まず上咽頭というのは下の図に書いてある様に鼻の奥の突き当たりにあります。


副鼻腔炎が起こる原因としては、まず風邪などのウィルスや 細菌の感染によって鼻腔に炎症が起ります。副鼻腔は鼻腔とつながっていますから、副鼻腔にも炎症が及びます。この状態が急性の副鼻腔炎ですが、急性の場合には自然に治ったり、短期間細菌を叩く抗生物質などの薬物療法で、比較的簡単に治ります。ただ、ここで問題となるのは、副鼻腔粘膜の炎症が長引いた場合で、そうなると本来うみを排出する能力を持った粘膜の働きが悪くなり、粘膜そのものが腫れ上がって鼻腔との交通路をふさいでしまい、さらに炎症が治りにくくなるという悪循環におちいります。この状態が慢性副鼻腔炎、俗に言う蓄膿症です。ひどいときには腫れた粘膜が鼻腔まで広がって、ポリープ(いわゆる鼻たけ)になったりします。
この他にも、ハウスダストや花粉によるアレルギーや、喘息などが副鼻腔炎を治りにくくする場合もありますし、鼻中隔弯曲症や中甲介蜂巣などの骨構造の異常も悪化因子となり得ます。


図:耳鼻咽喉科ファイバースコープによる上咽頭所見(通常光、NBI)

乾燥により、上咽頭の潤いが足りなくなると空気中の微生物やほこりなどが付着しやすくなることで上咽頭炎が起こりやすくなります。

「慢性上咽頭炎を治せば不調が消える」(扶桑社ムック)にて、慢性上咽頭炎に対するBスポット療法(EAT)が受けられる医療機関として、当院が紹介されました。

そこに炎症が起きるのが上咽頭炎です。 実はとても多い急性上咽頭炎

本書では、慢性上咽頭炎の症状や原因、セルフケアなどが詳細に記載されており、とてもわかりやすい内容になっています。

【Bスポット療法(上咽頭擦過治療:EAT)】
塩化亜鉛と呼ばれる薬を上咽頭に直接塗る治療方法です。最初の内は痛みや出血を伴うこともありますが、内服薬よりも効果があると報告されている治療法です。

上咽頭炎 | 松戸市小金【北小金こじま耳鼻咽喉科】|アレルギー科

のどは医学的には咽頭と言い、上咽頭・中咽頭・下咽頭に分かれます。そのうち上咽頭とは、咽頭の一番上のエリアで、鼻の奥の部分に位置します。その部分に炎症が起こったものを「上咽頭炎」と言います。

急性上咽頭炎と慢性上咽頭炎に分けられ、急性上咽頭炎は、外から侵入してきた細菌やウイルスが上咽頭部に感染することで、鼻汁、咳、咽頭痛といったつらい症状を引き起こします。
慢性上咽頭炎は、細菌・ウイルスによる持続的な感染に加えて、自律神経の乱れなどにより免疫力が低下することで、上咽頭の炎症が慢性化した状態を言います。

急性上咽頭炎は抗生物質や抗菌薬で治療可能ですが、慢性上咽頭炎の場合は単に抗生物質や抗菌薬を投与しただけでは治らないことが多く、慢性化した病巣からその他の病気や不調をもたらすことがあります。

本来、鼻から呼吸できている状態にあると、鼻腔の加湿機能によって鼻呼吸で空気が加湿されて上咽頭に届けられます。しかし、鼻づまりを起こす病気があると、上咽頭に加湿された空気が届けられにくくなりますし、口呼吸を助長することで口から入った乾燥した空気の一部がそのまま上咽頭に流れ込むことで、より上咽頭は乾燥するため上咽頭炎が引き起こりやすくなります。

A8:後鼻漏感(「仮性後鼻漏」)を来たし得る原因疾患として、代表格なものには以下のものがあります。 上咽頭炎/咽頭扁桃炎 ..

