[PDF] レジメン名 対象疾患 1コース期間 抗悪性腫瘍薬・投与スケジュール


再発・難治性の非ホジキンリンパ腫の確立された治療法はありませんが、今まで行われた治療と、現在の患者の状態に応じて、初発時とは異なる抗がん剤の組み合わせで行う救援化学療法が検討されます。救援化学療法で効果がみられた場合には、造血幹細胞移植を行うこともあります。


リンパ腫(MCL)の二次治療以降の治療としてデキサメタゾン + シタラビン

支持療法とは、がんそのものによる症状やがんの治療に伴う副作用・合併症・後遺症を軽くするための予防、治療およびケアのことを指します。

早期例(病期I, IIかつ巨大腫瘤を有さない症例)では、化学療法2〜4コースと低線量放射線照射(15〜25Gy)の併用療法が行われ、無イベント生存率は90%以上と非常に予後は良好です。
一方、進行例(病期IIB-IV、あるいは巨大腫瘤を有する症例)では、化学療法4〜8コースと低線量放射線照射(20〜25Gy)の併用療法が行われ、無イベント生存率は80%以上です。
今後の動向としては、晩期合併症の二次がんの発生が問題となっているため、放射線照射を軽減する試みがされています。

リンパ性悪性腫瘍におけるdexamethasone投与の意義についての研究

ただ、これまでの治療の課題として、抗腫瘍薬(特にアルキル化薬、アントラサイクリン系薬剤)および放射線照射量依存性の性腺障害、二次がん、心・肺障害などの重篤な晩期合併症が挙げられました。したがって、小児例に対する治療選択においては、晩期毒性の軽減が重要な課題です。近年は合併症リスク軽減のため、放射線治療の省略や線量の軽減、抗腫瘍薬の減量などの工夫が行われています。HLの治療には以下の薬剤が使用されています。

小児HLに対する標準的な治療は、多剤併用化学療法と低線量病変部放射線照射 (low-dose involved-field radiation therapy: LD-IFR)の併用療法が確立されており、進行期においても80%以上の生存率が得られています。

このうち、DLBCL と FL は B 細胞リンパ腫に、ATL は T 細胞リンパ腫にそれぞれ分類されます。 ..

2年無イベント生存率は74.1%、2年全生存率は92.5%で、他の主なリンパ腫病型に比べて予後が悪い結果でした。
現在、再発・難治例に対して効果が期待されている薬剤にビンブラスチンとALK阻害薬があります。ALK阻害薬については「小児悪性リンパ腫の検査・診断」の項で述べたとおり(表3)、ALCLには未分化リンパ腫リン酸化酵素 (anaplastic lymphoma kinase: ALK)融合遺伝子が認められる場合があり、このようなALK陽性の患者さまには第2世代ALK阻害薬のアレクチニブ (alectinib)が有効とされ、効果が証明されて承認されています。さらに、近年、微小管阻害薬結合抗CD30モノクローナル抗体ブレンツキシマブ ベドチン (brentuximab vedotin)も再発例に対して効果が報告されており、予後の改善につながることが期待されています。

抗がん剤作用としてはステロイドが白血球に対してアポトーシス(細胞死)を引き起こすため、白血病や悪性リンパ腫などの血液系のがんに使用されます。デキサメタゾン単独で使用することもありますが、ドキソルビシン、ビンクリスチン、ボルテゾミブ、レナリドミドなどの抗がん剤とも一緒に使われます。

○悪性リンパ腫(リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症)及び類似疾患(近

開封済みのメサデルムは、誤使用を避けるために廃棄してください。未開封のメサデルムは、室温で保管しておけば使用期限まで使用できますが、自己判断で塗布するのは避けてください。
ステロイド外用薬は、症状や部位に応じた適切なものを使用しなければ、十分な効果が期待できないばかりでなく、副作用が生じる可能性が否定できません。
皮膚に何らかの症状がある場合は診察を受けたうえで、適切な薬の処方を受けてください。その際、残薬があることを伝えてくだされば、処方内容や処方量に反映致します。

