【ゼスラン併用】に関する医師への相談をご紹介。【ゼスラン ..




(かゆみ、そう痒)は、肥満細胞(マスト細胞)やケラチノサイト()から放出される、、トリプテース(プロテアーゼの1種)、ロイコトリエンB4()などによって、引き起こされる。
痒みには、一旦、皮膚に痒みが発生し、掻き壊すと、皮膚が刺激され、さらに痒みが増すと言う、痒みのがある(itch scratch cycle)。


真皮表層で、肥満細胞から放出されたは、上の(H1レセプター)を介して、中枢神経(脳)に、痒みをする。H1受容体は、C線維のみならず、にも、存在する。
肥満細胞から放出されたヒスタミンは、痒みを伝達する以外に、を形成させたり(血管を拡張させる)、を生じさせたりする(を亢進させる)。


痒みにより、皮膚の表皮が掻き壊される(掻破)刺激は、求心性にC線維を上行するが、一部の刺激は、同じC線維を逆行して、表皮のC線維末端()から、サブスタンスP(:substance P)などの神経ペプチドを、放出させる。

表皮に遊離されたサブスタンスP()は、血管内皮細胞の膜上に存在する、SPの主要受容体の(neurokinin-1 receptor:)に結合し、血管を拡張させるので、が、形成される。表皮のサブスタンスP(SP)は、真皮表層の肥満細胞やケラチノサイトに作用して、ヒスタミン、などのメディエーターを遊離させ、を放出させ、を産生させ、間接的に痒みを引き起こす。SPは、また、C線維の(neurokinin-1 receptor)を介して、直接的にも痒みを引き起こす。
や肥満細胞由来因子の刺激により、隣接するC線維も刺激される。また、が起こり、刺激が、C線維の別の分枝を逆行して、表皮のC線維末端()から、サブスタンスP()などの神経ペプチドが、放出される。
時に産生される(、、など)は、ポリモーダル受容器の興奮性を、著しく高め、覚や、痒みに過敏にする。なお、は、に際して、生成されるが、肥満細胞は、B2受容体を持ち、ブラジキニンが結合すると、やが放出されので、血液凝固は、痒みを惹起する。


に対する受容体(ヒスタミン受容体)は、H1、H2、H3、及び、H4の4種類が存在することが、知られている。

は、血管内皮細胞や、知覚神経線維()に存在する。
ヒスタミンが、のH1受容体に結合すると、血管内皮細胞の間隙が広がって、を亢進させ、蕁麻疹など膨疹を形成させる。

真皮表層で、肥満細胞から放出されたは、真皮で、上のH1受容体に結合し、中枢神経(脳)に、痒み感覚をする。
第一世代の抗ヒスタミン薬(古典的抗ヒスタミン薬)は、H1受容体へのヒスタミンの作用に拮抗して、抗ヒスタミン作用を示す。
古典的抗ヒスタミン薬は、眠気、めまい、倦怠感など、中枢神経系抑制作用を示す。また、、前立腺肥大症の患者には、使用してはならない(使用禁忌)。

は、皮膚では、組織肥満細胞、、血管内皮細胞に存在する。古典的抗ヒスタミン薬は、肥満細胞に対しては、H2受容体を介して、ヒスタミン遊離を抑制する。

H3受容体は、神経組織に存在する(ヒスタミンの遊離を自己調節する)。

H4受容体は、好酸球などの免疫細胞に、存在する。

第二世代の抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)は、肥満細胞から、ヒスタミンのみならず、、血小板活性化因子()などの、ケミカルメディエーターの遊離を抑制する作用がある()。


