[PDF] 腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧 (2017改訂30版)


4). エリグルスタット酒石酸塩<サデルガ>〔2.3参照〕[併用によりQT延長等を生じるおそれがある(併用によりQT延長作用が相加的に増強すると考えられる)]。5). フィンゴリモド塩酸塩<イムセラ、ジレニア>〔2.3参照〕[併用によりTorsades de pointes等の重篤な不整脈を起こすおそれがある(フィンゴリモド塩酸塩の投与により心拍数が低下するため、併用により不整脈を増強するおそれがある)]。


(透析日は透析後投与) CRRT;6mg/kg/回を48時間毎

6). シポニモドフマル酸塩<メーゼント>〔2.3参照〕[Torsades de pointes等の重篤な不整脈を起こすおそれがある(シポニモドフマル酸塩の投与により心拍数が減少するため、併用により不整脈を増強するおそれがある)]。10.2. 併用注意:

まずは抗生物質などの抗菌薬が影響を及ぼすことは明確です。各種PPIはH. pyloriに対して抗菌活性を有しており、ウレアーゼ活性に影響を及ぼします。また、一部の防御因子増強薬(エカベトナトリウムなど)は抗ウレアーゼ活性を示します。新しい酸分泌抑制薬P-CAB(ボノプラザン)には抗菌薬活性はないとされていますが、ウレアーゼ活性を阻害し尿素呼気試験に影響するとされています1)。除菌判定には従来のPPIと同様に注意が必要です。

透析性:通常の血液透析によって除去される(除去率40%以上)ものは○、除去 ..

1). エリスロマイシン、クラリスロマイシン[本剤の作用を増強させることがある(エリスロマイシン、クラリスロマイシンは肝ミクロソームCYP3Aを阻害することが知られており、本剤はCYP3Aで代謝されるため、併用により本剤の代謝が抑制される)]。

現在国内で最もよく使用されるEIA法による測定キット「Eプレート栄研H.ピロリ抗体II」(Eプレート)の場合、感染診断のカットオフは10 U/mL以上とされています。しかし、陰性と判断されても抗体価が3 U/mL以上10 U/mL未満のカットオフに近い場合は「陰性高値」とされ、この場合20%弱の感染者が存在することが知られています。そのため、ガイドライン2016年版では、陰性高値者では他の検査で感染の有無を確認すべきであるとされています。このほど日本ヘリコバクター学会から新たに公表された「ピロリ菌血清抗体を加味した効果的な胃がん検診法と除菌を組み合わせた包括的胃がん予防のための推奨指針」1)においても、陰性高値者にはピロリ菌感染例と除菌後例が混在するので、適切なH. pylori感染診断を追加し、陽性の場合は除菌することが推奨されています。

薬剤師へ問題「透析患者への投与の際、減量不要の薬剤はどれか?」

鳥肌胃炎はH. pylori感染による過剰な免疫応答であり、特に若年者に好発する胃炎の一形態です。内視鏡では前庭部から胃角部の小結節隆起として捉えられ、色素撒布にて明瞭となります。隆起の中心には白色陥凹を認め、羽をむしり取った鳥の肌のように見えます。病理学的にはリンパ濾胞の著明な増生が認められます1)。鳥肌胃炎は若年者胃癌や未分化型胃癌や印環細胞癌の発生母地と報告されており2)-4)、除菌が推奨されます。除菌成功により小隆起は経時的に平坦化・消失することが多いです5)が、除菌後の胃癌発生の頻度やリスクファクターについては報告されていません。現時点では正確なfollowの間隔などは明らかではなく、除菌時の年齢、萎縮の程度、胃癌家族歴などを総合的に考慮して症例毎に検討することが望ましい対応と思われます。

栄研のEプレートについで使用される機会が多いのは、同社が同じ抗原から作成したLZテストです1)。LZテストは測定が簡便であるラテックス法を用いて抗体価を測定します。そのほかにもデンカ生研、富士フィルム和光純薬からも血清抗体測定キットが発売されています2, 3)。これまでの報告では、どの方法も実臨床における感染診断の精度は十分と考えられます。しかし、血清抗体測定法はキットによって使用される抗原が違うので、診断精度は測定対象の感染率、胃粘膜萎縮の程度に影響されます。したがってEプレート以外の測定キットを胃がんリスク評価・H. pylori検診に使用する場合には、内視鏡など画像所見も参考にし、慎重に判断することが必要です。

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透析患者を含む腎機能障害のある患者では本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがあるので、投与間隔をあけるなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(異常がみられた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと)〔16.6.1参照〕。

1) 乾正幸, 大和田進, 乾純和ほか. ラテックス免疫比濁法を用いた血清Helicobacter pylori抗体検出キットの判定保留域(陰性高値・陰性低値)の解析. 日本消化器病学会誌 2017:114:1968-1977. 【横断研究】
2) 権頭健太、高橋悠、山道信毅ほか. H. pylori診断におけるH.ピロリ-ラッテクス「生研」及びH.ピロリIgG「」の有用性の検討. 日本消化器がん検診学会雑誌 2017:55:547-553. 【横断研究】
3) 乾正幸, 大和田進, 乾純和ほか. ラテックス免疫比濁法を用いた血清Helicobacter pylori抗体検出キットの実地臨床における有用性の検討-EIA法およびCLEIA法キットとの比較解析-. 日本ヘリコバクター学会誌2017:19:33-42. 【横断研究】


クラリスロマイシンは,1991年3月に承認されたマクロライド系抗生物質である。 ..

