老犬の夜鳴きや徘徊は、飼い主さんにとって負担が大きくなるでしょう。
■ 老犬が寝ない主な原因
①日中に寝ている
②食事量や飲水量が足りていない
③トイレに行きたい
④体調が悪い
⑤認知症や脳腫瘍
犬が老犬期に入ると、さまざま病気にかかりやすくなるとされています。
老犬が夜寝ないことを心配する飼い主さんも多いですが、日中にしっかり寝ていれば昼夜逆転しているだけなので、そこまで心配する必要はありません。
しかし、あまりにも寝ている時間が少ない場合や、1日中寝ないで起きている場合では注意が必要です。
ここでは、睡眠の重要性や老犬が寝ないリスクについて解説します。
睡眠は、日中の活動で疲れた心身を回復させたり、成長ホルモンの分泌が増える、免疫細胞の活動時間など、重要な役割を担っています。(※1)
成長ホルモンは子犬の成長に必要なだけでなく、傷ついた細胞の修復なども行う大切なホルモンです。
十分な睡眠を取ることが免疫力の向上につながるため、愛犬にしっかり睡眠を取ってもらうことは健康に過ごしてもらうためにも必要なことと言えるでしょう。
また、睡眠は犬の記憶の定着にもかかわっている可能性が示唆されています。(※2)
老犬(シニア犬)が寝ない場合の対処法を以下の8つご紹介します。
老犬の夜に寝ないでウロウロするような行為は、基本的にケガをしないように十分に注意すれば、無理に止めたり寝かしつける必要はなく、そのまま好きなようにさせてあげていいとされています。
しかし、それでは飼い主さんもゆっくり眠ることができず、疲弊してしまいますね。
また、老犬が夜だけでなく、1日中寝ないでいれば老犬の体力も消耗していきます。
では、老犬が夜に寝ないときはどんな対処法が効果的なのでしょうか。
まずは、昼夜逆転してしまっている老犬の生活リズムを戻し、規則正しい生活を送らせてあげましょう。
きっちり決める必要はありませんが、ご飯の時間や散歩の時間、寝る時間などを毎日同じような時間帯にしてあげることが大切です。
また、可能であれば日中に頭を使う遊びを一緒に行うなどして適度に疲れさせてあげると、夜は疲れて寝てくれやすいでしょう。
老犬が夜鳴きする理由は、飼い主さんに対する欲求がほとんどです。
質の良い睡眠への誘導や、狂ってしまった体内時計をリセットするために、1日15分〜30分程度の日光浴をさせてあげましょう。
太陽の光を浴びることで脳内の神経伝達物質の1つであるセロトニンの分泌が促進され、精神の安定や体内時計の調整などを行います。
セロトニンは夜になるとメラトニンとなり、自然な睡眠への誘導や睡眠リズムの調整を行ってくれるため、太陽の光を浴びてセロトニンを増やすことが睡眠の質を高めてあげることに繋がるのです。
日光浴はお散歩だけでなく、庭やベランダ、カーテンを開けた窓際でも可能なので、愛犬の状態や季節などに配慮して、負担とならない方法で日光浴を行ってください。
老犬になると、不安が強くなる傾向にあります。
優しく撫でたり話しかける、そばにいるなど、安心してもらえるようにしてあげましょう。
また、安心して寝れるように、快適で心地よい寝床にしてあげることもおすすめです。
寝床のそばは騒がしくないか、暑すぎたり寒すぎたりしないか、寝床は硬すぎないかなど、環境にも配慮してあげましょう。
では、老犬が夜鳴きするときはどのように対処すればいいのでしょうか。
これまでの3つの対処法に加え、サプリメントで脳に必要な栄養を補ってあげるといいでしょう。
老犬になると身体のさまざまな機能が衰えていき、栄養素の体内合成がうまくできなかったり、体内の活性酸素が増えていき細胞を傷つけたり死滅させるため、老化の進行だけでなく、認知症やガンなどさまざまな病気を引き起こしやすくなります。
特に脳は酸化ストレスを受けやすいため、活性酸素から体を守るための成分が含まれた脳ケアサプリメントを取り入れることがおすすめです。
近年、脳細胞の健康維持に脳の神経幹細胞に働きかけて神経細胞の新生(分化)を促し、新規細胞の成長や維持に深く関与すると考えられている神経栄養因子という物質が注目されています。
その神経栄養因子のような働きをすることがさまざまな試験から明らかになった、「バングレン」という成分が含まれているサプリメントもあります。
老犬用の脳ケアサプリメントは種類が多いですが、多くはDHAやポリフェノール系の成分がほとんどです。
愛犬の体質にあったサプリメントを見つけることができれば、健康的な脳機能へ導き、認知症で夜に興奮したり寝ないという悩みも解消されたり和らげることができるでしょう。
