[PDF] レムデシビルが COVID-19 治療薬として初めて特例承認され


世界保健機関(WHO)は15日、世界各国で実施した臨床試験の結果、新型コロナウイルス感染症の治療薬として、抗ウイルス薬「レムデシビル」は死亡率の改善や入院期間の短縮に効果がなかったと発表した。抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」▽抗エイズウイルス(HIV)薬「ロピナビル、リトナビル」▽抗ウイルス作用のあるたんぱく質「インターフェロン」についても効果を立証できなかったという。


• 処方患者数上位 4 医薬品(デキサメタゾン、レムデシビル、アジスロマイシン水和 ..

レムデシビルは5月、日本国内でも新型コロナの治療薬として特例承認された。新型コロナに感染したトランプ米大統領の治療にも使われたとされる。今月8日には米医学誌にレムデシビルが回復期間の短縮に効果があったとする論文が掲載された。

4/25 追記
米国で進行中だったレムデシビル+デキサメタゾン療法とレムデシビル+バリシチニブ療法の比較試験(ACTT-4)が、有効性において有意差が出ない見込みのために新規の症例登録を中止したとの報道がありました。炎症を抑制する薬剤としては、病態に応じてデキサメタゾンとバリシチニブのどちらかを使えば良いと思われます。
(両方使用するとさらなる有効性が期待できるかは、追加で検討が必要と思われます。)

コロナ治療薬に「デキサメタゾン」…「レムデシビル」に続き2例目

新型コロナによる肺炎の治療にも有効とされ、コロナ治療薬としても2021年4月に承認されています。経口投与することで回復までの期間を1日短縮するとされています。

ニュースなどで多くの方がご存じかと思いますが、たとえ新型コロナウイルス感染症を発病しても、ほとんどの患者さんは風邪のような症状をへて軽症のまま治ってしまいます。
しかし、一部の患者さんでは重症化して酸素吸入が必要になったり、更に悪化して人工呼吸器やECMOで生命を維持する治療が必要になったり、最悪の場合亡くなってしまったりします。
このような重症化が起こるメカニズムとしては、ウイルスの感染をきっかけに免疫システムが、いわゆる「サイトカイン・ストーム」を起こし、制御不能な炎症が肺を始めとした臓器に生じてしまうという説が有力です。
このため、新型コロナウイルス感染症の治療としては、①発症早期にはウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬を、②サイトカイン・ストームで重症化した場合には炎症を制御する薬剤を、という二段構えの戦略が必要になります。
新型コロナウイルス感染症に対する治療薬として国内承認された薬剤のうち、昨年5月に承認されたレムデシビル(ベクルリー®)は①の働きを持つ薬であり、昨年7月に承認されたデキサメタゾンは②の働きを持つ薬剤でした。
今回国内承認されたバリシチニブ(オルミエント ®)は②の働きを持つ薬剤ですが、デキサメタゾンと比較してどちらが有効性・安全性で優れているかは今の所わかっていません。
米国の疾病対策予防センター(CDC)のガイドラインでは、②の薬剤としてはデキサメタゾンを優先し、副作用の問題(高血糖など)でステロイドホルモンが使用できない症例では、バリシチニブの投与を検討するように記載されているようです。
一方、日本国内では、昨年末あたりからバリシチニブの保険適応外での使用が認められ、重症のコロナウイルス感染症の患者さんに投与が開始されていましたが、
①肺炎の陰影がCTスキャンで確認され、酸素飽和度が低下し始めるとレムデシビルの投与を開始
②悪化して酸素吸入が必要な状態になると、レムデシビルにデキサメタゾンを追加
③デキサメタゾン投与でもさらに悪化すると、上記2剤にバリシチニブを追加
という形で、デキサメタゾンとバリシチニブのどちらかを選択するというよりは、両剤を併用する医療機関が多いようです。
どちらが治療戦略として最適なのか、明らかになるにはしばらく時間が必要かもしれません。
近々改定されるであろう、厚生労働省の「COVID-19診療の手引き」では、本剤がどのような位置づけで記載されるのか興味があるところです。
第4波の到来による医療機関の逼迫が毎日のように報道されている今日このごろですが、バリシチニブの正式承認によって、投与する医療機関が増加→重症患者のICU滞在日数が短縮→重症病床の逼迫状態が改善、という流れが多少なりとも生じることを期待したいと思います。