抗ヒスタミン剤(抗ヒスタミン薬)は、鎮咳作用がある。

抗ヒスタミン剤は、痒み止め(掻痒)目的で、投与される。
抗ヒスタミン剤の止痒効果は、薬剤によって、異なる。
抗ヒスタミン剤には、副作用として、鎮静作用(眠気だけでなく、認知機能検査に異常を来たす)が現れることがある。
非鎮静性の抗ヒスタミン剤としては、エビデンスが示されているのは、フェキソフェナジン(商品名:アレグラ)、ロタラジン(商品名:クラリチン)、セチリジン(商品名:ジルテック)がある。
第1世代の抗ヒスタミン剤は、副作用として、眠気が強く現れ易い。しかし、小児のなど、痒くて眠れない患者には、第1世代の抗ヒスタミン剤の眠気作用が、有効な場合がある。
非鎮静性で安全なのは、アレグラ、アレジオン、エバステル。 アゼプチン、ニポラジン、ジルテックは、次に(中等度)安全。


抗ヒスタミン剤(抗ヒスタミン薬)は、第一世代と第二世代とに分類される。
第一世代の抗ヒスタミン剤は、中枢神経系の副作用を発現し易い。
第二世代の抗ヒスタミン剤は、H1受容体に対する選択性が高く、脳内移行性が低いと言われる。第二世代の抗ヒスタミン剤は、ケミカルメディエータ(化学伝達物質)遊離抑制作用も持っている。


・は、痒みを増強させる。

・好酸球から放出される(epsinophil cationic protein)は、C線維を直接刺激し、痒みを誘発する。
痒みは、皮膚の表皮と、真皮表層で、H1受容体などにより受容され、によりされ、中枢神経(脳)で、痒みとして認識される。

・ペプチド(β-エンドルフィンなど)は、脳内で、受容体を刺激して、痒みを認識させる。
β-エンドルフィンは、-レセプターと結合して、痒みを誘発し、ダイノルフィンは、-レセプターと結合して、痒みを抑制すると言う。

・糖尿病では、外陰部の掻痒症などの皮膚掻痒症が、良く見られる(糖尿病性皮膚掻痒症)。

・高齢になると、皮膚は、老化により萎縮し、皮脂の分泌が減少し、乾燥しやすい状態になる(老人性乾皮症)。そして、バリア機能の低下により、外部環境の刺激物質を通過させやすくなるので、痒いと感じやすくなる。
老人性乾皮症は、角層中のの活性が、加齢と共に増加し、含量が低下し、皮膚の保湿機能が低下することが原因で、発症する。

・が悪いと、皮膚の痒み()を訴える患者が、多い。痒み(肝性掻痒)は、四肢や、体部に感じることが多く、外陰部に痒みを感じることは、例外的とされ、糖尿病性皮膚掻痒症とは、異なる。
痒みは、よりも、が、原因と考えられている。
肝臓が悪い(があると)、うっ滞(鬱滞)が起こり、血中胆汁酸が、皮膚に蓄積する。
皮膚に蓄積した胆汁酸は、直接的に、皮膚の知覚神経を脱分極させるか、あるいは、間接的に、蛋白分解酵素やヒスタミンの放出を促進させて、痒みを生じさせると考えられている()。

・では、痛み、熱、酸刺激も、痒みを惹起する。

・痒みには、一旦、皮膚に痒みが発生し、掻き壊すと、皮膚が刺激され、さらに痒みが増すと言う、痒みの悪循環がある(itchscratch cycle)。
人間は、痒くても、抑制して(我慢して)、掻き壊すことを、止めるが、猫などの動物は、皮膚を掻き壊して、潰瘍を形成したり、化膿させて、死ぬまで、治らないことがある。
抗ヒスタミン剤を服用したり、皮膚を冷却したりなど、適切な加療をして、痒みを除去することは、痒みの悪循環を断つ為に、必要。

