次にジスロマックジェネリックの副作用をさらに掘り下げて解説します。
「マイコプラズマ」というと、まず「肺炎」が連想されます。小児科の日常診療の中で最も多く見かける肺炎で、しつこい咳と発熱が特徴です。熱は午前中は下がっているが、午後になって上がってくることが多く、受診の遅れる原因となります。午前中調子が良くても油断しないでください。私の実感として、気管支喘息の既往がある人や、アレルギー体質の人でカゼをひくといつもゼロゼロいったり咳が長引く人が肺炎になる率が高いと思います。重症になる他の細菌性肺炎の場合とは違って、レントゲン上の派手な真っ白な影の割には、全身状態 がそんなに悪くないことが多いため、‘異型肺炎=普通とは違う肺炎’とも呼ばれます。特 に年長児の場合は、激しい咳はありますが、熱がないこともあり、ふつうに生活して、時には学校に行 っている場合もあります(それで、集団発生するのでしょう)。聴診器で胸の音を聞いても異常がないこともあり、診断が遅れる原因となります。細菌による肺炎は細気管支や肺胞という吸った空気の通り道を中心に炎症が起っていますが、マイコプ ラズマによる肺炎は、間質といって細気管支や肺胞の外の部分に主として炎症が起っています。ですか ら、胸の音を聴診器で聞いても、肺炎特有のプツプツという泡がはじけるような音が聞こえにくいので す。しかし、時間が経ってくると、炎症が細気管支や肺胞の中に広がってきて、肺炎特有の音が聴診で 聞こえるようになってきます。また、気管支喘息の発作と重なると、最初から派手な聴診音が聞こえます。
マイコプラズマの検査もされていませんし、副作用の説明もされていませんでした。
2017年、ようやく小児へのマクロライド系以外の抗菌薬が、実用として認められた。
ニューキノロン系のトスフロキサシンである。
とはいえ、最少発育阻止濃度はマクロライド系よりも高く、局所でマイコプラズマの撃ちもらしが出る可能性は高い。
これが何を意味するか、遠からずおこるトスフロキサシン耐性のマイコプラズマの流行である。
マイコプラズマ肺炎の治療では、特に抗生物質の内服治療が重要です。マイコプラズマは細胞壁を持たない細菌であるため、細胞壁を攻撃する抗生物質(ペニシリンやセフェム系)は効果がなく、細胞内部の機能を阻害するタイプの抗生物質が選ばれます。ここでは、商品名を含めて使用される代表的な内服薬について詳しく解説します。
マイコプラズマは、幼児や学童期の小児に発症しやすいのが特徴です。
ジスロマックジェネリックは副作用が比較的少ない薬ですが、胃腸に症状が出ることがあります。
小児では一般的なセフェム系やペニシリン系の抗生剤を処方しているのに、一向に熱が下がらず、咳が続く場合に疑ってみます。周囲での流行があり、レントゲンで典型的な真っ白な影があれば、ほぼ間違いありません。肺炎の影が大きくて濃いほど、治療が大変となりますので、被ばくのデメリット(僅かで、通常は問題となりません)を考えても、胸部レントゲンは積極的に撮ったほうがよいと考えています。診断を確定するには、咽頭ぬぐい液や喀痰からマイコプラズマの遺伝子を検出するLAMP法がありますが、検査会社へ委託するため結果が出るまで数日を要します。これに対して、同じく咽頭ぬぐい液からマイコプラズマの抗原を検出するキット、血液から抗体を検出するキットがあります。この2つはその場ですぐに結果が判定できますが、それぞれ感度が鈍い、疑陽性が出やすいという欠点があります。これらの検査は有益な情報の一つとなりますが、実際の診療では、必ずしも検査が必要なわけではありません。症状と経過から診断することもあり得ます。マイコプラズマ肺炎を強く疑っても確認できなかった場合は、クラミジアという細菌の起こす肺炎の可能性があります。
ジスロマックの有効成分アジスロマイシンは、肝臓で代謝される成分です。
マクロライド系抗生物質は、マイコプラズマ肺炎の第一選択薬としてよく使用されます。比較的安全で、副作用が少ないため、子供や妊婦にも使用可能です。ただし、近年は耐性菌が増加しているため、効果が見られない場合には他の薬剤に切り替えることがあります。
他にテトラサイクリン系やニューキノロン抗生物質も効果があるので過度の心配は無用。(ジスロマック、クラリス、エリスロマイシン、ジェニナック等を2週間程度続ける)
ジスロマックは、一部の細菌にのみ効果が認められている抗菌薬です。
マイコプラズマ肺炎は肺炎としては軽症であることが多いので、通常は通院で治療可能です。食欲と睡眠が保たれ、薬がきっちりと飲める場合は、有効なマクロライド系の抗生剤 (エリスロシン、クラリシッド、ジスロマックな ど)の内服だけで治ります。ところが最近は、これらの薬に耐性をもつマイコプラズマが増えているので、オゼックスなどのニューキノロン系やミノマイシンが必要なこともあります。オゼックスの副作用はほとんど経験しませんが、ミノマイシンはやはり一定の割合で肝障害や歯が黄色くなる副作用が出るので、最終手段です。症状のひどい場合は、ダラシン やミノマイシンなどの点滴注射を行い、アレルギーの関与を考慮してステロイド剤の併用をすることもあります。もちろん他の原因によるカゼ症状と同じく、咳止め、去痰剤、解熱剤などで症状を和らげます。高熱で水分がとれず、脱水状態になっている時や、咳が激しくて睡眠や食事が著しく妨げられる場合、また、上に挙げたような重症の合併症が起きた場合は、入院しての治療が必要となります。
近年、特に小児のマイコプラズマ肺炎において、マクロライド耐性マイコプラズマが増加しています。そのため、マクロライド系抗生物質が効果を示さない場合は、他の薬剤に切り替える必要があります。
ペニシリン系やセフェム系の抗生物質は、マイコプラズマには効果がありません。
マイコプラズマという微生物によって、呼吸器を中心とした様々な症状が引き起こされますが、これらをひとくくりにと呼びます。
マイコプラズマは生物学的には細菌に分類されますが、他の細菌と異なり細胞壁を持たないので、顕微鏡で観察すると様々な形をしていることが分かります。年間を通じて感染する可能性のある菌ですが、特に秋から冬にかけて感染率が高くなることで知られています。
実はマイコプラズマに感染しても無症状であったり、ごく軽い症状であるために気が付かない(つまり感染者には問題がない)という場合もあり、必ずしもマイコプラズマに感染することが命の危機にまで繋がる問題になるとは言えないのです……が、このマイコプラズマ菌が引き起こすことで注意が必要な病気が、です。
正式名称は「マイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)」と言いますが、通常「マイコプラズマ」と言った場合にはほぼイコールで、このマイコプラズマ肺炎のことを意味していると言っても過言ではありません。
「とりあえず抗生物質」として出される抗菌薬がマイコプラズマに効果 ..