レムデシビル、デキサメタゾンを投与し改善した COVID-19 の 3 例

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の「診療の手引き」に、薬物治療に使える承認薬として、抗炎症薬「デキサメタゾン」を掲載した。英国で重症者の死亡率を下げる効果が確認されており、5月に特例承認された「レムデシビル」に続き、2例目の標準的な治療薬に位置づけられた。

トシリズマブは関節リウマチの治療薬として、スイスのロシュと中外製薬によって開発された抗IL-6受容体抗体です。現在新型コロナウイルスに対する有効性を調べる臨床試験が行われています。

レムデシビルのみの投与の時よりの低くなることが分かっています。 デキサメタゾン

新型コロナウイルスの治療薬として富士フィルム富山化学によって開発されました。現在、新型コロナウイルスの治療薬としての承認を目指しており、富士フィルムは今月中にクウェートでの1000人規模の治験を始める予定です。

コロナ治療薬として厚生労働省に承認されている抗ウイルス薬は「エンシトレルビルフマル酸(販売名:ゾコーバ)」「レムデシビル」「モルヌピラビル」「ニルマトレルビル・リトナビル」の4種類です。


デキサメタゾン,レムデシビル,セフトリアキソン,アジスロマイシンの ..

コロナ治療薬として厚生労働省に承認されている抗炎症薬は「デキサメタゾン」「バリシチニブ」「トシリズマブ」の3種類です。

抗ウイルス薬投与[ 無 ・ 有 : レムデシビル ・ デキサメタゾン ・ その他 (

2022年2月に、新型コロナウイルスの治療薬として開発され、国内で初めて緊急承認が適用された薬です。酵素の働きを抑制してウイルスの増殖を抑える働きがあります。

デキサメタゾン,レムデシビル,セフトリアキソン,アジスロマイシンの

デキサメタゾンは一般的に安全です。特に重症の肺炎患者では良好なリスクと有益性の特性が示されていますが、重症ではない患者では有益性は顕著になりません。治療期間が短いため、高用量であってもコルチステロイドは重篤な副作用を伴いません。潜在的に高い血糖値(高血糖)を示すことがあっても一時的です。

レムデシビルのみであり, デキサメタゾンは重症感染症に対する適応がある。 診療の手引きに

コロナ治療薬として厚生労働省に承認されている抗炎症薬は「デキサメタゾン」「バリシチニブ」「トシリズマブ」の3種類です。

新型コロナワクチン未接種. 発症 2 日目に抗原定性検査陽性,発症 9 日目に自宅から救急要請.入院後,デキサメタゾン,レムデシビル,

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬・ワクチンの開発動向をまとめました。

厚労省 ステロイド薬・デキサメタゾンを新型コロナ診療の手引きに追記 ..

バリシチニブ(Baricitinib)は、関節リウマチに対する治療薬として、2017年よりオルミエント ®という名前で日本国内でも市販されていた飲み薬です。
体内で炎症が起こると、サイトカインという細胞間の情報伝達を行うタンパク質がリンパ球などから放出され、これが様々な細胞の表面にある受容体というタンパク質に結合することで、細胞の中に炎症のシグナルが伝わります。
バリシチニブは、受容体から細胞の中に信号を伝える際に必要な、ヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素を阻害することで、サイトカインによって細胞で炎症が起こることを抑える働きを持っています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を重症化させる、いわゆるサイトカイン・ストームに対して有効な薬剤として、米国では昨年11月より抗ウイルス薬レムデシビルとの併用治療が緊急使用許可されていました。
日本では、イーライ・リリー社によって昨年12月にCOVID-19の治療薬として承認申請が行われ、4月21日の厚生労働省の審議会で承認されました。
COVID-19の治療薬としては、レムデシビル、デキサメタゾンに続く3剤目となります。
今回は、承認の決め手となったと思われる、国際二重盲検試験(ACTT-2)の成績を報告した論文を読み解いてみたいと思います。
論文が掲載されたのは、The NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE 誌の2020年12月11日号です。