・一般的な痒み:肥満細胞は、抗原や化学物質により刺激され、ヒスタミンが放出され、C線維が刺激され、脳に神経刺激が伝達され、痒みを知覚する。
乾燥肌による痒み:乾燥肌では、皮膚の角層のバリア機能が低下し、外部からの刺激により、角層直下に伸びたC線維が刺激され、脳に神経刺激が伝達され、痒みを知覚する。
サブスタンスPを介する痒み:C線維は、外部から刺激されると、(SP)を放出する。放出されたサブスタンスPにより肥満細胞が刺激され、ヒスタミンが放出され、C線維が刺激され、脳に神経刺激が伝達され、痒みを知覚する。

・ヒスタミンは、脳内では、神経伝達物質として、覚醒の増加、徐波睡眠の減少、学習と記憶の増加、自発運動量の増加、摂食活動の抑制、痙攣の抑制、ストレスによる興奮の抑制、などの作用を現す。
抗ヒスタミン薬(H1受容体拮抗剤)は、脳内に移行し、脳内のヒスタミン作用を阻害し、眠気などの副作用を現す。
脳内H1受容体占有率は、アレグラ(フェキソフェナジン)<アレジオン(エピナスチン)<エバステル(エバスチン)<アゼプチン(アゼラスチン)<ゼスラン(メキタジン)<ジルテック(セチリジン)<ポララミン(クロルフェニラミン)<セルテクト(オキサトミド)<ザジテン(ケトチフェン)の順に高いと言う。

:(keratinocyte:角化細胞)は、表皮の基底層にあり、を生成し、表皮の角化を司っている細胞。ケラチン細胞の内は、ケラチン線維で充満され、ケラチン細胞の外は、セラミドなどので充満され、皮脂腺から分泌される皮脂膜と共に、水分や物質が、外界へ通過することを、防止したり、外界からの刺激(機械的、化学的、物理的)から、防御する。セラミドなどの細胞間脂質は、角層の水分保持機能として、水分蒸発を抑制し、角層中の水分含有量を維持する。
ケラチノサイトは、細胞質内にメラニン顆粒を有しているが、メラニン顆粒は、メラノサイトに由来する。

:NK-1Rは、(SP)の主要受容体であり、上、血管内皮細胞、ケラチノサイト(表皮角化細胞)、肥満細胞(マスト細胞)、ランゲルハンス細胞、線維芽細胞にも、存在する。

:ケミカルメディエーターの遊離の抑制機序は、不明の点が多いが、Ca2+流入抑制、膜安定化、の細胞内への動員抑制、などによると、考えられている。
アゼラスチンには、などのサイトカイン産生を抑制する作用がある。
エメダスチン、セチリジンなどには、(SP)反応性を減弱させる作用や、好酸球の遊走を抑制する作用があると言う。
塩酸オロパタジン(アレロック錠)は、主に、選択的に、(ヒスタミンH1受容体)に拮抗作用を示すが、ムスカリンM1受容体には、ほとんど作用しない。更に、化学伝達物質(、、等)の産生や、遊離を抑制する。また、神経伝達物質のタキキニン遊離を抑制する作用も有する。このような作用により、塩酸オロパタジン(アレロック錠)は、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症、尋常性乾癬、多形滲出性紅斑)に、効能が、承認されている。
:従来、皮膚に蓄積したが、直接的に、皮膚の神経終末を刺激し(知覚神経を脱分極させ)、痒み(肝性掻痒)が生じると、推定されていた。しかし、近年の研究には、皮膚表面の胆汁酸と、血中胆汁酸の値とは、相関しないと言う報告があり、胆汁酸が、直接、神経終末を刺激して、痒み(肝性掻痒)が、生じるとする説を、否定する意見も多いと言う。従って、胆汁酸は、間接的に、蛋白分解酵素やの放出を促進させて、痒みを生じさせるのかも知れない。
胆汁酸は、(大腸癌などの)発癌を促進する作用があると言う。高脂肪食を摂取すると、胆汁酸や代謝産物が増加し、これらの腸管内への排泄が増加し、発癌を促進させる恐れが考えられる。


・かゆみとその対策:日本医師会雑誌 第132巻・第13号(2004年12月).
・、野村和博:アトピー治療を見直す、Nikkei Medical、2006年10月号、65-71頁.
・高森健二:乾燥とかゆみ、きょうの健康、86-89頁、2005年11月号.
・中川秀己、谷内一彦:学童期のアトピー性皮膚炎患者に対する抗ヒスタミン薬の使用、アレルギーの臨床、57-64頁、2006年26巻11月号(通巻352号)、北隆館.
・:抗アレルギー薬、小児科、Vol.38 No.1、29-36頁、1997年.
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アレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)は、エリスロマイシン、ケトコナゾールなどと併用 ..

