でデキサメタゾン6mg 10⽇間の投与を推奨

デキサメタゾンは、「新型コロナウイルス感染症診療の手引き 第3版」において、標準的な治療法として掲載されている。ただし、妊婦・授乳婦にはデキサメタゾンは使用せず、ステロイド投与が必要な場合は、プレドニゾロンを考慮する。
英国の大規模多施設無作為化オープンラベル試験において、デキサメタゾン群は、標準治療群と比較して死亡率が減少したことが示されている。6,425人の入院患者(デキサメタゾン群2,104人、対照群4,321人)を対象に、試験登録後28日以内の死亡率(28日死亡率)を評価した。その結果、28日死亡率はデキサメタゾン群が22.9%、対照群が25.7%(RR:0.83、95%CI:0.75-0.93、p

[PDF] COVID-19 の薬物治療ガイドライン version 4 1

炎症や免疫機能に関わるサイトカイン(※1)の免疫活性化シグナル伝達において、重要な役割を果たすJAKを阻害します。これにより、免疫反応の過剰な活性化を抑制する効果があります。

新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き 第 8.0 版

最近は、いわゆる「夜の街」以外にも家庭内など、身近なところで感染が広がっているだけに時間的な余裕は少ない。特に高齢者の重症化を食い止めるため、国内でもあらゆる角度から一つでも新型コロナウイルス感染症に有効な治療薬を確保したい。

[PDF] COVID-19に対する薬物治療の考え方 第14版

チキサゲビマブとシルガビマブは、新型コロナウイルスの中でもオミクロン株に対する有効性が低い恐れがあるため、他の治療薬を使えない場合に投与を検討される薬です。新型コロナワクチンの接種を推奨されない人や、免疫機能が低下しているためにワクチンの十分な効果を見込めない人に投与する意義が大きいとされています。

新型ウイルスの新治療法、重症患者の3人に1人に効果=英研究チーム

中等症Ⅱ以上の患者に対する有効性は確認されておらず、症状が現れてから速やかに投与を開始することが重要です。症状が現れてから6日目以降に投与を開始した場合における有効性は認められていません。

[PDF] COVID-19 の薬物治療ガイドライン version 5 1

コロナ患者に投与される1日の金額は670円となっており、安価で提供することができます。研究の結果、軽症患者の治療には効果が得られないが、重症患者への治療には効果があることが分かっています。

ただし、軽症・中等症 I の COVID-19 に対する重症化予防効果(入院予防効果)が示され ..

投与対象者は、成人および12歳以上かつ体重40kg以上の小児で、特定の薬を使用していたり疾患に罹患していたりしており、新型コロナウイルス感染症患者の同居家族や共同生活者などの濃厚接触者ではない人です。

——新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の検査で陽性の場合、重症度 ..

COVID-19に対するステロイド療法は、2020年7月にオンライン上で公表されたRECOVERY試験の結果に基づいて推奨されているのが現状です(N Engl J Med. 2021 Feb 25;384(8):693-704.)。この試験では、デキサメサゾン6mg/dayを7-10日間投与する群と投与しない群にランダムに割り付けて28日以内の死亡を比較しています。この試験結果が発表されて以降、多くのCOVID-19に対するステロイドの効果を検証する前向き介入試験が相次いで中止になり、同年9月2日にはThe WHO Rapid Evidence Appraisal for COVID-19 Therapies (REACT) Working Groupによって、複数のランダム化比較試験(RCT)を用いたメタ・アナリシスの結果が発表され(JAMA. 2020;324(13):1330-1341.)、同時にWHOからCorticosteroids for COVID-19 Living guidanceが公開されました。その内容は、人工呼吸器使用例や酸素投与のみ使用例には、デキサメサゾン6mg/dayの7-10日間投与を推奨し、酸素投与を必要としない例には投与しないことを推奨しています。
以下、各項目に分けてお答えします。