【医師が解説】手足口病の症状とは?対策やおすすめの市販薬も紹介


実際、手足口病とはどんな病気なのでしょうか?手足口病の原因や大人や子供の症状の出方の違い、治療方法にいたるまでわかりやすく解説していきます。


臨床症状としては、感染から 3~5 日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足 背などの ..

実は、子供に多く感染しますが、大人にもうつすこともあるのが手足口病の特徴の1つ。しかも、大人の場合、痛みがかなり辛い症例もある感染症です。(筆者も経験しましたが「こんなに痛い感染症があるんだ」と思ったほど痛かったです)

手足口病とは、主に「手・足・および口の中や周りにに発疹や水ぶくれが現れる感染性の病気」です。手と足と口にできるから「手足口病」。ネーミングもそのままですね。

7歳の子供ですが、3週間前に舌に口内炎ができて、病院でデキサメタゾン口腔用軟膏0.1%NKを処方してもらいました。 ..

夏になると増えてくるウイルス感染症の1種が「手足口病」。突然手や足にぶつぶつができ、のどもヒリヒリ痛みが出てきたらびっくりしますよね。しかも2024年は10月なのにもかかわらず大流行しています。

一般的には、5歳以下の子どもに多く見られします。「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」の3つのことを「子供の3大夏風邪」ということもありますね。

・手足の発疹は通常塗り薬は不要ですが、痛みや痒みがある場合は塗り薬を処方します。 ・手足口病の口内炎は残念ながら塗り薬は効果がありません。

プール熱と診断された場合は、主な症状がなくなった後2日を経過するまで、登校・登園の停止が学校保健安全法で規定されています。ただし、検査キットでアデノウイルスを確認しても目の症状がなければ、病名はアデノウイルスによる咽頭炎となります。同じウイルスですからプール熱と同じく欠席するのが良いはずですが、咽頭炎の場合は規定がないのが現状です。一方で、手足口病とヘルパンギーナは、登校・登園の制限がありません。この2つの病気は、不顕性感染者も多く、登校・登園制限が効果的とは言えないため、本人の症状に応じて登校・登園することも可能です。
プール熱、手足口病、ヘルパンギーナは、毎年、流行が始まる時期が違うため、今年の流行についても、まだ予想できません(2017年5月上旬時点)。都道府県や国立感染症研究所では、流行状況を調査していますが、地域ごとに状況は違うため、私はクリニックがある調布市内の流行状況についての情報交換を大事にしています。これらの夏かぜは対症療法が中心で、さらに症状には個人差がありますので、薬剤師の方々には患者さん個々の症状に応じた服薬指導をお願いしたいです。症状が改善したからといってすぐに服用を止めるのではなく、決められた期間は服用を続けるよう指導をお願いします。

しかし大人も感染する可能性があり、さらに近年で大人の手足口病の感染例が増えているという論文もあり、特に子供を持つ大人の方も要注意な感染症の1つです。

軟膏、抗ヒスタミンの塗り薬が処方されることもある; 通常は外用の副腎皮質ステロイド剤は用いない; 口腔 ..

治療は対症療法が中心になります。一般的に解熱剤は、熱が38.5℃以上あり、ぐったりしている場合、また母乳や水分が取れない場合に脱水症状を進行させないために使います。抗菌薬は高熱が続き、細菌による二次感染が疑われる場合のみ投与します。
手足口病の皮膚の発疹には、基本的に外用薬は使いません。水疱瘡の場合は、水疱ができるとカチリ(フェノール・亜鉛華リニメント)を塗ることがあります。これは水疱瘡の発疹は皮膚の少し深いところにできるため、早く乾かしてかさぶたにするために塗布します。手足口病の発疹は、痒みや痛みもなく比較的皮膚の浅いところにできるため、外用薬は必要としません。もともとアトピー性皮膚炎や、湿疹の痒みがある場合には抗ヒスタミン剤を使うことがあります。水疱瘡と手足口病の流行時期が重なって区別が難しい時には、数日様子をみて発疹の数や分布、その後の変化をみて鑑別します。
手足口病とヘルパンギーナにみられる口腔内の発疹にも基本的には外用薬は使いません。痛みが強い場合のみトリアムシノロンアセトニドやデキサメタゾンを使います。ただし、ステロイドを使いすぎるとかえって治りにくくなることがあるので注意が必要です。
プール熱による結膜炎も抗菌薬の点眼薬は効果がありません。炎症がひどい場合には、眼科を受診してもらうようにしています。

手足口病は、エンテロウイルス科に属するウイルスによって引き起こされます。主な原因となるウイルスは以下の通りです。


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読んで字の如く手や足、口の中に発疹、水疱ができる疾患です。罹患年齢は2歳以下が大半で4歳位までの幼児を中心に感染し、夏以外に秋から冬にかけて流行する年もあります1)。主な原因ウイルスは、コクサッキーウイルスA16、A6、エンテロウイルス71などです。発疹は、肘、膝、臀部に出ることもありますが、痒みや痛みはほとんどありません。一方、口腔内や舌の水疱は小潰瘍ができることもあり、痛みます。発熱する場合もありますが、これらの症状が全部出現するわけではなく、同じウイルス型に感染した患者さん同士でも症状には個人差があります。例えば、手足だけ、あるいは口腔内だけに発疹が出るなど、兄弟でも症状が違うこともあります。多くの場合、症状は1週間程度で消失します。

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そのほか、コクサッキーウイルスA10などが原因になることもあります。そして、これらのウイルスが以下の感染経路を経て、手足口病として発症します。

:口の中に痛みを伴う口腔内病変が出ることがあります。特に口の上 ..