慢性蕁麻疹の第一選択薬は第2世代の抗ヒスタミン薬(非鎮静性抗ヒスタミン薬)で、通常量で効果不十分な場合、他の系統の抗ヒスタミン薬に変更するか(下表)、2倍量までの増量、または2種類を併用する。国際ガイドラインでは、他剤の追加よりも単剤の増量が推奨されている。抗ヒスタミン薬のみで効果不十分な場合、補助的治療薬のロイコトリエン拮抗薬(保険適応外使用)やヒスタミンH拮抗薬(保険適応外使用)を併用することがある(日本皮膚科学会:蕁麻疹診療ガイドライン2018より)。

第一世代と第二世代抗ヒスタミン薬の主な薬剤

第一世代:レスタミン(ジフェンヒドラミン)、ポララミン(クロルフェニラミン)、アタラックスP(ヒドロキシジン)、ピレチア(プロメタジン)など
第二世代:アレグラ(フェキソフェナジン)、アレジオン(エピナスチン)、アレロック(オロパタジン)、エバステル(エバスチン)、クラリチン(ロラタジン)、ザイザル(レボセチリジン)、ジルテック(セチリジン)、タリオン(べポタスチン)、デザレックス(デスロラタジン)、ビラノア(ビラスチン)、ルパフィン(ルパタジン)など

ロイコトリエン受容体拮抗薬の主な薬剤

キプレス、シングレア(モンテルカスト)、オノン(プランルカスト)など

尚、現在は、副作用の関係もあり、抗ヒスタミン薬では第二世代が主に使われていますので、以下には第二世代に関してまとめてみました。
また、総合感冒薬のPL顆粒やPA錠には、第一世代の抗ヒスタミン薬(プロメタジン)が混合されていますので、眠気が強くでるようですし、抗コリン作用で、口渇や便秘、排尿困難などの症状がでる場合もあるようです。

けいれんに注意が必要な薬としてはゼスラン®、ザジテン®、アレサガ®などがあります。 ..

肝機能障害がある場合は大部分が未変化体で腎から排泄されるタリオンが、腎機能障害がある場合はアレジオンやエバスチン、クラリチンが通常量で使用できる。妊婦では妊娠15週までは極力薬物療法を避ける。どうしても必要な場合、ジルテック、ザイザル、クラリチンが使用経験が多く安全と考えられている。

(抗ヒスタミン薬2種類併用)
組み合わせの明確なデビデンスはない。副作用や相互作用が危惧され、慎重に行う。
(抗ヒスタミン薬とロイコトリエン拮抗薬の併用)
システイニルロイコトリエン(LTC、LTD、LTE)は、ヒスタミンに続く遅延反応に関与し、蕁麻疹の膨疹形成と持続化に関与していると考えられている。抗ヒスタミン薬とロイコトリエン拮抗薬の併用は、効果があるという報告と、効果がないという報告があり、すべての慢性蕁麻疹の患者に有効とはいえない。

エバスチン、シプロヘプタジン、ビラスチン、フェキソフェナジン、ベポタスチン

咳で内科を受診して通院しているいつもの薬(フェキソフェナジン・プランルカストカプセル・ロスバスタチン)と追加でトラネキサム酸錠250・ジメモルファンリン酸塩錠10mg・カルボシスティン錠500を処方されました。薬を飲んで4日目ですが夜中から朝方にかけて激しい咳で起きてしまい睡眠不足になっています。別医療機関でお薬手帳を忘れツロブテロールテープ2mgを処方されましたが飲み薬とツロブテロールテープを貼り付けても大丈夫でしょうか?

