当院でのプロペシア(フィナステリド)での治療症例をご紹介します。
フィナステリドはAGA治療薬の一種で、男性ホルモンの「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑制することで、薄毛・抜け毛を予防する効果のある成分です。
DHTにはヘアサイクルの成長期を短くする働きがあるため、フィナステリドによってDHTの生成が抑えられると、乱れたヘアサイクルが正常に戻るようになります。
日本での発売後からすでに15年以上経過しているということですね。
フィナステリドの効果が感じられるまでには、個人差がありますが、一般的にはことが多いです。しかし、フィナステリドはAGAの進行を止める薬であり、発毛を促す薬ではないため、効果が実感できるまでには時間がかかることがあります。
フィナステリドを使用することで、ヘアサイクルの調整機能を持つ5αリダクターゼの働きを封じられるため、脱毛の進行を抑えたり発毛サイクルを正常な状態に戻したりする効果が得られます。
A. ROSSIらによる、フィナステリド内服10年経過を論文を紹介します。
3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もありますが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要です。また、効果を持続させるためには継続的に服用する必要があります。
なお、服薬量の増量による効果の増強は確認されていないため、上限でも1日1mgの投与で十分です。フィナステリドを6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の改善がみられない場合には投薬を中止します。また、6ヵ月以上投与する場合であっても、定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討する必要があります。
現在ではフィナステリドなどAGA治療において効果的な治療薬が開発され一定の改善効果を期待することができますが、あくまでもAGAにおける薄毛という症状を改善する対処療法であり、AGA自体を根治する薬ではありません。
フィナステリドのその他の副作用について詳しくはこちらの記事を参照ください
理解しておくべきは、放置していても良くなることはないという点です。早めに対処するほど毛髪の薄毛化を緩和できますが、ある程度薄毛症状が顕著になってしまった場合も、手遅れというわけではありません。少しでも改善したいというお気持ちをお持ちの場合は今すぐご相談ください。
プロペシアはAGA「男性型脱毛症」の治療薬として米メルク社が開発した、 フィナステリドという成分の飲む発毛薬です。AGAとは成人男性によくみられる額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる状態のことです。プロペシアはAGAに有効な治療薬として、すでに世界60カ国以上で使われており、日本では万有製薬から2005年12月に発売されました。(のちMSDを経て、オルガノン社が製造販売元になっています)当院は発売当日からプロペシアの処方を開始し、すでに19年以上の処方実績があります。すでにプロペシアの有効性を実体験できた方が増えてきて、大変な人気薬になっています。
まずフィナステリドとデュタステリドに共通する副作用について説明します。
ただし治療薬を内服することで症状を改善することが可能です。抜け毛を減らすお薬や、髪の毛を生やすお薬を内服して頂くことで、頭髪の改善を行います。AGAの根本的な治療は難しくとも、髪の毛を生やしてそれを維持することがAGAの治療におけるゴールともいえるでしょう。
日本人男性の発症頻度は全年齢平均で30%であり、じつは非常に多くの方が悩まれている疾患です。またと、年齢とともに割合も増加していきます。(日本医事新報,2004; 4209: 27―29)
なぜなら、フィナステリドの効果の手応えは、少なくとも3ヶ月はかかるからです。
一方で重度AGAの方の服用経験率は48.9%にとどまり、重度AGAでフィナステリド服用経験がある23人中18名は服用期間が1年未満となっており、早期にAGA治療をしてなかったため、30-34歳の若い年代で薄毛(AGA)が重度にまで進行していると考えられます。
これはフィナステリドの副作用としては有名でよく話題になりました。
40代男性の方で、副作用の出現を抑えるために数日に1回程度に頻度を減らしてフィナステリド内服を行いました。
当院のナチュラルメソッド(レーザー治療+アデノシン外用)とフィナステリドを併用し、6ヶ月で著明に薄毛の改善が見られました。写真は治療開始6ヶ月目。
このようにレーザー治療や外用薬とプロペシアとの併用でも効果を期待できます。
フィナステリドの副作用が現れた際の対処法についていくつか紹介します。
「ジヒドロテストステロン」と呼ばれる男性ホルモンのことです。
胎児期における男性の外性器発達に関わる重要な男性ホルモンですが、思春期以降には、AGA、ニキビ、前立腺肥大などの症状を引き起こす原因にもなります。
さらに、皮脂の過剰分泌を引き起こし、抜け毛の原因になることもわかっています。
フィナステリドの副作用というより純粋にEDを発症しただけなのかもしれません。