手足口病とヘルパンギーナを起こすエンテロウイルスは、ポリオウイルス、コクサッキーウイルスA群、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルス、その他のエンテロウイルスで構成されるウイルスグループに属するウイルスの総称です。現在、エンテロウイルスを迅速に検出する検査キットはないため、手足口病とヘルパンギーナの診断は、流行状況を参考に症状で診断します。稀に重症化して髄膜炎、脳炎や心筋炎を引き起こす場合があります。

びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎又は舌炎。 通常、適量を1日1〜数回患部に塗布する。 なお、症状により適宜増減する。

手足口病の人は、通常、。さらに症状が消えてからといわれています。

手足口病の原因ウイルスは複数あるため、

プール熱の原因の多くはアデノウイルス3型ですが、4、7型や2、11型などの場合もみられます。主な症状は急な発熱や咽頭痛、結膜炎ですが、食欲不振や頭痛、全身倦怠感を伴うこともあります。罹患年齢は5歳以下が約6割を占めます1)。特に7型は重症化し、肺炎や細菌による二次感染を併発しやすいことがあります。アデノウイルスには50種類以上の型があり、様々な型が年間を通して発見され、最近では、秋や冬にもプール熱が流行することもあります。プール熱を引き起こす型の他に、嘔吐・下痢、肺炎、流行性角結膜炎(はやり目)、さらには出血性膀胱炎を起こすものもあります。冬には嘔吐・下痢を引き起こすノロウイルス、ロタウイルスがよく知られていますが、アデノウイルスが原因の場合もあります。はやり目、プール熱のどちらも結膜炎を起こしますが、プール熱による結膜炎は結膜(白目)の炎症で、流行性角結膜炎は角膜(黒目)にも炎症が及ぶという違いがあります。
プール熱は、プールだけでなく一般的なかぜと同様に、くしゃみや咳による飛沫で感染します。また、患者さんの目を拭いたタオルや目をこすった手から接触感染をします。
診断は、症状と検査キットによる迅速検査で行いますが、通常は血清型までは判定しません。アデノウイルスが検出されてもプール熱の典型的な症状である目の症状がなく、発熱、咽頭痛があるという場合は、アデノウイルスによる咽頭炎という診断となる場合もあります。

図2.手足口病における水疱性発疹

手足口病は主に5歳以下の子供がかかることが多く、一般的な症状としては次のようになります。通常ウイルスに感染してから3-5日くらいに症状が現れることが多いです。

図 口腔部における手足口病とヘルパンギーナの主な水疱発現部

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

薬局薬剤師としては、新規開業、継承に携わった経験、管理薬剤師としての経験を活かし、現在福岡県内でティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

こどもの病気「手足口病」 | まいぷれママの子育てあのねっと

また、特にコクサッキ―ウイルスA6感染により手足口病の症状が消失してから、1か月以内に、一時的に手足の爪の脱落を伴う症例も報告されていますが、自然に治るとされていますね。

手足口病・症状と対策

上記のような症状がみられた場合は、手足口病を疑いながら小児科や皮膚科できちんと診断を受けることが感染拡大防止の面でも大切です。

手足口病と薬局でよく受ける質問

プール熱、手足口病、ヘルパンギーナは、小児が夏期に罹りやすいかぜであるため「夏かぜ」と呼んでいますが、夏期の中でもいつ流行するかは年や地域によって違いがあります。プール熱を起こす原因ウイルスはアデノウイルス、手足口病とヘルパンギーナの原因となるのは、エンテロウイルスと呼ばれるウイルスのグループです。どちらにも数十種類の型があり、それぞれいくつかの型がプール熱、手足口病、ヘルパンギーナを起こします(表)。この3つの夏かぜの原因ウイルスは、毎年、流行の型が違い、さらに複数の種類の型が流行する傾向にあります。小児は原因となるウイルスの抗体を持たないので、数年は罹りやすい状態ですが、罹っていくうちに抗体ができていくため、徐々に罹りにくくなります。

[PDF] 手足口病とは

私自身の経験では、手のひらや足の裏に硬い小石が入っているかのような感覚で、踏みしめると激痛が走るので、普通に歩くのも困難なほどになりました。患者さんでも同様の痛みを訴えられる方もいる一方、あまり痛みを感じない方もいるので、個人差も大きいようです。診療の実感では6割くらいが痛みが強く出ています。(おそらくウイルスの種類による影響だと思います)

手足口病とは

手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。本疾患の大部分は軽症疾患であり、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の症状や状態によって判断すればよいと考えられる。

手足口病

手足口病の原因ウイルスは1つではありません。コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなど複数のウイルスが「手足口病」として発症します。