花粉やハウスダスト、ダニなどの原因物質(アレルゲン)によりアレルギー症状が起こります。鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が現れ、鼻や喉に違和感が生じることもあります。
まずは検査により症状を引き起こすアレルゲンを特定し、それを普段の生活から排除したり、抗ヒスタミン剤(抗アレルギー剤)の内服やステロイド点鼻薬などを使うなどして治療します。重症のアレルギー性鼻炎の方に対しては手術療法を検討します。

毎年春になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが強くなる方、一年中鼻炎のある方、それはスギやダニによるアレルギー性鼻炎かもしれません。アレルギー性鼻炎があると集中力が低下し、仕事の効率が落ちたり生活の質が低下したりします。受験生の場合は、ティッシュと鉛筆を交互に持ち替えて勉強しなければならず偏差値にも影響してきます。受験のシーズンは春ですので、志望校の合否にもかかわります。

スギやダニのアレルギー性鼻炎でお悩みの方に舌下免疫療法をお勧めします。1日1回1分間、舌の下に錠剤を挟む治療です。アレルギーのエキスの錠剤を服用していただき徐々にその濃度を濃くして体に免疫力を付けるアレルギー体質の根本治療です。


上咽頭擦過療法 | 蒲田いだ耳鼻咽喉科|JR・京急蒲田駅徒歩5分

上咽頭とは、鼻とのどの間の空間のことで、別名鼻咽腔とも呼ばれています。
口を開けてすぐに見える部位ではなく、口蓋垂(のどちんこ)の裏かつ上方です。
この場所は、呼吸のたびに空気が通過する部分ため、空気中のゴミや細菌、ウイルスが付着しやすく、扁桃腺や舌根部と並んで生体防御の最初の砦、免疫の関所として働いています(ワルダイエル咽頭輪)。
同時に、その性質上、非常に炎症が起こりやすい場所でもあります。
耳鼻咽喉科では、内視鏡(ファイバースコープ)を用いることにより、上咽頭を直接観察し炎症の有無を確認することができます。
他科でのどの診察時「異常なし」と言われた方でも、耳鼻咽喉科で詳細に診察した結果、上咽頭炎や他の疾患がみつかることはよくあります。
のどや鼻の違和感が長引くときは、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

上咽頭炎|京都市山科区の耳鼻科 ひろた耳鼻咽喉科医院 椥辻駅近く

「風邪は万病の元」と昔から言われるように、腎臓病、関節炎、膠原病、皮膚疾患など様々な疾患が風邪をきっかけに発症することが知られ、上咽頭の炎症も慢性化すると、全身に炎症を引き起こしてしまうこともあります。これを扁桃病巣感染症と言います。そのため、上咽頭炎はできるだけ早めに治療を開始することが大切です。気になる症状がある場合は、当院までご相談ください。

慢性上咽頭炎で引き起こされる疾患や症状には以下の様なものがあるとされています。 ・頭痛(片頭痛、緊張型頭痛)、顔の痛み

また、鼻水・鼻汁が喉に落ちてくることを後鼻漏といいますが、後鼻漏に含まれる成分が上咽頭を傷めることで上咽頭炎を引き起こす可能性があると考えられています。

これを上咽頭炎といいますが、その腫れによって鼻が詰まった感じがすることが ..

近年、小児の副鼻腔炎は程度が軽くなってきており自然に治る傾向もあるため、減少傾向にあります。しかし、一方ではアレルギー性鼻炎の合併が60%弱に認められ、滲出性中耳炎などの耳の病気や頑固な咳の原因にもなるために放置できない副鼻腔炎が多いことも事実です。治療は成人の副鼻腔炎とほぼ同様でマクロライド系抗生物質の長期少量投与や抗ヒスタミン剤などの薬物療法が中心となります。ただ、保存的治療で良くならない場合やポリープがある場合、耳や咳などの合併症が良くならない場合は手術が必要となります。一般的には小児の副鼻腔炎は7~8歳をピークとしてそれ以後は治癒傾向にあるために10歳を過ぎても良くなってこないときに手術を考えます。現在では内視鏡下手術により、骨の発育に悪影響を与えない手術もできるようになってきましたが、小児の場合は必要最小限の手術がふさわしいと考えられています。また、術後の治療も重要で、成人以上に完全治癒までの時間がかかるために術後数年間は経過観察が必要です。

上咽頭への塩化亜鉛塗布療法(Bスポット療法・コロナ後遺症外来)

胃酸が上咽頭まで逆流してきた場合、上咽頭炎は悪化しやすくなります。

アレルギー性鼻炎; 急性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症); 急性扁桃炎; 上咽頭炎; 喉頭炎

