をもとに、プロペシアで起こる副作用のリスクや効果を詳しくご紹介します。


裏付けとして、北里大学がおこなったフィナステリドの研究論文内の一文を紹介します。


『フィナステリドに副作用はあるの?』 『AGAを治したいけれど副作用が心配』

しかし、副作用が発生した際には一度服用を中止することで、薬は速やかに代謝され、中止1~2日後には体内からほぼフィナステリドが無くなり、フィナステリド起因で発生していた副作用症状も改善されることが期待できるのです。

そのため、普段は毎日薬を続けて飲むことで、体内のフィナステリドの血中濃度を一定に保ち、効果を継続させています。

『プロペシアの副作用は?』 『副作用が心配な場合はどうすればいいの?』

実際、フィナステリドの副作用全般が、抑うつ症状に限らず服用中止でほとんどが回復すると、過去複数の研究で言われています。

こちらの副作用もミノキシジルの末梢血管(毛細血管よりやや上位の言い方)拡張作用によるものです。
末梢血管が広がることにより心臓のポンプ機能がより頑張ることが原因で起こる副作用です。

A. ROSSIらによる、フィナステリド内服10年経過を論文を紹介します。

性欲減退の副作用が起こる可能性はまれですが、妊活中の場合は念のため主治医にご相談することをおすすめします。

3つ目のプロペシアの副作用は、勃起機能不全、射精障害、精液量減少です。

ここでは、これらのAGA治療薬で実際に起こる副作用を紹介します。

またレビュー(過去の論文をまとめた形式)ですが、性機能に加えて抑うつ、気分障害、認知機能障害などをまとめた論文が出ています。(私もフルテキストを読んでいないので、紹介のみ)
◯◯. 2014 Jun 13.]

◯ [J Sex Med. 2012 Jul;9(7):1773-81]
デュタステリド(これに関しては改めて後述しますが、フィナステリドと似た作用をもつ薬剤です)をマウスに8週間投与したところ、勃起機能(陰茎海綿体弛緩)障害が中止後も完全に回復しなかったという報告です。投与量は0.5mg/日であり、マウスの体重から考えると人よりもかなり大量に使用されているため、この結果がすぐに人に結びつくとは考えにくいですが、8週間という短期投与にも関わらず勃起機能の回復が遷延していることは注目すべきです。


主な副作用や注意点もフィナステリドと同様で、以下のとおりです。

フィナステリドとミノキシジルの違いや、併用に関する論文などをご紹介しました。
抜け毛を予防する守りの薬フィナステリドと、発毛を促進する攻めの薬ミノキシジルを組み合わせることで、薄毛・AGA(男性型脱毛症)を効率よく改善する効果が期待できます。

フィナステリドの副作用に、性欲減退や勃起不全などがあげられます。

デュタステリドもフィナステリドと同様、1日1回決まった時間に内服する薬剤です。
前述の通りデュタステリドの血中半減期は約4週間と非常に長いのが特徴的です。
数日おきに服用しても効果がある、とする意見もあるようですがあくまで個人的な考えに基づくものであり推奨はできません。用法用量を守って服用するようにしましょう。

最後に、AGA治療薬の副作用に関する4つの疑問にお答えします。

プロペシアやザガーロは安全性の高い薬剤ですが、一部性欲の減退などの副作用の報告があります。プロペシアの国内臨床試験では、性欲減退1.1%、勃起不全0.7%との報告があります。

2011年 アメリカ・ジョージワシントン大学の医師らの論文で以下の発表

AGA治療薬で起こる副作用は、薬の服用を中断すればほぼ治まります

2012年 ポストフィナステリド症候群財団(PFS財団)が設立

そうです。しかし、そのエビデンスも一つだけではだめです。過去の多くの臨床試験などの論文からエビデンスレベルの高いものを集めて吟味する手法を使い、その時点での最良の治療法のエビデンスが提示されていることが最も評価が高い。具体的に一番評価が高いのは、医者も患者もブラインドであること(ダブルブラインド)が前提で、無作為に2群に分けてプラセボ(有効成分を含まない錠剤)を投与したものと、実薬を投与したものを一定期間で比べたものです。そうしないと評価する方にはどうしてもバイアス(かたより)がかかります。患者さんの場合で言えば、実薬を投与されていると思うだけで、効いたような気になる(プラセボ効果という)ものです。ですから無作為にどちらが効くか分からないようにするダブルブラインドの臨床試験を実施し、2群に分ける時も年齢も進行具合も全部同一にしなければなりません。

