このようにアレグラは眠気を減らす為の工夫が施されているのです。


アトピー性皮膚炎など、かゆみを伴う皮膚疾患のかゆみ止めの目的で抗ヒスタミン薬が用いられています。旧世代(第一世代)の抗ヒスタミン薬とは、ジフェンヒドラミンやクロルフェニラミンなど、副作用として眠気が問題となる薬剤です。


ということで、新薬の扱いは慎重に。思わぬ副作用がないとも限りません。

これに対し、現在、抗ヒスタミン薬市場の大部分を占める第二世代の薬である塩酸フェキソフェナジン(商品名:アレグラ)、塩酸エピナスチン(アレジオン)、塩酸オロパタジン(アレロック)、塩酸セチリジン(ジルテック)、ロラタジン(クラリチン)、エバスチン(エバスチル)などは、薬の脳内移行を抑え、中枢神経抑制作用を軽減させてあります。これらの薬は、眠気などの中枢抑制作用には大きな差がありますが、かゆみ止めの効果には差がありません。つまり、第二世代の抗ヒスタミン薬では、眠気とかゆみ止め効果は相関しないと結論づけられ、「眠気の強い抗ヒスタミン薬はかゆみを止める効果も強い」との考えはあてはまらなくなりました。

一方、ヒスタミンには脳内では覚醒、記憶、学習、自発運動などの働きもあります。抗ヒスタミン薬の成分が脳内に浸透し、ヒスタミンの働きが妨害されると、「眠気」やインペアードパフォーマンスと呼ばれる、眠気がなくとも「判断力が低下」したり、「学習能力が低下」する副作用が起こります。

アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

ですので抗ヒスタミン薬が受容体と結合することで脳の働きが低下して眠気、ふらつき、などの副作用が出るのです。

薬は、どんな化学構造をしているかによって脂溶性の高い・低いが変わりますが、基本的に脂溶性の高い薬は組織移行性も良く、血液脳関門を通過して脳にも到達しやすい傾向にあります。そのため、抗ヒスタミン薬においては、脂溶性の高い薬ほど眠気も強く現れる傾向にある、ということになります。

第2世代抗ヒスタミン薬⇒鼻水、くしゃみ等に効く。効果発現が早い。眠気があるものが多い。 アゼプチン, 錠, 2回, 眠くなる, 有

このことからわかるのは、抗ヒスタミン薬による眠気の副作用はさらに、という2点です。

眠くならない花粉症の薬で、後発品があり、添付文書に自動車運転の注意喚起文が記載されていない薬剤は、3種類あります。

花粉症の薬を内服するにあたって最も気になる点は眠気だと思います。 ..



(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります。)

1.次の人は服用しないでください。
(1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人
(2)15才未満の小児
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください。
他のアレルギー用薬(皮ふ疾患用薬、鼻炎用内服薬を含む)、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、催眠鎮静薬等)、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤(制酸剤)、エリスロマイシン(抗生物質)、アパルタミド(前立腺がん治療剤)
3.服用前後は飲酒しないでください。
4.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
(動物試験で乳汁中への移行が認められています。)




1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人
(2)アレルギー性鼻炎か、かぜ等他の原因によるものかわからない人
(3)気管支ぜんそく、アトピー性皮ふ炎等の他のアレルギー疾患の診断を受けたことがある人
(4)鼻づまりの症状が強い人
(5)妊婦又は妊娠していると思われる人
(6)高齢者
(7)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位・・・症状
皮ふ・・・のど・まぶた・口唇等のはれ、発疹、かゆみ、じんましん、皮ふが赤くなる
消化器・・・はきけ、嘔吐、腹痛、消化不良
精神神経系・・・しびれ感、頭痛、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、悪夢、睡眠障害
泌尿器・・・頻尿、排尿困難
その他・・・動悸、味覚異常、浮腫、胸痛、呼吸困難、血圧上昇、月経異常
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称・・・症状
ショック(アナフィラキシー)・・・服用後すぐに、皮ふのかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等があらわれる。
肝機能障害・・・発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
無顆粒球症、白血球減少、好中球減少・・・突然の高熱、さむけ、のどの痛み等があらわれる。
3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強がみられた場合には、服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
口のかわき、便秘、下痢、眠気

花粉症による鼻汁、鼻閉、くしゃみ、どの症状にもある程度の効果が望めます。症状が出ている時に症状を抑えるのはもちろんですが、毎年強い症状が出ている患者さんは症状が出始める前に使用すること(初期療法)で、症状を軽くして重症化を防ぐことができるといわれています。


花粉症にお困りの方へ 眠くなりにくい「アレグラ」「ディレグラ」

●第2世代抗ヒスタミン成分 フェキソフェナジン塩酸塩が、花粉やハウスダストによる鼻みず、鼻づまり、くしゃみなどのつらいアレルギー症状に優れた効果を発揮します。
●脳に影響を及ぼしにくいため、眠くなりにくいアレルギー専用鼻炎薬です。
●「集中力、判断力、作業能率の低下」といった、気付きにくい能力ダウン(インペアード・パフォーマンス)も起こしにくいお薬です。
●空腹時にも服用できます。
●1回1錠、1日2回の服用で、効き目が1日続きます。
※花粉などの季節性のアレルギー性鼻炎症状に使用する場合は、花粉飛散予測日から、又は、症状が出始めたら早めに服用を始めると効果的です。

日本では、花粉症治療に飲み薬の「抗ヒスタミン薬」がよく用いられますが、この薬で避けて通れないのが「眠くなる」という副作用です。

花粉症の治療に効果的な第2世代抗ヒスタミン薬(ビラノア・デザレックス・ルパフィンなど)を主に用います。これは第1世代抗ヒスタミン薬よりも眠気などの副作用が軽い薬です。

眠くならない薬、強いけど眠くなる薬について解説。 薬にはそれぞれ添付 ..