ビラノアを1年以上服用しています。半年前まではほとんど飲まなくても大丈夫でしたが、6月すぎてから、毎日飲まないと蕁麻疹が全身に出てしまいます。……。そのタイミングで、薬を変え
オロパタジン、フェキソフェナジンで、重篤な副作用が出てしまい、ビラノアに戻り。少しづつ効かなくなっており、飲んでいるのに蕁麻疹がちらほら出てきてしまいます。胃薬兼アレルギー薬を飲んで合わせて効果を見てますが……薬辞めたいですね

フェキソフェナジン塩酸塩(商品名アレグラ他)やメキタジン(ゼスラン ..

花粉症の症状軽減には早めの治療が大切です。
花粉症治療で患者様が一番気にされるのは薬による眠気です。しかし病院で処方される薬の中には、眠気のない薬もあります。市販薬に多く含まれている第一世代抗ヒスタミン薬はくしゃみ・鼻水を止めますが、眠気が強く、口が乾くという副作用がありました。その副作用を軽減するために、新しい抗匕スタミン薬が開発されました。これは抗アレルギー薬とも呼ばれていて、現在病院で処方する薬の主流となっています。薬によってはほとんど眠気がない薬もあり、パイロットも服用することもできます。

個人的にお勧めする方法は、まずクラリチンを使用し効果がいまいちであればタリオンを変更する方法です。ただ、タリオンは眠気が出る可能性があるため、どうしても眠気が気になるならクラリチンにフルナーゼや小青竜湯を併用しても良いです。まだ、花粉症の目薬もスイッチOTCがあります。
他の薬との飲み合わせについては、薬剤師さんとよく相談しましょう。


市販薬で有名なアレグラ(フェキソフェナジン)は、眠気の起こりにくさで ..

実感できないと思いますが1週間ほど使用すると鼻づまりが楽になると思います。抗アレルギー薬と併用しても大丈夫

毎年花粉症症状が強い患者さんの場合には、初めから併用することもあります。

2.
は、平成29年11月に発売されましたが、こちらは、従来の第二世代抗アレルギー剤としての抗ヒスタミン作用に加え、を併せ持つ、新しい作用機序の経口アレルギー性疾患治療剤です。ヒスタミンはアレルギー反応を引き起こす化学伝達物質としてよく知られていますが、PAFも血管拡張や血管透過性の亢進、知覚神経刺激、白血球の活性化などを誘導することで、くしゃみや鼻水、鼻閉などの症状を引き起こすなど、アレルギー性疾患の病態に深く関与しています。ルパタジンフマル酸塩錠は、これら2つの化学伝達物質を抑える、DUAL作用(抗PAF作用と抗ヒスタミン作用)によって強力な効果を発揮し、も含めアレルギー性疾患における症状を抑制します。
ルパタジンフマル酸塩錠10mgとデスロラタジン錠5mgは化学構造式が類似しています。
ルパタジンフマル酸塩錠は1錠中にルパタジンを10mg含有しているのですが、体内に入ると一部はルパタジンのまま未変化体として存在します。よって体内に入ったルパタジンフマル酸塩錠は、を有し、を発揮するということになります。
デスロラタジンは、効果発現にやや時間がかかりますが、定期服用での力価は高いので、頓服薬としてルパタジンフマル酸塩錠10mgを携帯し、通年性や季節性など長期間抗ヒスタミン剤を服用する場合は力価の高いデスロラタジン5mgを服用するのもいいかもしれません。
また、で、これは近年発売された抗アレルギー剤にはない特徴です。ルパタジンフマル酸塩錠の場合、10mg(1錠)にて効果不十分の場合は、20mg(2錠)まで増やしていいということです。特に重症の蕁麻疹を治療する際には、「薬剤の倍量処方ができるかどうか」が重要となってくるため、この点においてルパタジンフマル酸塩錠は効果的な使い方ができるかと思います。
さらに抗PAF作用は、エピナスチン塩酸塩同様、気管支喘息におけるするため気管支喘息を軽減します。そのため喘息発作に追加する抗ヒスタミン剤としては有用な薬剤の一つと考えられます。
ただしその反面、するため、「本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること」という使用上の注意があります。デスロラタジン錠、ビラスチン錠にはそのようなリスク・副作用がないため、「医師としても処方しやすい」という有利な面もあります。(眠気が出た人の割合は、オロパタジン塩酸塩でも7.0%。一方ビラスチンは0.6%、デスロラタジンは1.0%と優秀。)

