糖尿病の治療で、まずはじめに使われる薬は、下記のいずれかです。


DPP‐4阻害薬(経口剤)(グラクティブ、ジャヌビア、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザ、ザファテック、マリゼブ)
効果:食物が腸に入ってきた時だけにインスリンの分泌を促し血糖値を下げ、インスリンとは反対に血糖値を上げる作用をもつグルカゴンの分泌を抑えます。また胃から食物が腸に送られるスピードを抑えます。
副作用:飲み始めの頃に軽い吐き気や胸やけ、便秘がみられることがありますが、1週間から1カ月で気にならなくなる人がほとんどです。我慢できそうな程度の吐き気や便秘であれば中止しないで飲み続けることをおすすめします。ひどい場合は中止して主治医にご相談ください。
低血糖を起こす可能性もほとんどありませんが、SU剤やインスリン注射と併用すると低血糖を起こすことがあります。
ザファテック(トレラグリプチン 武田薬品)マリゼブ(オマリグリプチン MSD)といった1週間に1度のむだけでよいDPP-4阻害薬も2015年に発売されました。効果は1日1回のむDPP-4阻害薬と同等といわれています。
薬を飲む回数を減らしたい人に向いています。毎日だと飲み忘れが多くなってしまう人には、1日1回の薬より有効な可能性があります。


1か月間フォシーガを服用した場合はが消費される計算になります。

仮に糖尿病であったとしても、軽症であればいきなり薬を出すのではなく、食事療法や運動療法、ダイエットなどの生活習慣の改善で治療をしていくことができることもあります。

フォシーガの有効成分である「ダパグリフロジン」の血中濃度は、服用後1時間でピークに達します。
そのため服用から約1時間で糖質の排出効果が現れますが、体重の減少を実感するには時間がかかるものです。

EGFR 25-30 mL/minであったも、フォシーガの腎保護作用はある.

上記のように体重減少のエビデンスはありますが、フォシーガ(ダパグリフロジン)は、2型糖尿病の治療薬であり、痩せるための薬ではありません。フォシーガは、糖尿病患者において、尿中に排出される糖の量を増やすことで、血糖値を下げる効果があります。この作用によって、一部の糖尿病患者においては体重が減少する可能性がありますが、必ずしも全ての患者で期待できるわけではありません。

1型糖尿病と2型糖尿病の両方に効果があることを疑問に思われる方もいるかもしれませんが、それについては開発時の臨床試験を簡単にご紹介します。

ステロイド(プレドニゾロン)を長期に飲み続けると、糖尿病になります。


下図は、カナグル100mg投与後の1日あたりの尿糖の量の推移を示した図です。

(カナグルの2型糖尿病患者を対象にした第I相反復投与試験より)






カナグルは、半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)が10.2時間と長いため、投与中止した後も、しばらく尿糖の排泄が続いています。

カナグルを投与すると、すべての人で尿糖が100g増えるかというと、そういうわけではありません。

日本人2型糖尿病の人を対象とした他の臨床研究では、カナグル100mgを投与した後の尿糖が増えた量は、平均 45.1g/gCreであったと報告されています。

(尿糖の排泄量は、一日均等ではないため、両者を比較するのは、若干無理がありますが。)



副作用には、腎機能の低下、血圧の低下、血中カリウム値の上昇などがあります。
ACE 阻害薬では副作用として空咳がみられることがあり、副作用でACE阻害薬が使用できない時にはARBを使用します。

飲み方のポイントとして、ことでフォシーガの副作用であるカンジダを予防できます。

インスリン抵抗性を改善(インスリンの働きをよくする)薬で昔から使われてきましたが、肥満糖尿病患者さんが増加しているため再び注目を集めている薬です
インスリン感受性を良くする作用は以下のメカニズムによります
1 肝・筋肉での糖の分解を促進
2 肝での糖の新生を抑える
3 腸管からの糖の吸収を抑制
肝臓は、血液中で運ばれてきたブドウ糖を蓄えたり、血液中に放出したりして血糖値を調節する大切な臓器です。そこに作用するのがこの薬で、主に肝臓が血液中にブドウ糖を放出するのを抑え、筋肉での糖の利用も促進することでインスリンの働きを高めることで血糖値を改善させます。
この薬も古く40年以上使われています。肥満糖尿病に使われますが、やせ型の人でも効果があることがよくあります。体重増加の副作用はなく、低血糖も起こしません。1日朝夕2回、または朝昼夕3回の処方です。
最近、ビグアナイド薬を長く服用している人ではがんの発生が少ないという疫学調査が出ました。
腎不全や肝硬変など、腎臓や肝臓の働きが悪くなっている場合、検査で造影剤を使う場合、手術前後などでは乳酸アシドーシスという重篤な副作用が出るケースがあるので使用はできません。そういう場合をのぞけば安全で使いやすい薬です
主な薬品の商品名 メルビン、メトグルコ

フォシーガは服用を続けることで体重の減少が実感できるため、すぐあきらめずに継続することが大切です。


それではフォシーガは、どのようにして効果を発揮するのでしょうか?