実はフィナステリドについてはその後も研究が続けられてきました。

その中で特に問題になっているのは、性欲減退、勃起機能不全、射精障害などの性機能関連の副作用と、抑うつ症状という精神的な副作用です。ポストフィナステリド症候群に関連する論文は、まだ多くは出ていませんが、いくつかご紹介致します。

フィナステリドの副作用について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

プロペシアの副作用として、1%未満の確率で勃起機能不全や射精障害、精液量の減少が発生する可能性があります。また、正確な発生頻度は不明ですが、睾丸痛や血精液症、男性不妊症・精液の質低下が起きる可能性もあります。これらの副作用も、プロペシアが男性ホルモンに影響を与えることが原因と考えられます。

フィンペシアの副作用として、肝機能障害も起こりうる可能性があります。

AGA治療に使われる内服薬は大きく分けて2種類あります。
治療の1番基本となる抜け毛を抑制する作用のある「フィナステリドとデュタステリド」、もう1つは発毛を促進する作用のある「ミノキシジル」です。

フィナステリドの主な副作用を表にまとめると、次のようになります。

多くの副作用は、服用中止後に速やかに回復すると考えられていますが、服用を中止しても副作用の症状が改善しないというケースが報告され、それが冒頭のポストフィナステリド症候群と呼ばれています。

FAGAにフィナステリドが効果的だったと分かれば次は副作用についてです。

性欲低下が起こる割合については、研究の報告によってバラつきがありますが、2019年に発表されたフィナステリドとデュタステリドによる性的機能不全に関するメタ解析では、性欲減退・勃起不全などの副作用のリスクは1.57倍という結果が出ました。ただ一方で、同年の2019年に発表されたフィナステリドを内服している群としていない群それぞれ約700人に行ったアンケート調査では、20%以上が性欲減退を申告していますが、フィナステリドを内服している群としていない群の性欲減退の割合に差はないという結論になりました。そのため、性欲減退については、一定の割合で生じることは確からしいですが、それが本当にフィナステリドの影響なのかプラセボ効果なのかハッキリと決着はついていません。

AGA治療薬の副作用に勃起不全がありますが、確率は1〜3%程度です(※1)。

添付文書に記載されている以外の副作用として、PFS(ポスト・フィナステリド・シンドローム)が2011年にアメリカで話題に上がりました。

副作用のうちフィナステリド 1 mg および 0.2 mg 投与

生殖器関連の副作用で報告されているのは、性欲減退の他、勃起機能不全、射精障害、精液量の減少、精子濃度の低下、精子運動性の低下、精子機能異常、男性不妊、睾丸痛などです。その他にも、乳房痛や乳房肥大(女性化乳房)、抑うつ症状、めまい、肝斑が報告されています。男性乳がんの発生報告もありますが、はっきりとした因果関係は認められていません。また、通常国内で使われる5倍以上の用量となりますが、フィナステリド5mgにて高悪性度前立腺がんの発生報告(相対リスク1.70 [95%信頼区間:1.23-2.34])があります。

と極めて低く、先述した論文でも placebo 群と比較して統計学的に

ジョージ・ワシントン大学の医師たちが、フィナステリド服用による副作用が、服用終了後も継続する可能性について論文で指摘したのです。

・ 国内副作用症例において、フィナステリドと自殺関連事象との因

「副作用が起こったら一生治らないのでは?」と考える方も多いと思いますが、薬をやめれば症状も治まるので心配はありません。

・ 複数の公表文献において、フィナステリドと自殺関連事象との関.

それぞれの薬物なり治療法について、どれだけ根拠のある論文があるか、が基準です。権威のある人が言うからそれで決まるというものではなく、逆にエキスパート・オピニオンの意見は評価が一番低いのです。