マイコプラズマ肺炎を含め、マイコプラズマ感染症は、学校保健安全法で「その他の感染症」として指定されている感染症です。
登園・登校は、症状が改善して全身症状が良くなったら可能ですが、症状が出ているうちは登園や登校を控える必要があります。
マイコプラズマ肺炎は感染者の飛沫を介して感染が広がるので、手洗い・うがいを徹底し、外出時は人混みを避け、マスクをするなどの予防を行いましょう。
[PDF] 小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方
また、重症のマイコプラズマ肺炎においては、初期治療の段階で、MINOもしくはキノロン系薬剤の選択も考慮して良いと思われる。
マイコプラズマ肺炎と薬の副作用|北区上中里、尾久、梶原の歯医者
ジスロマックは1週間以上作用するので、服用翌日以降に副作用が出ることがあります。
肺炎クラミジア、肺炎マイコプラズマが頻度として多い。それ以降は、緑膿菌 ..
最近はこういった副作用は薬の改良に伴い、軽減していますが、使用にはメリット・デメリットを主治医と相談して使用することが望ましいと思われます。
主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの; ジスロマック錠250mg ..
マクロライド系抗生剤は、マイコプラズマ感染症の第一選択薬として広く使用されています。しかし、最近、薬剤耐性のマイコプラズマが出てきていることから、効かないというケースもちらほらみられています。非常に苦いこともつらいところですが、エリスロシンはまだ
ジスロマック錠250mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔呼吸困難,喘鳴,血管浮腫等が発現。また,アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから,これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意。[8.2参照]〕【11.1.2】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),急性汎発性発疹性膿疱症〔投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与。これらの副作用はアジスロマイシンの投与中又は投与終了後1週間以内に発現しているので,投与終了後も注意。また,アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから,これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意。[8.3参照]〕【11.1.3】薬剤性過敏症症候群〔初期症状として発疹,発熱がみられ,更に肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が発現。なお,ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く,投与中止後も発疹,発熱,肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意〕【11.1.4】肝炎,肝機能障害,黄疸,肝不全【11.1.5】急性腎障害〔乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には投与中止〕【11.1.6】偽膜性大腸炎,出血性大腸炎〔偽膜性大腸炎,出血性大腸炎等の重篤な大腸炎が発現。腹痛,頻回の下痢,血便等が現れた場合にはただちに投与中止〕【11.1.7】間質性肺炎,好酸球性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎,好酸球性肺炎が発現。投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.8】QT延長,心室性頻脈(torsade de pointesを含む)〔QT延長等の心疾患のある患者には特に注意。[9.1.2参照]〕【11.1.9】白血球減少,顆粒球減少,血小板減少〔[9.7.2参照]〕【11.1.10】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には投与中止。また,横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意〕
ジスロマック錠 250mg、ジスロマック細粒小児用 10%、ジスロマッ.
症状は軽度なことがほとんどですが、服用から1週間前後は念のため副作用にご注意ください。
ジスロマックは1クールでも効果あるといわれていますが、場合によっては追加で ..
マクロライド耐性のマイコプラズマが出現したのは、遠い昔の話ではない。
1955年にマクロライドの一種、エリスロマイシンが発売されてから45年間は耐性マイコプラズマの出現は確認されなかった。
2000年にアジスロマイシンが登場する、薬品名はジスロマック。
翌2001年、最初の耐性マイコプラズマが報告される。
その後は爆発的に増加し、耐性菌率は2012年には85%を超えている。
ジスロマックは薬の効果が大体7~10日持続しますが、除菌率は90%ほどで、ある ..
性器に感染するマイコプラズマは呼吸器に感染するものとは菌の種類が異なり、「ジェニタリウム」や「ホミニス」「ウレアチリカム」といった菌種に効果があります。
副作用なども考えながら効く薬を選ぶことが重要です(アジスロマイシン(ジスロマック)リカマイシンなど)。 ..
ジスロマックは、医師の判断のもと細菌の種類や症状によって服用方法が変わります。
【歩く肺炎】マイコプラズマって、いったいどんな病気? | 医師ブログ
II. 将来のリスク回避→呼吸機能の維持、喘息死の回避、治療の副作用回避。
この記事では、マイコプラズマ肺炎の症状、診断方法、治療、予防対策を説明しています。症状の進行が緩やかで、咳や発熱などが特徴です。
また、薬の作用によって常在菌のバランスが変化することで、副作用として「カンジダ症」になることがあります。