フォシーガの腎臓への効果について、この記事で解説したことをまとめました。
CKDは、糖尿病や高血圧症が原因で腎機能が低下する疾患。進行すると人工透析や腎移植が必要になるほか、脳卒中や脳梗塞で死亡するリスクが高まります。これまではCKDの適応を持つ薬剤がなく、治療には主に降圧薬のACE阻害薬やARBが使われてきました。CKDの国内患者数は1300万人に上ると推定されており、日本腎臓学会の柏原直樹理事長(川崎医科大腎臓・高血圧内科学教授)は「今回の承認は日本の多くのCKD患者にとって大きな希望になる」と期待を寄せています。
それではフォシーガは、どのようにして効果を発揮するのでしょうか?
2021年8月26日: アストラゼネカと小野薬品は、SGLT2阻害薬のダパグリフロジン(製品名: フォシーガ)について、2型糖尿病の有無にかかわらず、慢性腎臓病(ただし、末期腎不全、又は透析施行中の患者を除く)の効能又は効果の追加承認を取得したことを発表した。
患者さんから腎臓病の治療として注目を集めているフォシーガという薬についてご相談を頂くことが多くなってきたので触れたいと思います。
腎機能が悪い時にはロキソニンは極力避ける必要があると考えられています。
その効果から、腎臓病治療に有益であるとして実際に医療現場で使用されるようになりました。
腎臓病とは腎臓の機能が急激に低下し、老廃物がうまく排出されなくなった状態のことです。
腎臓は、毎日150リットルもの血液を濾過し、尿をつくっています。
しかし、腎臓が悪くなると濾過できる血液の量が減るため、尿中に排出できなくなった老廃物が体内にたまってしまいます。
腎臓病が進行し重症になると、老廃物を排出するために透析が必要になることもあります。
SGLT2阻害薬(商品名フォシーガ)は、腎臓での糖の再吸収を阻害すること ..
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)は、ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2を選択的に阻害する薬剤です。
SGLT2とは、腎臓の近位尿細管におけるグルコース(糖)の再吸収で重要な役割を担う輸送体です。フォシーガは、SGLT2を競合的かつ可逆的に阻害してグルコースの再吸収を抑制し、尿中グルコース排泄を促すことにより、血糖コントロールを改善します。
また、体液量の補正や血圧低下、血行動態の改善などさまざまな作用により、慢性心不全や慢性腎臓病を改善する効果も期待できます。
なお、「フォシーガ(forxiga)」という名称は、患者さまのため・患者さまの家族のため・医師のためを表す「for」と、inhibit glucose absorption(糖の吸収を阻害する)の頭文字の「iga」を掛け合わせる(x)ことで、既存の血糖降下薬にはない新たな作用であることを表現しているそうです。
そんな腎臓病に対し、フォシーガは腎機能を正常に維持する働きをもたらすことで効果を発揮しているのです。
CKDの薬でありながら開始直後は腎臓の機能障害を起こすことがあります。
患者は2年前、鼻血の症状で病院を受診した際、医師の勧めで腎臓の穿刺検査を行い、局所性および節段性の糸球体硬化(FSGS)と診断された患者。現在、フェロジピンの持続投与など6種類の薬物治療を受けており、定期的に3か月ごとに身体検査を受け、腎機能の指標をモニタリングしています。
フォシーガとは、血液中の糖を尿に排出して血糖値を下げるお薬です。その作用から、糖質制限をしているのと同様の効果が得られるとして、ダイエット薬としても注目されています。
そこでこの記事では、フォシーガのダイエット効果、飲み方、副作用、注意点などについて詳しく解説します。
フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
フォシーガが標的とするSGLT2は、腎臓の近位尿細管に特異的に発現するタンパク質で、ナトリウムと糖を再吸収する役割を担います。フォシーガはその働きを阻害する作用を持ち、当初は糖尿病の治療薬として開発され、日本では2014年に2型糖尿病、19年に1型糖尿病の適応で承認されました。一方、開発の過程では心臓や腎臓に対する効果もあることが示唆されたことから、それらに対する臨床開発も行われ、20年に慢性心不全の適応を取得。今回、CKDへの適応拡大の承認を得るに至りました。
慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】
「心腎連関」とは、心機能の低下と腎機能の低下が影響を及ぼし合う現象のことです。心臓と腎臓は密接に関連しており、心疾患で心臓の機能が落ちると腎臓の働きが悪くなることがありますし、逆に、腎疾患で腎臓の働きが悪くなると、その影響で心臓の機能が低下することがあります。心不全患者の生命予後は腎機能に大きく左右されることが知られており、慢性腎臓病の患者では心血管疾患のリスクが高まることもわかっています。
飲みはじめの腎機能低下は自分もグラフ見て、ん?胡散臭いと思った。明らかに腎臓に負担かかってるし、逆転するまでの期間かかりすぎ.
現在、高SGLT2選択性はジャンディアス・ルセフィ・デベルザ/アプルウェイ・フォシーガ、低SGLT2選択性はカナグル・スーグラが使用されています。
低SGLT2選択性は血糖がより下がりやすくなるため、低血糖症状がおこりやくなるのと、多数の器官で作用するため副作用も心配です。
当院では高SGLT2選択性にあたるフォシーガを採用しています。フォシーガは副作用が少なく、多くの研究・論文により医学的根拠があり、安心して使用できるお薬です。また、心血管リスクの低減や予防、腎臓の保護にも有効に働くことが報告されており、幅広い健康効果が期待されています。
腎臓, 頻尿、尿量増加, 腎機能障害、排尿困難 ; 精神神経系, 頭痛、振戦、めまい ; 眼, 眼乾燥.