メサデルムをまぶたに使用すると、眼圧亢進や緑内障をまねくことがあります。また、大量あるいは長期にわたり広い範囲に使用したり密封法(ODT)を行ったりすると、緑内障や後嚢白内障などがあらわれることがあります。
メサデルムの使用中に、まぶしさや目のかすみ、頭痛、目の痛み、視力低下などを感じる場合は副作用の初期症状である可能性が否定できないため、すみやかに診察を受けてください。


[PDF] 副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液

[VAD chemotherapy of multiple myeloma]
臨床血液 1990 Jul;31(7):917-21.
12例の不応性または再発した骨髄腫に、行われ、7例に奏功し、部分寛解3,minor response4例である。63.7%に奏功したと考えられる。感染症、消化管出血、うっ血性心不全が有害事象として報告された。
以上のように国内において症例報告等もあり、すでに繁用されており、使用経験は多い。
6.本剤の安全性に関する評価


7.本剤の投与量の妥当性について


シクロホスファミド(d1/2/3:300 ㎎/㎡/回 1日2回)

2000 ;65(2):132-5.
日本での不応性骨髄腫36例に行われた1990年から1999年にかけてのretorospective studyであり、診断からVAD療法に入るまでの中央値は14ヶ月間(2~76)、血清LDH値が高い群では予後不良であると報告している。
Fujii Y, Nisimura Y, Tanizawa Y, Azuno Y, Yaga K, Hirosige Y, Kaku K, Kaneko T, Matumoto N.
[VAD regimen for multiple myeloma--the effectiveness as first line therapy]
6例の未治療例および4例の既治療例に対して、VAD療法を行ったところ、それぞれ67%, 50%に有効性が認められ、奏功持続期間は4~38ヶ月間であり、感染症は36.8%に認められたが、重篤なものは観察されなかった。有用であるとしている。
臨床血液 1991 Mar;32(3):280-2.
Amano M, Itoh K, Togawa A.

[PDF] BDR (ボルテゾミブ+デキサメタゾン+リツキシマブ)

上記のような多剤併用化学療法により「短期ブロック型治療」を行うことが標準的で、おおよそ6ヶ月の治療期間です。また、中枢神経浸潤予防目的にメトトレキセートやシタラビン、プレドニゾロンの髄腔内投与も行われます(“髄液検査“のところで記載した”腰椎穿刺”という方法で鎮静下で実施します)。この短期ブロック型治療により、全体として90%以上の無イベント生存率が達成されています。ちなみに放射線照射は現在推奨されている化学療法レジメンでは一般的に行われません。さらに最近では、抗CD20モノクローナル抗体リツキシマブ (Rituximab)という分子標的薬が進行例に対して導入され、治療成績の向上が期待されています。CD20はB細胞の表面に表出されているタンパクで、リツキシマブはCD20陽性のB細胞だけ認識し攻撃して破壊します。当院でも患者さまの状態(病型や病期)に応じて積極的に使用しています

悪性リンパ腫(原発性マクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫)

小児の成熟B細胞リンパ腫の代表的な病型であるBLとDLBCLは、同じ化学療法レジメンで治療されます。以下のような抗腫瘍薬が用いられます。

② デキサメタゾン注 33mg (10mL) + 生食 100mL 点滴静注 30 分 (200mL/時間)

小児悪性リンパ腫はいずれの進行病期であっても、化学療法で70〜90%の無イベント生存率、80〜90%の5年生存率が得られるほど治療は進歩しています。病型により治療プロトコールが異なりますので、治癒するには適切な診断、病期分類がとても重要となります。ここでいう「化学療法」とは抗腫瘍薬(抗がん剤ともいいます)を用いた治療を指し、ほとんどの場合、複数の抗腫瘍薬を組み合わせた多剤併用化学療法を施行します。
一方、どの病型においても再発・難治例に関する標準治療は確立しておらず、予後も厳しいのが現状で、急ピッチに新規薬剤の開発が世界各地で進められています。

