クラリスロマイシン錠200mg/錠50mg小児用/DS10%小児用「サワイ」は、日局 ..
気管支喘息にともなう咳に対しては、通常の治療手段としては経口ロイコトリエン拮抗薬、短時間作用性β2刺戟剤(経口または吸入)、吸入ステロイド/長時間作用性β2刺戟配合剤、などが用いられます。しかし、副鼻腔炎を合併すると後鼻漏の喉頭への直接作用や神経反射・気道へのウイルス接着を介した気道過敏性の亢進をもたらし、これらの通常治療を行っても咳がコントールできなくなることがあります。この場合、適切な抗菌薬を十分量併用することで多くの場合には対処できます。
イシン」、「クラリス」と「クラリスロマイシン」がそれぞれ2 ..
のいずれかにほぼ限られます。
1では、ほとんどの場合、母乳栄養児が極端な食事制限(菜食主義によるもの、食物アレルギーによるもの)や紫外線制限(日光忌避、日焼け止めの過剰使用など)を受け、ビタミンD不足やカルシウム摂取不足に陥ることが原因となります。母乳栄養児に対するビタミンDサプリメントの使用が予防に有効です。
2では、遺伝性であり、体内でFGF23というホルモンの過剰産生があり、男子・女子のいずれにも発症し、同様の症状をもつ家族歴が重要です。
いずれも現在は有効な治療法が存在します。病態、症状、治療法に関する分かりやすい解説サイトがあります()。
2024年12月2日から、現行の健康保険証の新規発行は中止され、マイナンバーカードを医療機関や薬局の窓口にあるカードリーダーに入れて利用することが原則となります。ところが、マイナンバーと健康保険証のデータがリンクせず、「該当資格なし」として利用できないトラブルが比較的頻繁に発生しています(当院データでは約4%の頻度)。この原因としてマイナンバーと健康保険証で照合する個人情報が多岐(12桁マイナンバーの他に、漢字氏名、現住所など)であり、全てが一致しないとシステム上はねられるためと考えられています。
クラリスロマイシン錠 200mg「EMEC」、クラリスロマイシン錠 50mg 小児用「EMEC」及びクラリスロマイシン DS10% ..
1) 高橋志達, 他:臨と微生物. 2006;33(2):147-51.
2) 森下芳行:医のあゆみ. 2003;207(10):815-8.
3) 長嶺敬彦:未病と抗老化. 2003;12(1):63-7.
4) 長嶺敬彦:Prog Med. 2004;24(7):1791-4.
5) 倉田 晉, 他:小児臨. 1988;41(10):2409-14.
6) DRUGS IN JAPAN日本医薬品集フォーラム:日本医薬品集医療薬. じほう, 2014.
受診の適切なタイミングを理解するには、治療方針の違い(抗菌薬使用のあるなし)を生じる病気の進展段階(フェーズ)を知っておくことが重要です。病初期の8〜10日間は、ウイルス感染のフェーズ(急性ウイルス性鼻副鼻腔炎)です。ウイルス感染だけで合併症を起こさなければ10日目頃までにはほぼ治癒します。このフェーズでは抗菌薬はウイルス感染には無効かつ不要です。しかし、途中から細菌感染を合併して次のフェーズ(急性細菌性鼻副鼻腔炎)に進むことがあります。この場合には好気性菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスなど)による感染症に置き換わっていきます。さらに遷延化して2〜3か月以上続くと、嫌気性菌が主になるフェーズ(慢性副鼻腔炎)に移行します。これらの細菌感染を合併すると、通常の風邪薬だけでなく抗菌薬の使用を考慮します。
クラリスロマイシン錠200mg「CH」, (局)クラリスロマイシン(錠)