9.1.1. 基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)のある患者:心不全をきたすおそれがある。特に基礎心疾患があり心不全(心筋梗塞があり心不全、弁膜症があり心不全、心筋症があり心不全等)をきたすおそれのある患者では、心室頻拍、心室細動が発現するおそれが高いので、入院させて開始すること(また、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施すること)〔8.1参照〕。9.1.2. 刺激伝導障害<高度房室ブロック・高度洞房ブロックを除く>(房室ブロック<高度房室ブロックを除く>、洞房ブロック<高度洞房ブロックを除く>、脚ブロック等)のある患者:刺激伝導障害が悪化するおそれがある〔2.1参照〕。9.1.3. 心房粗動のある患者:房室内伝導を促進することがある。9.1.4. 他の抗不整脈薬を併用している患者:少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施すること(有効性、安全性が確立していない)〔8.1参照〕。

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A. β−遮断剤(アテノロール等)[過度の心機能抑制作用があらわれることがある(アテノロールとの併用により本剤のクリアランスが減少すると考えられている)]。3). フェニトイン[本剤の作用を減弱させ代謝物による抗コリン作用が増強するおそれがある(フェニトインにより肝代謝酵素の産生が誘導され、本剤の代謝が促進すると考えられている)]。

2回目の透析後より徐々に, 尿量が改善し血液透析を2回施行し離脱した

便中抗原測定法はキットによって使用されている抗体が認識する抗原が異なるため、PPIの影響もキットによって違います。国内で使用されているキットは2種類に大別できます。カタラーゼ抗原を認識する国産のキットはわかもと製薬が開発したもので、EIA 法のテストメイトピロリ抗原EIA(協和メディックス)と迅速型のイムノクロマト法のテストメイトラピッドピロリ抗原(日本ベクトン・ディッキンソン)があります。一方、Meridian Bioscience社が開発したものは複数の抗原に対するモノクローナル抗体が使用されているとされ、EIA法のHpSA ELISAⅡとイムノクロマト法のイムノカードST HpSA(いずれも富士レビオ)があります。国産のキットについてはPPIの影響が少なく1)、PPI内服中でも除菌判定が可能であったという報告もあります2)。しかし、海外産のキットではPPIの影響についての検討は不十分であり、欧州のキットがPPIの影響が受けると報告されていることから、今のところ保険診療ではPPI内服中の便中抗原測定はみとめられていません。

透析患者への NSAIDs の坐薬、トラマール、トラムセット、弱 ..

8.4. 高齢者、糖尿病、肝障害、透析患者を含む腎障害、栄養状態不良の患者では重篤な低血糖があらわれやすいので注意し、特に透析患者を含む重篤な腎障害のある患者では、意識混濁、昏睡等の重篤な低血糖があらわれることがあるので、これらの患者に投与する場合は、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら慎重に投与すること。また、低血糖の発現について患者に十分な説明を行うこと〔11.1.2参照〕。8.5. 本剤には抗コリン作用があり、その作用に基づくと思われる排尿障害、口渇、複視等があらわれることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止すること。8.6. 患者の感受性の個体差に留意して初め少量の投薬試験を行うことが望ましい。8.7. めまい、低血糖等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

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5). 糖尿病用薬(インスリン、スルホニル尿素系薬剤等)[低血糖があらわれるおそれがある(動物実験において本剤がインスリン分泌を促進するとの報告があり、併用によって血糖降下作用が増強される可能性がある)]。

クラリスロマイシンについて、「使用上の注意」 の相互作用の項にテルフェナジン ..

8.3. 本剤には陰性変力作用及びキニジン様作用があるので、十分注意して投与すること。

また、マクロライド系抗菌薬のクラリスロマイシンを投与した患者では、投与開始後約5日で神経毒性を発症したとされています。 ..

6). セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること(セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている)]。

透析で 308 人,腹膜透析で 186 人と推計され,一般人口

8.2.1. 心房細動・粗動、発作性頻拍の除去を目的とする場合:投与を2、3日行い、効果が得られない場合は投与を中止すること。

また、低用量からの開始を考慮してください。 ○ 血液透析中の患者では ..

入院させるなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に高齢者では生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすいので用量並びに投与間隔に留意する必要があり、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに頻回に心電図検査を実施すること)。また、男性の高齢者では、抗コリン作用による排尿障害があらわれやすいので注意すること〔8.1参照〕。

有用性:クラリスロマイシン錠 200mg「トーワ」は、本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌

妊婦又は妊娠している可能性のある患者には投与しないことが望ましい(妊婦に投与した例において子宮収縮が起こったとの報告がある)。

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8.1. 本剤の投与に際しては、頻回に患者の状態を観察し、心電図、脈拍、血圧、心胸比、臨床検査値(肝機能、腎機能、電解質、血液等)を定期的に調べること(PQ延長、QRS幅増大、QT延長、徐脈、血圧低下等の異常所見が認められた場合には直ちに減量又は投与中止すること)〔9.1.1、9.1.4、9.8高齢者の項参照〕。8.2. 本剤の投与にあたっては用法及び用量に注意するとともに次の事項に留意すること。

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本剤の過量投与により、呼吸停止、失神、致死的不整脈が起こり死亡することがある(過度のQRS幅増大及び過度のQT延長、心不全悪化、低血圧、刺激伝導系障害、徐脈、不全収縮等の過量投与の徴候がみられた場合には適切な対症療法を行うこと)。