の記事では、「抗ヒスタミン薬」ではなぜ眠くなるのか、そのメカニズムから「眠くなりやすい薬」と「そうでない薬」の差、眠気の副作用はどんな使い方をした時により出やすいのか、といったことを解説しましたが、今回は患者さんからもよく尋ねられる“眠気と効果の関係”や、“眠気の程度”について押さえておきたいポイントを紹介します。

アレグラ アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・アトピー性皮膚炎 | 製品情報

そこで、花粉症の薬について一覧表にしながら、強さや種類、副作用の面から考察していきます。自分にあった花粉症の薬選びに参考になれば幸いです。

アレグラ錠30mgの基本情報(作用・副作用・飲み合わせ・添付文書)

このような患者さんは、アレグラなどの抗アレルギー薬を就寝前に飲むと早朝の症状を抑えられ、十分な治療効果が得られるでしょう。事実、これまでの臨床研究により、早朝に症状が出現する患者さんの場合、抗ヒスタミン薬であるゼスランを1日1回投与するならば朝よりも夕方のほうが、症状を強く抑えられることが示されています(10)

このような患者さんは、アレグラなどの抗アレルギー薬を就寝前に飲むと ..

成人(15才以上)、1回1錠、1日2回 朝夕に服用してください。
年齢・・・1回量・・・服用回数
成人(15才以上)・・・1錠・・・1日2回 朝夕
15才未満・・・服用しないこと

(1)定められた用法・用量を厳守してください。
(2)花粉などの季節性のアレルギー性鼻炎症状に使用する場合は、花粉飛散予測日から、又は、症状が出始めたら早めに服用を始めると効果的です。
(3)継続して服用することで効果が得られます。
(4)1週間服用しても症状の改善がみられない場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。また、症状の改善がみられても2週間を超えて服用する場合は、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
(5)錠剤の取り出し方
錠剤の入っているシートの凸部を指先で強く押して裏面の膜を破り、錠剤を取り出して服用してください。
(誤ってシートのままのみこんだりすると食道粘膜に突き刺さるなど思わぬ事故につながります。)

アレグラFX 5つの強み|アレルギー専用鼻炎薬「アレグラFX」

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

アレグラFX 28錠 久光製薬 控除 花粉やハウスダストなど ..

花粉症の症状軽減には早めの治療が大切です。
花粉症治療で患者様が一番気にされるのは薬による眠気です。しかし病院で処方される薬の中には、眠気のない薬もあります。市販薬に多く含まれている第一世代抗ヒスタミン薬はくしゃみ・鼻水を止めますが、眠気が強く、口が乾くという副作用がありました。その副作用を軽減するために、新しい抗匕スタミン薬が開発されました。これは抗アレルギー薬とも呼ばれていて、現在病院で処方する薬の主流となっています。薬によってはほとんど眠気がない薬もあり、パイロットも服用することもできます。

効果は強めであるが、眠気は比較的あります。 ↓購入はこちらから!!! 楽天市場 · auマーケット.

販売開始から20年以上が過ぎた現在では薬の特許が切れているため、サノフィ以外の多くの製薬会社がアレグラ錠の有効成分であるフェキソフェナジン塩酸塩の名前でジェネリック医薬品を販売しています。

アレグラ錠(フェキソフェナジン塩酸塩)に含まれている成分や効果

「よく効く薬は副作用も強い」というイメージから、抗ヒスタミン薬に関しても「眠くなりやすい薬の方がよく効く」と考え、花粉症治療においても“わざわざ眠くなりやすい薬”を選ぼうとする方もおられます。しかし、抗ヒスタミン薬の眠気は、薬が血液脳関門を通過して脳のヒスタミン受容体をブロックすることで生じるのに対し、鼻炎などの症状を抑える効果は鼻粘膜のヒスタミン受容体をブロックすることで得られます。

○脳に影響を及ぼしにくいため、眠くなりにくいアレルギー専用鼻炎薬です。 ..

では、具体的な花粉症の薬の説明を進めたいと思いますが、途中、薬がたくさん出てきて分かりにくくなりましたら、このイラスト図に立ち返ってみてもらえればと思います。

院内誌まほろば84号 | 社会福祉法人 恩賜財団 済生会中和病院

「抗ヒスタミン薬」は、アレルギーの原因となる「ヒスタミン」をブロックすることで効果を発揮しますが、この「ヒスタミン」は、脳では覚醒や集中力の維持などに関わっています。そのため、薬が血液脳関門を通過して脳に到達し、脳のヒスタミン受容体をブロックすると、眠くなる作用が現れることになります。これが、「抗ヒスタミン薬」で眠くなる基本的なメカニズムです。

アレグラ錠30mg(サノフィ・アベンティス株式会社)| 処方薬

アレルギーという観点では厄介者扱いのヒスタミンですが、脳の中ではヒスタミンは脳を活性化するという重要な役割を担っています。アレルギーに対して内服した抗ヒスタミン剤ですが、血流に乗って脳内に薬剤が移動すると脳のヒスタミン作用を阻害してしまいます。これにより脳の働きが抑制される事が、『花粉症の薬で眠くなる』という副作用の正体です。ここで“眠くなる”という表現を使いましたが、厳密には“眠くなる”は適切な表現ではありません。正確には“脳の判断や思考などの能率が低下する”と表現すべきと考えます。

回答:「抗ヒスタミン薬」の中では、最も「眠気」が出にくい薬の一つ

院長自身も花粉症の時期には薬を飲んでいますので、 自身の体験も交えつつ、眠気と効果の強さに着目しつつ、抗ヒスタミン薬の選び方について書きたいと思います。