さらに、脳ケアサプリメントを使用しても期待する効果が見られなかった場合は、新しいアプローチとして注目されているグネチンCやバングレンなどの成分を含むサプリメントをおすすめします。
また、動物病院で販売されている製品だと安心して愛犬に与えることができますね。
実際、私の愛犬は認知症になり、さまざまな脳ケアサプリメントを試しましたが、グネチンCとバングレンが含まれたサプリメントでは、愛犬の体質に合っていたのかいつも朝までぐっすり寝てくれていました。
食事から取り入れられる栄養素には限りがあるのはもちろん、老犬になると食が細くなる子もいるでしょう。
不足しがちな成分はサプリメントで効率的に取り入れられると良いですね。
※3参考:
これは「昼夜逆転」と呼ばれ、老犬の夜泣きの一因となることがあります。
愛犬が夜に寝ないでいると、心配で飼い主さんも寝られないですよね。
飼い主さん自身の精神的・体力的負担はもちろん、老犬では睡眠不足が体調不良や病気の悪化などに繋がることもあり、夜に寝ない場合は動物病院で相談することをおすすめします。
また、以下の対処法は毎日の健康維持にもつながり、悩みのない老犬にもおすすめなので、普段から実践してみてくださいね。
これらの注意点を押さえつつ、老犬の夜泣き対策を行うようにしましょう。
■ 老犬が寝ないときの対処法
①生活リズムを整える
②日光浴をさせてあげる
③安心させてあげる
④サプリメントで脳に必要な栄養を補う
愛犬がお世話になっていた獣医さんのところではメラトニンが1錠100円です。
老犬が夜寝ない原因はさまざまなことが考えられるため、思い込みや決めつけないことが大切です。
あなたの愛犬がぐっすり寝られますように。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では、他にも老犬についての記事があります。
老化や脳ケア、シニア犬のからだ全体の健康維持に役立つ動物病院専用サプリメント「トライザ」の1週間分(7粒)の無料サンプルは ↓ から
なお、当サイトでは他にもさまざまな老犬のコラムの記事があります。
> > > > 老犬の介護「散歩」「運動」「遊び」:老犬にも“ちょっとした”運動や遊びは必要、その理由や気をつけたいポイント
・老犬に限らず、若い子の分離不安や怒りやすい体質の子に使うもの
老犬になっても大切なのが「散歩」や「運動」、「遊び」です。とは言っても、若い頃とは違い、体力のない老犬では、ほんの少し体を動かすだけでいいのです。それが筋肉や関節の動きを維持し、精神的な刺激にもなって老犬のQOL向上につながります。この記事では、老犬にも運動が必要な理由や、「散歩」「運動」「遊び」について気をつけたいポイントをお伝えします。
夜落ち着けずに、うろうろする老犬と暮らす方に朗報です。「年をしているから」、「認知症だからしょうがない」と諦めるのは早いかもしれません。
今回は、当院に新しく導入したサプリメントをご紹介します✨
夜鳴きって困る・・・
認知症(痴呆)には様々な症状がありますが、皆さんがよく気づかれるのは夜鳴きじゃないでしょうか?
昼夜逆転してしまうことで夜になにかを要求するように鳴きつづけ、昼になったら寝る。。。
一緒に暮らしていくうえで飼い主様が寝られなくなってしまいますし、皆さんなにより近所迷惑になってしまわないかと心配されます。
昼夜逆転を整えるサプリメントとしてメラトニンを使用したり、認知症そのものの進行抑制のためにDHAやEPAのサプリメントを使用したりしますが、やはり夜鳴きの改善にまでは至らないケースもあります。
睡眠導入剤や抗不安薬を使用して寝かせることも多いのが現状です。
今回はみなさんの愛犬愛猫の認知症に対抗するべく株式会社グロービア(@senior_pet_supplement_glovia )さんのガードワン・フェルガード100Mをご紹介します。この会社さんは元々ヒトの認知症のサプリメントを製造されていて、そちらは日本認知症予防学会にも認定されています。
当院に導入したサプリメントは2種類で、①認知症による運動機能不全と夜鳴きとともに効果が期待できるガードワン、②夜鳴きに特化したサプリメントのフェルガード100Mです。
当院院長の実家で飼っているトイプードルのモカちゃん(今年で18歳です)にもさっそく投与し始めましたのでまた使用感などを今後発信できればと思います。
特に夜鳴きと、運動能力の低下に効果が出てくれることを期待しています!
受付にパンフレットも置いていますのでぜひ見てみてください!ご質問は診察室でお気軽にどうぞ!!