第二世代:アレグラ(フェキソフェナジン)、アレジオン(エピナスチン ..

水様性の鼻漏や症状の持続期間などから見てアレルギー性鼻炎が疑われれば、鼻腔内の所見として下鼻甲介粘膜の腫脹や色調、水様性の鼻汁などを観察します。また鼻汁や血液中の好酸球数、血清総IgE値も参考になります。
通年性アレルギー性鼻炎の原因はダニが最も多いですが、犬や猫などのペットが原因のこともあります。また、通年性ではない季節性アレルギー性鼻炎でも、スギだけでなくヒノキ、イネ科、キク科など飛散時期が異なるさまざまな花粉により症状が長期間持続する患者さんもいますので、血清特異的IgE抗体検査や皮膚テスト、鼻誘発試験などで原因となるアレルゲンを検索します。
皮膚テストには、皮内テストやスクラッチテスト、プリックテストがあります。「2020年版(改訂第9版)鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-」(以下、ガイドライン)には、皮膚テストの前には、抗ヒスタミン薬や経口ステロイド薬、ステロイド軟膏などを一定期間中止する必要があることが記載されています。また、鼻誘発試験では、市販の誘発用抗原ディスク(ハウスダスト)を鼻内に挿入し、5分間におけるくしゃみや鼻のそう痒感、下鼻甲介粘膜の状態、鼻汁量を確認します。
症状のある患者さんで、鼻汁好酸球検査、皮膚テストまたは血清特異的IgE抗体検査、鼻誘発試験のうち2つ以上が陽性であればアレルギー性鼻炎と確定診断できます。

メキタジン(ゼスラン ニポラジン:フェノチアジン系), 錠(3mg) 小児用顆粒 ..

「レボセチリジン」は、確かに抗ヒスタミン薬の中では”やや強力な薬”と言えます。しかし、たとえば花粉症治療においては、です14)。
そのため、もし”効果”を重視するのであれば、抗ヒスタミン薬の中での優劣を気にするよりも、「ステロイドの点鼻薬」を選んだ方が合理的です。