クラリスロマイシン(商品名クラリス、クラリシッド)は我が国の小児科、耳鼻科の外来診療で、小児の上気道感染症に頻用されてきました。このため、小児の急性細菌性鼻副鼻腔炎と急性中耳炎の代表的な原因菌である肺炎球菌とインフルエンザ菌に対して、高度の耐性を獲得することになりました。少し前の調査でも肺炎球菌に対しての耐性率は91%、インフルエンザ菌に対しての感性率は37%とされ()、これらの細菌感染を初期に抑制する効果はほとんど期待できません。それにも関わらず、現在もこれらの初期治療にしばしば使用され、症状が改善しないため当院を受診する患者さんに遭遇します。
整腸剤の使いわけのエビデンスは確立されていないが,菌種で消化管部位に対する親和性や抗菌薬に対する耐性の有無などに違いがあり,これらの特徴に応じて使いわけられることがある。
整腸剤は,大きく生菌製剤と耐性乳酸菌製剤にわけられる。これら製剤の添付文書における効能・効果については,生菌製剤は「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」,耐性乳酸菌製剤は「抗生物質,化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善」とされている。
整腸剤の効果や機序に関する報告は多数ある。その主なものとして,(1)菌体成分による宿主免疫応答の修飾,(2)菌体または産生される酵素による腸管内の物質代謝や栄養素の補完および吸収改善,(3)産生されるバクテリオシンや有機酸による腸管感染症の予防および治療効果,(4)免疫応答および短鎖脂肪酸の産生による腸管内の炎症や潰瘍の抑制作用,(5)発がん関連酵素の活性低下による大腸癌の予防または治療効果,などがあり,消化管感染症や抗菌薬関連下痢症(Clostridium difficile腸炎)の予防および治療,炎症性腸疾患の寛解導入および維持,過敏性腸症候群の緩和などに臨床的有用性が認められている(文献1)。
生菌製剤は,同一の適応症を持ち,製剤間における大規模臨床比較試験は行われていないため,使いわけのエビデンスは確立されていない。しかしながら,製剤により菌種が異なる,または含まれる菌種の数が異なるため,各菌種の特徴を理解した上で,選択するのが望ましいと考えられる。
表1に示すように,生菌製剤に含まれる菌種には,ビフィズス菌,乳酸菌(ラクトミン),酪酸菌,糖化菌がある。菌種各々の特徴は以下に示すが,菌種によって,消化管部位に対する親和性,付着性,酸化還元電位に対する感受性および物質代謝能が異なる(文献2)。
ビフィズス菌は偏性嫌気性菌であり,小腸下部から大腸にかけて増殖し,乳酸および酢酸を産生する。有害菌増殖抑制作用,腸管運動促進作用がある。
乳酸菌は通性嫌気性菌であり,小腸から大腸にかけて増殖し,乳酸を産生する。増殖性ならびに乳酸生成能が高く,有害菌の発育を阻止することにより,腸の粘膜を保護する。
酪酸菌は偏性嫌気性菌であり,芽胞を形成する。酪酸の産生能が高く,大腸で増殖する性質を有する。
糖化菌は偏性好気性菌であり,芽胞を形成する。小腸上部より増殖を始め,乳酸菌の増殖促進作用がある。
糖化菌と乳酸菌の流動混合培養では,乳酸菌の単独培養に比べ,菌数は12.5倍に増加する。また,乳酸菌と酪酸菌の流動混合培養では,酪酸菌の単独培養に比べ,菌数は11.7倍に増加することから,共生作用が確認されている(文献3)。したがって,より効果の増強を期待したい場合は,理論上,合剤の使用が妥当と考えられる。
実際,重症型薬疹や薬剤性過敏症症候群,bacterial translocationによる敗血症などの重症疾患において,複数の菌種の合剤による治療が有効であったとの報告がある(文献3,4)。
抗菌薬関連下痢症に対して使用する場合,抗菌薬により失活する整腸剤がある。たとえ耐性乳酸菌製剤を使用する場合でも,限定された抗菌薬にのみ耐性を示すため,注意が必要である。大半の耐性乳酸菌製剤の添付文書における効能・効果は,「下記抗生物質,化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善:ペニシリン系,セファロスポリン系,アミノグリコシド系,マクロライド系,テトラサイクリン系,ナリジクス酸」である。ただしラックビーR散は,テトラサイクリン系に対する適応はない。また生菌製剤の中でも,酪酸菌製剤は,芽胞を形成するため,人為的な耐性を付与せずとも抗菌薬の影響を受けがたく,小児における抗菌薬関連下痢症に対して有効であったとの報告がある(文献5)。