低血糖症状、脱水症状、頻尿、膀胱炎などの尿路感染症
性器感染症、口渇、便秘、血圧低下、腎機能障害、ケトアシドーシス
フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
フェロジピンとアロチノロールの服用は問題ありません。尿蛋白が高い状況に対して、尿蛋白の低下や腎機能の低下を遅らせる薬物を追加することを提案します。その中で、腎機能の低下を遅らせる薬物としてフォシーガを特にお勧めします。また、血中脂質(中性脂肪)も高値ですので、血中脂質を低下させる薬物も追加することを提案します。
・ 糖尿病合併CKD患者:アルブミン尿(蛋白尿),腎機能に関係なく腎保護効果が期待されるため,クリニカルエビデ
では、フォシーガが腎臓にどう作用しているのか、次項で具体的に説明していきます。
フォシーガ (ダパグリフロジン)は、腎臓の近位尿細管にある SGLT2 を選択的に阻害 ..
フォシーガは糖尿病の治療薬なので糖尿病(血糖値)を改善させる事も含めて以下の作用が期待出来ます。
吉田副院長は「慢性腎臓病は腎障害や腎機能の低下が3カ月以上続いている ..
フォシーガは、ダパグリフロジンを主成分とする、糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病の治療に使う飲み薬です。SGLT2阻害薬に分類されています。
SGLT2阻害薬「フォシーガ」の第3相DAPA-CKD試験 慢性腎臓病患者を対象とした有効性により早期終了 ..
高血圧,糖尿病を適切に治療しないまま数年~10年以上経過すると慢性腎不全に至ります。初めは尿検査でタンパク尿が見られるようになり、慢性腎臓病の進行とともに血液検査で腎機能低下(クレアチニン値の上昇)を認めるようになります。
[PDF] 主な糖尿病治療薬の腎機能に応じた処方提案 ver3.0
ステージ2~4で尿中アルブミン排泄の増加を認めるCKD患者約4300人を対象に行われた国際共同臨床第3相(P3)試験「DAPA-CKD」では、ACE阻害薬またはARBとの併用下で、複合主要評価項目(腎機能の悪化、末期腎不全への進行、心血管死または腎不全による死亡)のリスクをプラセボに比べて39%低下。事前の想定を上回る有効性が示されたため、独立データモニタリング委員会の勧告に従って同試験は早期終了となりました。
アストラゼネカと小野薬品工業は、選択的SGLT2阻害剤ダパグリフロジン(商品名:フォシーガ) ..
厚生労働省は8月25日、アストラゼネカのSGLT2阻害薬「フォシーガ」(一般名・ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)を慢性腎臓病(CKD)の治療薬として承認しました。CKD治療薬の承認は国内初。末期腎不全や透析中の患者には使用できませんが、それ以外のCKD患者には2型糖尿病を合併しているか否かに関わらず投与することができます。
「7~8割の患者さんに使用できる」 慢性腎臓病に適応拡大 「フォシーガ」で死亡リスク39%低下 ..
5.1. 〈1型糖尿病、2型糖尿病〉糖尿病で重度腎機能障害のある患者又は糖尿病で透析中の末期腎不全患者では本剤の血糖降下作用が期待できないため、投与しないこと〔8.2、9.2.1参照〕。
アロプリノールの代謝物であるオキシプリノールは腎排泄なので、腎機能障
Heerspink教授は述べている。 DAPA-CKD試験は2020年3月に、独立データモニタリング委員会からの試験開始当初の想定をはるかに上回る有効性にもとづく試験終了に関する勧告を受け早期終了した。 「フォシーガ」は、成人2型糖尿病患者の食事、運動療法の補助療法としての血糖コントロールの改善を適応とし、体重減少と血圧低下の副次的作用を有している。2型糖尿病患者を対象とするDECARE-TIMI58心血管アウトカム試験では、同剤は標準治療への追加療法で、プラセボと比較して、心不全による入院または心血管死の複合評価項目でリスクを低下することが示された。 同剤は2020年5月に、米国で、2型糖尿病合併の有無に関わらず左室駆出率が低下した(HFrEF)、成人心不全患者(NYHA心機能分類:IIからIV)の心血管死および心不全による入院のリスク低下に対する承認を取得している。 同剤については現在、心不全患者を対象としたDELIVER試験(左室駆出率が保持された心不全、HFpEF)およびDETERMINE試験(HFrEFおよびHFpEF)が進行中。また、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリにもとづく無作為化比較対照試験であるDAPA-MI試験も進行中。同試験は急性心筋梗塞または心臓発作既往の2型糖尿病患者を対象としている。 なお、日本で「フォシーガ」の承認された適応症は「2型糖尿病」および「1型糖尿病」であり、慢性腎臓病、HFrEF、HFpEF、急性心筋梗塞または心臓発作既往の2型糖尿病を効能・効果とした承認は取得していない。
厚生労働省の部会は28日、糖尿病などの薬「フォシーガ」を、慢性腎臓 ..
フォシーガは、2型糖尿病だけでなく1型糖尿病にも適応があり、慢性心不全や慢性腎臓病の治療にも使用される薬剤です。血糖降下作用がインスリンに依存しないため、単独で用いる場合は低血糖の発生リスクが低いとされています。糖尿病の有無に関係なく左室駆出率の低下した慢性心不全に適しており、標準的な治療に追加することで予後の改善が期待できます。また、食事の影響を受けないため、食前でも食後でも服用できるという利点もあります。