原文(英語)や図表は、下のリンクからお読みいただけます
Baricitinib plus Remdesivir for Hospitalized Adults with Covid-19

デキサメタゾンよりも先に、または同時にレムデシビルを投与開始した方が、デキ

レムデシビルはもともとエボラ出血熱の治療薬として開発されていた抗ウイルス薬。ウイルスのRNAを合成する酵素プロテアーゼを阻害することで増殖を抑える薬剤です。

レムデシビル(ベクルリー®)、ステロイドのデキサメタゾン(デカドロ

こうした薬の処方について、オンライン診療であれば自宅にいながら相談可能です。
特に、おうち病院「オンライン発熱・コロナ外来」なら、自宅で受診の上、薬を近くの薬局で受け取るか自宅に配送してもらうか選ぶこともできます。

[PDF] COVID-19に対する薬物治療の考え方 第14版

デキサメタゾンは、「新型コロナウイルス感染症診療の手引き 第3版」において、標準的な治療法として掲載されている。ただし、妊婦・授乳婦にはデキサメタゾンは使用せず、ステロイド投与が必要な場合は、プレドニゾロンを考慮する。
英国の大規模多施設無作為化オープンラベル試験において、デキサメタゾン群は、標準治療群と比較して死亡率が減少したことが示されている。6,425人の入院患者(デキサメタゾン群2,104人、対照群4,321人)を対象に、試験登録後28日以内の死亡率(28日死亡率)を評価した。その結果、28日死亡率はデキサメタゾン群が22.9%、対照群が25.7%(RR:0.83、95%CI:0.75-0.93、p

軽症肺炎例を対象にしたレムデシビル5日投与群、レムデシビル10日投与群、標準治療群 ..

コロナ治療薬として、世界で初めて承認され、日本でも2020年5月に承認第1号となった薬です。

[PDF] COVID-19 の薬物治療ガイドライン version 5 1

Coronavirus disease 2019が全世界で広がっている.わが国においてはレムデシビル(remdesivir),デキサメタゾン(dexamethasone),バリシチニブ(baricitinib),中和抗体製剤が承認されているが,実臨床で中等症Ⅱへの3剤併用の効果についての報告は少ない.当院に入院し,3剤併用で治療された中等症Ⅱの38例について後ろ向き検討を行った.高流量鼻カニュラ(high flow nasal cannula:HFNC)酸素療法が必要になった症例は13例あった.HFNC使用期間の中央値は6日間,酸素投与期間の中央値は8日間であった.有害事象も対応可能なものであり,31例が退院可能となった.中等症Ⅱに対する3剤併用の効果が示唆される結果であった.

[PDF] Covid-19 に対する薬物治療の考え方 第15.1版

元々、エボラ出血熱の治療薬として開発されていた薬です。ゲノムに作用し、ウイルスの複製を阻害する効果があります。そのため体内に入り込んだ新型コロナウイルスの増殖を抑える効果があるとされています。

[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け

7月21日に日本で2例目の新型コロナウイルスの治療薬として厚生労働省に認定されました。デキサメタゾンは1960年代初頭から、アレルギー反応や関節リウマチ、喘息など様々な疾患に利用されるステロイド系抗炎症薬で、すでに日医工が製造をしており、保険にも適応されています。

[PDF] COVID-19 の薬物治療ガイドライン version 4 1

関節炎やアレルギーなどの治療に幅広く使われているステロイド薬の「デキサメタゾン」に、重症の新型コロナウイルス感染症患者の死亡率を低下させる効果があることが分かったとして、英オックスフォード大学などの研究チームが16日に記者会見を開いて発表した。