デキサメタゾン 40mg/body 内服 day1 , 2 , 3 , 4

まず、小児悪性リンパ腫の診断・治療開始時には、気道圧迫による気道狭窄、上大静脈症候群、脊髄圧迫、腫瘍崩壊症候群など緊急対応を要する病態が少なくありません。このような緊急的状態をoncologic emergencyといいます。確定診断までの期間や治療開始早期は、腫瘍量も多く病勢も強いことが多いため、これらの合併症が急速に進行する危険があります。したがって、疾患特異的な化学療法(抗腫瘍薬を用いた治療)に優先してoncologic emergencyに対する適切な対応がまず重要です。大量の輸液(点滴)をしたり、利尿薬(尿を出す薬)を投与したり、緊急的に放射線照射(X線などを体の外から当てること)や腫瘍摘出術(手術)を行ったり、患者さまの状態に合わせて様々な対応策が施されます。

また,中枢神経系原発悪性リンパ腫が疑われる場合には病理診断前の ..

メサデルムの適応疾患は、・、、、薬疹・中毒疹、、、紅斑症、特発性色素性紫斑、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症、悪性リンパ腫、天疱瘡群、などです。
通常は、1日1~数回、適量を患部に塗布します。
ただし、皮膚感染をともなう湿疹や皮膚炎には原則として使用しません。やむを得ず使用する場合は、あらかじめ適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか、これらとの併用を考慮します。

デキサメタゾン・ドキソルビシンを中心にシタラビン・エトポシドの薬剤を ..

国内で実施されたメサデルムの一般臨床試験では、ステロイド外用剤が適応となる皮膚疾患に対して有効率が85.4%であったことが報告されています。また、再審査終了時におけるメサデルムの副作用発現率は1.1%で、その多くは塗布した部位に局在したものでした。

デキサメタゾン:16.5mg/週 Day1,2,8,9,15,16,22 1サイクル:28日

白血球減少、貧血、血小板減少がないかどうか、また肝腎機能や電解質バランスをチェックします。腫瘍崩壊症候群のモニタリングにも非常に大切な検査となります。可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R: soluble IL-2 receptor)という物質を血液検査で測定でき、時に病勢マーカーとして有用な場合があり、検査することもあります。

20mg/body day1,4,8,11 day1,2,4,5,8,9,11,12

HLではFDG-PET(陽電子放射線断層撮影:positron emission tomography, PET)と呼ばれる核医学検査が有用とされ、確立された方法として頻用されています。FDGとはfluorodeoxy glucoseという糖物質で、正常な細胞より糖分を多く消費して増殖する腫瘍細胞に強く取り込まれます。この作用を利用してFDGに核種をくっ付けて患者さまに経静脈的に投与し、一定時間に画像撮影しFDGの集積の程度を調べることで、腫瘍の局在を明らかにすることができます。FDG-PET検査は頭から足先まで全身をくまなく検索できるため、普及が急速に進んでいます。しかし一方で、FDGの取り込みが悪い腫瘍も存在します。このような腫瘍ではFDG-PETは有用ではありません。実際には、小児NHLにおけるFDG-PET検査による評価の経験は十分でなく、結果の解釈には慎重な姿勢が求められています。小児NHLでは、FDG-PET検査のみの結果に基づいた病期決定や治療効果判定は推奨されておりません。すでに普及している従来のGaシンチグラフィーは全身検索目的に施行される場合もあります。なお、MRIやPET検査は検査に時間がかかるので、幼少なお子さまには鎮静(静脈麻酔)が必要になる場合があります。

デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏0.1%「日医工」の基本情報

小児悪性リンパ腫の診断は、病理検査が最も重要です。生検(手術や消化管内視鏡などにより主要組織の一部を採取すること)により採取された腫瘍組織を用いて、プレパラート標本を作製し顕微鏡で確認し、病理組織学的に診断します。