脂漏性脱毛症は正しいヘアケアや塗り薬で治療できる症状ですが、放置すると脱毛の範囲が広がる可能性もあります。AGAとの違いは、次のとおりです。
AGA治療で利用されるフィナステリドやミノキシジルには副作用があります。
プロペシアは、フィナステリドを主成分としたAGA治療薬です。そのため正確には、プロペシアは薬の名前、フィナステリドは成分の名前を表します。
ただし、プロペシアのジェネリック医薬品がフィナステリドと呼ばれていることもあり、一般的には「フィナステリド=薬の名前」として使われているケースが多いです。
AGA治療薬のフィナステリドに発がん性はなく安全と考えられています。
AGA(男性型脱毛症)の主な原因物質は毛根部のDHT(ジヒドロテストステロン)です。 AGAでは脱毛部分に多量のDHTが確認されています。DHTは5α-還元酵素によって男性ホルモンのテストステロンから作られ、このDHTが多くできると頭髪の成長期が終了します。そのため頭髪が太い毛に成長する前に抜けてしまい、細くて短い頭髪が多くなって薄毛の状態になるのです。
フィナステリドとデュタステリドは生殖器系の副作用に違いがあります。
その結果、症状がごく初期の「Ⅰ型:脱毛が始まっていない又はごく初期状態でほとんど分からない程度」でもにフィナステリドを服用、の方がフィナステリドの服用経験があると回答しました。
デュタステリドはフィナステリドより生殖器系の副作用が多くなります。
上述の通り、AGAは完治させることのできない脱毛症であるため、一般的に病院や専門のクリニックで行われている治療はAGAにおける薄毛という症状を「現状の状態維持」や「進行の抑制」、またはミノキシジルを利用して「発毛」させ髪の量を増やすといいった事をゴールとしており、AGA自体を根治(原因を取り除き完治)することは現代医療では出来ません。あくまでAGAにより薄くなった毛量を改善するといった対処療法になります。
フィナステリドとデュタステリドの違いについてご理解いただけましたでしょうか。
簡単に説明すると、「AGAの原因となる機能を制御することで発症を防ぐ」というメカニズムです。
フィナステリドには、薄毛の要因である「5aリダクターゼ」を抑制させる機能があります。「5aリダクターゼ」の機能が低下することによって、男性ホルモン「ジヒドテストステロン」が生成されなくなるため、AGAを防ぐことができます。
また、フィナステリドは抑うつ症状の副作用が起こることもあります。
フィナステリド(プロペシア)は男性型脱毛症(以下AGA)の治療、予防薬として最も重要な薬剤です。
今ではスポーツ選手も問題なくフィナステリドによるAGA治療が可能です。
聖心美容クリニックには、日本美容外科学会(JSAS)理事長・専門医・会員、日本美容外科学会(JSAPS)正会員、日本形成外科学会 領域指導医・再建マイクロサージャリー分野指導医・小児形成外科分野指導医・専門医・会員、医学博士、日本再生医療学会 再生医療認定医・会員、日本美容外科医師会 会員、日本臨床医学発毛協会認定 発毛診療指導認定医、日本臨床抗老化医学会 会員、日本皮膚科学会 専門医、日本美容皮膚科学会 会員、日本外科学会 専門医、日本形成外科手術手技学会 正会員、日本頭蓋顎顔面外科学会 会員、日本小児外科学会 会員、日本メソセラピー研究会 会員、国際形成外科学会(IPRAS)会員、IMCAS World Scientific Committee 2017,board memberなどの資格を有した医師が在籍しております。
フィナステリドの服用で、初期脱毛と呼ばれる症状がおきる場合があります。
日本人を対象とした臨床試験で、プロペシア1mgを約1年間服用した場合に一定以上の改善効果が得られた割合は58%と報告されています。継続して服用するほど効果を実感できる割合が増え、3年間服用後は78%の症例で効果が得られています。
フィナステリドの服用を開始した後に、一時的に抜け毛が増えることがあります。
プロペシア(フィナステリド)の副作用として性機能障害があります。性欲低下(1〜5%未満)、勃起不全(1%未満)、射精障害(1%未満)、精液量減少(1%未満)などが報告されています。プロペシアの主成分であるフィナステリドが、強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで、このような性機能障害を起こすと考えられています。これらの副作用に対してはバイアグラなどの勃起不全(ED)治療薬が用いられることがあります。性機能障害は内服中止後に改善することが多いですが、稀に中止後も副作用が持続するケースもあり、後述するポストフィナステリドシンドローム(PFS)と呼ばれています。
【40代男性・AGA】フィナステリド錠内服・KIP外用(6ヶ月後)
【内服・外用方法】
1日1回1錠を内服します。
【成分】
内服薬:フィナステリド
【リスク・副作用】
内服薬:性欲減退など
【費用】
内服薬:1mg 28錠 5,500円(税抜)
フィナステリドだけで十分な場合とそうでない場合 – AGA治療
第二次性徴期が落ち着いて骨格面や性機能上ある程度大人として安定してきた男性であれば、「男性ホルモン」の影響を受けて薄毛メカニズムが発動してしまう可能性が20代にもあります。よって、「若年性」だからこうすべき、「壮年性」ならこうすべきという対処法ではなく、薄毛メカニズムが発動し始めたのであれば、年齢を問わずその遺伝的傾向に速やかに対処するのが正しいのです。