しかしながら,現在のところ抗菌薬を併用した場合の整腸剤の効果については,不明な点も多い。また,新規抗菌薬も年々上市されており,併用可能な耐性乳酸菌製剤がない抗菌薬に対してどの整腸剤を選択すべきかについて断定するにはエビデンスに乏しい。今後,適正使用に資する臨床効果の検討が必要である。
クラリスロマイシン, 錠剤:50mg, ヘリコバクター・ピロリの除菌適応あり ※1
一方、クラリスロマイシンを含む14員環マクロライドにはユニークな種々の非抗菌作用が認められます。抗炎症作用としては、マクロファージ、リンパ球からの種々のサイトカイン産生抑制、好中球によるエラスターゼ・活性酸素産生の抑制、気道上皮での作用としては、粘液分泌抑制、クロライドチャンネルを介した水分泌抑制、線毛運動亢進作用、粘膜免疫増強作用があります。これらの作用を利用して、慢性副鼻腔炎、滲出性中耳炎には標準的に用いられています。
クラリスロマイシンは、小児の急性細菌性副鼻腔炎、急性中耳炎の急性期に細菌排除を目的として使う役割を終えています。しかし、その非抗菌作用に着目すれば種々の病態において優れた特性を持っています。薬はその特性をよく理解して、効果的に活用すべきです。
クラリスロマイシンDS小児用10%「タカタ」, クラリスロマイシンDS小児用10 ..
特に飲み合わせの悪い薬はありません。他の整腸剤と併用することもできます。ただしそれぞれの整腸剤を過剰に投与することは想定されていませんので、用法・用量はお守りください。
会社)、クラリスロマイシン錠 200 ㎎(CAM,マイラン製薬株式会社)、アモキシシリ ..
中等症以上の乳児の膀胱尿管逆流症(VUR)に、低用量の持続的抗生物質投与は尿路感染症の予防を目的としてよく行われます。しかし、その予防効果やマイナス面は研究により評価が分かれます。最近の研究報告について紹介します()。
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最近の小児におけるペニシリン系抗菌薬の慢性的不足により、中耳炎や鼻副鼻腔炎にこれまであまり使われてこなかったハイランクの抗菌薬(オゼックスなど)の市中使用頻度が増え、これらに対する耐性菌の拡大と難治化が懸念されます。
そんな中、セフジトレンピボキシル(CDTR-PI, 商品名メイアクト®)の倍量(18mg/kg/日)使用は、ペニシリン系抗菌薬が無効の場合に考慮する必要があります。ただし、含有するピボキシル基の代謝物が体内のカルニチンに結合して尿中に排泄されるため、薬剤性カルニチン欠乏症を起こし、低血糖、意識障害、けいれんなどの重篤な副作用の発生リスクがあります。この特性と対処法を調べてみました。
クラリスロマイシン, 200mg, クラリスロマイシン錠200mg「タカタ」, 高田
多くの整腸剤は基本的に腸内細菌のはたらきを利用して腸内環境を整える薬です。含まれる菌の種類によっても特徴は異なりますが、ミヤBMに含まれる酪酸菌の特徴は芽胞(がほう)という強い膜に覆われていることです。そのため胃液や胆汁酸や消化酵素などの影響を受けにくく、生きた状態で腸に到達して整腸作用を発揮します。また、芽胞があることによって抗生物質の影響も受けにくいです。多くの整腸剤は抗生物質によって死滅してしまうため抗生剤とは同時に服用できませんが、酪酸菌は併用可能です。もちろん抗生物質の副作用で生じた下痢に対する治療薬としても使用することができます。
07 クラリスロマイシン経口製剤(クラリス®)中止後,すぐに ..