上咽頭に塩化亜鉛という消炎作用のある薬液を直接塗る治療法が、Bスポット療法です。
この治療により、風邪のほかアレルギーからくる鼻、のどの急性炎症(アレルギー性鼻咽腔炎)が早く治癒したり、長年ののどの違和感や咳、鼻の症状が軽快するケースもあります。
Bスポット療法は耳鼻咽喉科特有の治療法です。
当院ではこの治療を先々代の時代、約70年前から積極的に行っております。
単純に薬液を塗るだけでなく、より効果的に上咽頭が消炎されるよう数々の工夫が受け継がれ、地域医療に貢献しています。

また、上咽頭炎と他の鼻疾患(副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など)を合併している方は、ほかの鼻疾患も並行して治療を行います。 治療効果

しかし2~3週間も上記のような何らかの症状が続いている場合、これは風邪ではありません。さてどこが調子悪くなっているのか考えてみましょう。呼吸する時の空気の通り道の始まりを上気道といいます、つまり、はなとのどです。ここに長引く炎症が起きているはずです。ちなみに気管支と肺は下気道といい、さらに咳などが長くなるときはこちらも要注意です。

上咽頭炎)、集中力の低下・睡眠障害などです。特異的IgE抗体、鼻汁中好酸球

アレルギー性鼻炎やアトピー、喘息など、アレルギー体質をお持ちの方で、朝起きた時の頭痛や鼻奥の痛み、嚥下時の違和感をたびたび繰り返す方は上咽頭に炎症がある可能性があります。
このように、のど自体に痛みがない場合も炎症がかくれていることがあるので、気になる症状がある方は一度ご相談下さい。

上咽頭炎を発症してから声が響かなくなり気持ちよく歌えなくなった

急性扁桃炎は月に一人診るか診ないかくらいの頻度ですが、急性上咽頭炎は毎日一人は診ます。

イート EAT(上咽頭擦過療法) | 耳鼻科の病気解説 いとう耳鼻咽喉科

鼻と喉の間の痛みや違和感、乾燥感が起こります。人によっては、上顎の痛みや違和感などを訴えることもあります。また上咽頭が炎症を起こすことで、異臭や悪臭を感じます。 上咽頭は発声にも関連し、上咽頭炎により声の出しにくさ(特にナ行の発声)も起こりうることがあります。

3つの効果①上咽頭炎の直接症状 を抑えます。また、上咽頭活性化リンパ球を鎮静化させるため、免疫機序を介した二次疾患にも効果があります。

誰しも上咽頭には多少の炎症があるものなのですが、先ほど述べた原因のせいで炎症が強くなってしまうと症状がでてくる、というわけです。

コロナ後遺症治療記録 上咽頭擦過療法(Bスポット)をうけてきました

上咽頭は鼻から吸った空気の通り道で、のどにぶつかる部位にあたります(図の緑で囲った部分)。
空気中にはホコリや細菌・ウイルスなどの異物が含まれ、呼吸によって上咽頭 に付着し、感染したり、アレルギーや風邪などで鼻水が流れ込んだりします。

上咽頭炎やコロナ後遺症に効果的な治療法 | 江東区の東大島駅1分のよし耳鼻咽喉科では、外耳炎 ..

内視鏡(ファイバースコープ)を用いて直接上咽頭を観察し、炎症の有無を確認します。
例えば、同じ後鼻漏の症状でも、上咽頭そのものが腫れ、粘液が染み出す上咽頭炎の場合と、副鼻腔炎など他の疾患により鼻水がのどにまわって落ちる場合とがあります。まずはきちんと病態を把握した上で、適応があると判断した場合にBスポット療法を行います。
症状の程度にもよりますが、週1~2回の治療頻度が目安となります。
軽い風邪症状であれば、まず数回処置を行い経過をみます。
そこで良くなれば終了することが多いですが、症状が重い場合や
経過が長い場合は数十回治療することもあります。
Bスポット療法は直接患部に薬を塗布するため、炎症の度合いが強いほど、しみて痛みを感じます。数十分~数時間痛みが続くこともありますが、そのあと症状が改善するため、頑張って治療を続けましょう。