アレルギー性鼻炎 福岡市 東区 千早 丸岡内科小児科クリニック

通年性アレルギー性鼻炎では、原因となっているアレルゲンの除去や回避が基本的な対策です。そのために、まずは特定のアレルゲンにより日々の症状が起きていることを患者さんによく理解していただくことが必要で、そのためにはアレルゲン検査の結果を示しながら患者さんとコミュニケーションを取ることが大切です。特に皮膚テストや鼻誘発試験は、同様のアレルギー反応が鼻で起こることを理解するのに役立ちます。
鼻の症状がつらくて生活に支障が出るなどQOLが障害されている場合には、治療の対象となります。薬物療法は、即効性はあるものの服薬を中止すると症状も元に戻ってしまう点で根治的な方法ではありませんが、症状を抑制して苦痛を軽減することは可能です。
薬物療法を長期に継続しなくてはならない方や、薬物療法を継続しても症状が十分に改善せず残存する方、副作用の懸念から薬物療法を希望しない方に対しては、長期の寛解を期待した「アレルゲン免疫療法」が選択肢となります。
アレルゲン免疫療法は、アレルギー性鼻炎のすべての重症度・病型に適応があります。症状がひどいために治療を希望されるケースもありますし、特に小児などで、症状が悪化しないことを期待して軽い時点から選択するというのもひとつの考え方だと思います。アレルゲン免疫療法を実施すると、アレルギー性鼻炎の患児が喘息を発症する割合が低減したり、他のアレルゲンへの新規感作が起こりにくくなるといった研究データもあります。ただし、ダニのアレルゲン免疫療法はダニ以外の原因によるアレルギー性鼻炎には効果がありません。また、アレルゲン免疫療法は、皮下免疫療法に加え舌下免疫療法が普及してから導入のハードルが下がったように感じますが、効果が現れるまでには時間がかかるため、薬物療法との併用も検討します。
なお、鼻中隔が曲がっているなど鼻腔形態の異常がある場合や、粘膜の不可逆性の腫脹がある場合には、手術療法も選択肢となります(表2)。

アレグラ、アレロック、アレジオンなど)と、服用してから効くまでに2~4週間かかる ..

残念ながら花粉症はすぐに治療できる方法はありません。花粉症状がつらい方は舌下免疫療法で毎日薬を飲みながら体質改善を測るようにしましょう。3〜5年間舌下免疫療法を行えば、7〜8年ほど効果が持続すると研究で証明されています。全員に効果があるという訳ではありませんが、多くの方が症状が楽になったとお話しされます。舌下免疫療法をご希望の場合には花粉流行時期を避けての開始となるため5月以降に中島医院にて医師に相談ください。また、今までアレルギー検査を受けたことがない場合にはスギ花粉アレルギーがあることを確認しなければならないので当院で検査を受けるようにしましょう。

フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラR) オキサトミド(セルテクトR) フマル酸 ..

花粉症は非常につらいですよね。少しでも春を楽しんで生活できるようにお手伝いできればと思います。荻窪にお住いの方でアレルギー治療をご希望の場合には中島医院にお気軽にご相談ください。

フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ®) オキサトミド(セルテクト®) フマル酸 ..

県民、医師・歯科医師、薬局等から寄せられた相談事例の中で、情報提供により相互作用や副作用防止などの有害事象が防止できたと思われる事例を紹介しています。回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

メキタジン(ニポラジン®、ゼスラン®) ロラタジン(クラリチン®)

小児では確実に服薬できることが重要です。処方時には、錠剤が飲みやすいか、口腔内崩壊錠がよいか、粉末状でないとだめか、点鼻薬が使えそうかなど、剤形については特によく確認しています。そのほか、食事との関係での服薬のタイミング、1日の服薬回数について相談しながら処方を決定しています。
すでに処方されている薬剤に十分満足しているなど、特定の薬剤を患者さんが希望された際には、基本的には患者さんの意向を尊重しています。また、中学生・高校生など一定の年齢以上の患者さんでは、眠気が少ない薬剤を希望されることが多い印象です。抗ヒスタミン薬の効果と、副作用である眠気やインペアードパフォーマンスは相関しないことをきちんと説明し、副作用が少ない薬剤を医療者から情報提供することが必要だと考えています。また、患者さんのライフスタイルに合わせた服薬タイミングの情報も重要だと思います。
アレルギー性鼻炎の薬剤に関しては、血管収縮薬を除いて継続使用によって治療効果の減弱や症状悪化、薬剤依存が生じることはあまりなく、比較的安全に長期に使用できる薬剤が多いと思います。しかし、薬剤の長期投与が避けられない患者さんには、アレルゲン免疫療法も選択肢として提示します。薬剤を続けていても症状が悪化してきたと感じられるようなときは、薬剤を変更してみるだけでなく、他の新たなアレルゲンの関与や、アレルギー以外の鼻炎なども考える必要があります。