このうちバイオフィルムとは、微生物や微生物が産生する物質などが集合して出来た構造体のことであり、微生物自身は産生する物質(粘着性の多糖類、タンパク、DNAなど)に覆われて、外部からの抗体、貪食細胞や薬剤などの攻撃から守られてバイオフィルム内部で増殖を繰り返します()。実際、アモキシシリンで改善しないインフルエンザ菌による小児中耳炎では、バイオフィルム産生能が高いことが知られています()。さらに、バイオフィルム形成インフルエンザ菌に対してアモキシシリン、セフジトレン、トスフロキサシンの殺菌性を比較したところ、トスフロキサシンのみが殺菌性を示しました()。
クラリスロマイシン(商品名クラリス、クラリシッド)は我が国の小児科、耳鼻科の ..
インフルエンザ菌による難治化のメカニズムの一つに、細菌の標的細胞内への侵入が知られています。セフジトレンとトスフロキサシンを比較した研究で、両者の細胞内殺菌作用をみた報告があります()。結論としてセフジトレンは細胞内殺菌作用を示さなかったのに対し、トスフロキサシンは細胞内に移行したインフルエンザ菌に対しても殺菌作用を示しました。これはセフジトレンを含むβラクタム系抗菌薬では元々細胞内移行性が乏しいために、有効な殺菌作用を示さなかったものと考えられます。
クラリスロマイシン【ドライシロップ】10%小児用「大正」(100mg/g)
基本的には適応以外の抗生物質と併用されている場合は疑義照会し、ビオフェルミンやミヤBMなどの整腸剤に変更してもらうのが無難かと考えられます。
ピロリ除菌でクラリスロマイシンを増量すると? 2023年1月23日 児島 悠史 · 薬剤師 ..
現在、日本のβラクタム系抗菌薬の原薬は100%中国製です。そのため円安はそのまま原薬価格の上昇に繋がります。一方、原薬自体の製造原価も上昇傾向が続いています。嘗ては日本国内でも原薬の生産が行われていましたが、2000年代の中国メーカーのダンピングにより国内の原薬製造企業は競争力を失い撤退しました。その後、中国国内での人件費上昇、環境対策費用、製薬製造環境の規制強化、製造所の集約化などにより原薬価格の上昇が続いています。国際的にもβラクタム系抗菌薬の原薬生産が中国系の数社に集中しているために、大規模な事故やパンデミック感染症の勃発などの偶発的要因により原薬供給が制限されると国際的な争奪戦が起こります。しかし、諸外国に比べて厳しい日本の品質要求、時代錯誤的に煩雑な薬事申請制度が、国際的獲得競争において日本を不利にしています()。
クラリスロマイシンDS10%小児用「サワイ」 (100mg1g)
遷延性鼻副鼻腔炎の原因病原体として肺炎球菌がとくに重要です。肺炎球菌ワクチンは病原性の高い型に絞ってターゲットとしているため、全ての肺炎球菌株をカバーしているわけでありません。抗菌薬の効きにくいペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)や低感受性菌(PISP)に対しては、抗菌薬AMPC(アモキシシリン、ワイドシリン®)の高用量(60~75mg/kg/日)が有効です。我が国の小児科、耳鼻科外来で頻用されている第3世代セフェム系(メイアクト®、フロモックス®など)やマクロライド系(クラリス®、ジスロマック®など)は耐性肺炎球菌への効果はほとんど期待できません。しばしば合併感染するモラクセラ・カタラーリス菌はペニシリンを分解する酵素(βラクタマーゼ)を産生し、AMPCの効果を減弱します。高用量ペニシリンで効果が不十分の場合には、βラクタマーゼを抑えるクラブラン酸を配合したAMPC/CVA(クラバモックス®、オーグメンチン®)を使用します。