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

むしろ健康な方が高用量を使うことで、副作用のリスクも高まります。

対象:インスリン製剤で血糖コントロールが不十分な1型糖尿病患者271例

フォシーガのダイエット効果をさらに高めるための方法は以下の通りです。

運動が必要ないことを考慮すると、フォシーガが優れたダイエット効果を発揮することがわかるでしょう。

フォシーガ(ダパグリフロジン)の一般的な副作用には、以下が挙げられます。

脱水症状で血液中の水分が失われ、血糖値が急激に高くなると「糖尿病ケトアシドーシス(酸血症)」を引き起こすことがあります。高血糖によってインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が疲弊してしまい、インスリンが不足して一時的に糖尿病が悪化すると考えると分かりやすいかもしれません。

重篤な副作用としては、まれに次のようなものが報告されています。

インクレチンとは腸から吸収されたブドウ糖の濃度に応じてインスリンの分泌を促すホルモンで、新しい糖尿病治療薬として効果が注目されています。
代表的なものにGLP-1 (Glucagon-like peptide-1:グルカゴン様ペプチド-1)があり、2010年より注射薬として日本でも発売されました。
腸に食物が入る →血糖値が上がる →インクレチン分泌 →インスリン分泌 →血糖値が下がる
またインクレチンはDPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)という酵素によってすぐに壊されてしまうため、この酵素の働きを抑えることでインクレチンは壊されにくくなり、食後の血糖値が下がります。
この薬をDPP-4阻害薬と呼び、2009年末より国内でも発売開始となりました。GLP-1を直接注射するよりも効果は弱いですが、飲み薬として簡単に始められます。これらの新しい薬はまとめて「インクレチン関連薬」と呼ばれています。

副作用には、排尿時の違和感や痛み、ふらつきやだるさなどがあります。

副作用には、血中カリウム値の上昇、胸が張る(女性化乳房)などがありますが、新しいMRAでは女性化乳房が起こりにくくなっています。

副作用は、胃のむかつき・嘔吐・下痢などの消化器症状が多いです。

慶應義塾大学病院では、糖尿病教室を毎週開講して、患者さんに糖尿病の正しい知識を得ていただく機会を設けています。また、糖尿病患者会としては、カラムスの会(主に2型糖尿病患者さんの会)があり、年間約4回ずつの集まりを通して、最新情報の提供や患者さんの交流を図り、よりよい代謝コントロールの一助にしていただけるよう努力しております。また、主に1型糖尿病の方に対しては、インスリンポンプ外来も開設し、積極的にインスリン持続皮下注射療法(CSII)や持続血糖測定器と連動するインスリンポンプを導入しています。また、フラッシュグルコースモニタリングという新しい血糖測定器なども積極的に導入しています。肥満診療チームも立ち上げ、肥満を伴う2型糖尿病に対しても全人的医療を目指しています。医師のみならず、看護師、管理栄養士などコメディカルとのチーム医療を基本とした診療を推進しています。

乳酸アシドーシスは、高齢者や腎臓が悪い人に起こりやすい副作用です。

それぞれ違いは症状に対する適応範囲です。フォシーガは1型糖尿病や慢性心不全などに適応しています。

フォシーガは糖質制限ダイエットに近い働きをしていると言えるでしょう。

糖尿病の治療法として、運動療法は効果的です。では、その糖尿病により腰痛になってしまっている場合では、どのような運動療法を行うことができるのでしょうか?

体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。

脱水を予防するため、フォシーガ服用中はこまめな水分補給を心がけましょう。とくに、運動後や暑い時期は意識して水分をとる必要があります。

フォシーガの服用は禁止されていないものの、服用できるかのな方もいます。

5.6. 〈慢性腎臓病〉慢性腎臓病でeGFRが25mL/min/1.73u未満の患者では、本剤の腎保護作用が十分に得られない可能性があること、本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがあることから、投与の必要性を慎重に判断すること(eGFRが25mL/min/1.73u未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔8.2、9.2.1参照〕。5.7. 〈慢性腎臓病〉「臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(原疾患、併用薬、腎機能等)を十分に理解した上で、慢性腎臓病に対するガイドラインにおける診断基準や重症度分類等を参考に、適応患者を選択すること〔17.1.4参照〕。

●フォシーガ5mg・10mgの処方価格(服用したことがある方)

フォシーガはインスリン製剤の代替薬ではありません。特に1型糖尿病の方の場合、体内でインスリンを産生できないため、インスリンを中断することはできません。インスリンの投与を中止すると、急激な高血糖やケトアシドーシスが生じるおそれがあるため、自己判断でインスリンの投与を中断しないでください。

今回はダイエット薬として使われるフォシーガについて解説しました。

フォシーガの服用で血糖値が低くなり過ぎると、低血糖症状があらわれることがあります。低血糖の症状があらわれたら、すぐにブドウ糖や砂糖を含む飲料水などを摂取しましょう。
糖分を摂っても症状が回復しない場合は、すみやかに受診してください。また、症状が回復した場合でも、次回受診日には低血糖症状があらわれたことを必ず報告してください。

おならの副作用対策としては、『夕食時のみに使用する』という方法もあります。

フォシーガを使用した場合、体重が減少するかどうかは、患者の個人差や生活習慣、食事内容などによって異なります。また、フォシーガの効果は血糖値を下げることにあり、体重減少が目的の場合は、適切な食事管理や運動習慣の改善などの取り組みが必要になります。

フォシーガ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

また過剰な糖が体から排出されることで血糖値が下がりますので、2型糖尿病の治療、神経障害や目の病気、腎臓病などの予防にもつながります。