動物介護士が解説|老犬が夜寝ないけど大丈夫?原因と対処法 | TRIZA
もし、老犬が散歩や運動、遊びなど体を動かさなくなったなら…。その結果は、次のような弊害が懸念されます。(注:散歩・運動・遊び=老犬では軽く体を動かす程度を指します)
寝たきりの老犬でも時々外に連れ出すことは気分転換や日光浴になり、心身に良い刺激を与えてくれます。 日光浴には、 1
老犬では関節炎のある犬が多くいますが、可動域が狭くなれば、それだけ歩行や行動にも支障が出てきます。その関節を支えるのが筋肉であり、両者がタッグを組むことで関節がスムーズに動くようになっているのです。
老犬の日常的な身体の扱い方 Gentle Body Handling for Older Dogs
以上のことからもわかるように、老犬でも犬の状況に応じ、無理のない範囲で軽い散歩や運動、遊びは必要になります。敢えてその理由を挙げるとすれば、以下のとおりです。
犬猫の認知症に伴う夜鳴きや徘徊に対して、フェルガード/ガードワンというサプリメントや、ベルソムラという睡眠薬が有効かもしれません。
日差しの強さが感じられる季節になってきました。ポカポカとした陽だまりはとても気持ちがいいですね。
冬の間、家の中に籠っていた老犬達に、日光浴は足りていましたか?
日光浴は、日光に含まれる紫外線を吸収することが目的ですが、「紫外線」ときくと、日焼けやシミそばかすを気にして、できるだけ日に当たらないようにする方も多くいますが、人は紫外線が足りないとビタミンDが不足して、カルシウムの吸収がスムーズにいかなくなります。そのため、骨や歯の生成に影響が出てしまう成長障害や、骨軟化症が起きて骨が柔らかくなり、骨が変形する病気にかかることもあります。
ビタミンDは免疫力を高めることを補助したり、カルシウムの吸収を助ける役割をします。犬は被毛に覆われているので、人ほどではないですが、日光浴の効果で皮膚からビタミンDを作ることができます。
紫外線は長時間当たりすぎると有害ですが、適度にお日様を浴びることは老犬にとっても様々な効果をもたらします。
1つは気分転換です。眠る時間が多くなっている老犬は、昼間に寝すぎると昼夜が逆転し、生活のリズムが崩れてしまいます。老犬が夜眠れずに徘徊し、夜鳴きをすると、飼い主の生活にも大きな支障がでてしまいます。昼間は適度に散歩や日光浴を利用して、気分転換をさせましょう。日光浴はホルモンバランスを保つためにも効果的で、目が光を感じると脳内のセロトニンというホルモンの分泌が活発になり、体内時計の改善や、精神的に落ち着くなど、自律神経にも良い効果が表れます。このセロトニンが分泌されると、眠りを司る睡眠ホルモンのメラトニンが生成され、夜の眠りも深くなるといわれています。お日様を感じることで、老犬の五感も刺激され、気持ちも落ち着いていきます。
もう1つは皮膚病予防です。紫外線には殺菌効果があり、適度に日光を浴びることで雑菌やカビ菌から皮膚を守ります。
日光浴は散歩に出かけなくても自宅でもできます。しっかり歩ける老犬なら、散歩に出かけ、外の空気を吸ってお日様を浴びることをお勧めしますが、足腰が弱い老犬は、お庭やベランダ、リビングの窓際で日光浴をさせましょう。長時間でなく、15分~30分程度でも構いません。ただ、窓際での日光浴は、紫外線を遮断する遮光カーテンやUVカット加工されたカーテン越しだと効果が半減するので、少しカーテンを開けて日光浴をさせましょう。また、暑すぎると熱中症の心配がありますから、自分で動けない老犬は必ず飼い主が付き添って日光浴をさせましょう。また、真夏の直射日光は危険なので、朝日を利用するなど、日差しの強さには十分注意しましょう。
飼い主と一緒にのんびりとした時間を過ごす日向ぼっこは、老犬と語り合える貴重な時間になるかもしれません。1日のうちわずかな時間でも、日向ぼっこを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【老犬の痛み】薬に頼らない痛みの管理 Holistic Pain ..
シニア犬・老犬だからといって日々の散歩や運動を止めてしまうと、立てなくなったり、歩けなくなったりなど老化を早める原因にもなります。体調、足腰、関節などの様子を観察しながら、程よい散歩をすることも老犬にとっては良い運動になります。
Go to channel · 【メラトニン】老犬が夜穏やかに眠れるようになる!
「疲れやすいのだから、散歩はやめたほうがよいのでは?」と、考える老犬の飼い主様もいるかもしれません。