(デキサメタゾン吉草酸エステル) · メサデルム(デキサメタゾンプロピオン酸エステル) · リンデロンV (ベタメタゾン吉草酸エステル)
ステロイド外用剤は、作用の強さによって5段階に分類されます。OTC医薬品には「ウイーク」「マイルド」「ストロング」の3段階があり、リンデロンVs軟膏、クリーム、ローションに配合されているベタメタゾン吉草酸エステルは「ストロング」に分類されます。
0.064% ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(リンデロンDP®) 0.05% ジフル ..
(1) プレドニゾロン・メチルプレドニゾロンが第1選択薬
(2) ヒドロコルチゾンは塩類蓄積作用があるため、通常用いられないが、即効性があり、ショックの治療に最適
(3) デキサメタゾン、ベタメタゾンは局所投与が基本
ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ):20 mg
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :5 mg
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :4mg
デキサメタゾン(デカドロン) :0.5-0.7 mg
ベタメタゾン(リンデロン) :0.5-0.7 mg
0.12%, ベタメタゾン吉草酸エステル(ベトネベートR、リンデロンVR)
ステロイド外用薬についての心配はたいへん多く、小児科の外来でもよく質問を受けます。以前は保護者がステロイドを必要以上に怖がるために治療がうまくいかないお子さんも多かったのですが、最近では正しい知識が普及してそのようなことは減ってきています。ステロイド外用薬は湿疹などの治療に必要なものですが、確かに副作用もありますので、上手に使うことが大切です。
ステロイド外用薬は皮膚の炎症を抑える作用があり、血管を収縮させる作用の程度によって日本では5段階の強さに分けられています。身体の部位によってステロイドの吸収に差があるので、皮膚の炎症の程度や身体の部位によって強さを使い分けているのです。ご質問のリンデロンは下から3番目、ロコイドは下から2番目の強さです。
顔はステロイドの吸収が比較的よいので、下から2番目の強さのステロイドを使うことが多いですが、炎症の程度によっては3番目の強さのステロイドを使うこともあります。どの程度のステロイドの量なら安全なのかは、塗り方や個人差などによってばらつきが大きく、正確には決められません。しかし、皮膚科からの学会誌への報告では、2歳未満の子どもで、6か月間に顔は10グラム以内、体幹・手足は75グラム以内、全身で90グラム以内なら安全とされています。もちろんこれを超えたらすぐに危険というわけではありませんが、一応の目安と考えてください。
ステロイド外用薬は皮膚の炎症を改善しますが、炎症を起こしやすい皮膚の性質まで治すわけではありません。炎症が落ち着いたら、外用薬を保湿剤などにゆっくり置き換えていって、皮膚の炎症が再燃するのを予防しなくてはなりません。ここをしっかりやらないと、ステロイド外用薬は一度よくなるけどすぐにまたもとに戻ってしまう・・・などと思われることになります。
ステロイド外用薬を塗ってもよくならないというときは、ステロイドのランクが低すぎる、あるいはきちんと塗れていないと考えるべきです。ステロイド外用薬を怖がるために必要な量がきちんと塗られていないことは少なくありません。正しい治療のためには、信頼できるかかりつけ医を持って、医師からのアドバイスに従って治療を続けることが大切です。小児科でも皮膚科でも、きちんと話し合える医師の診療を受けていただくのがよいと思います。
ご質問の日焼け止めや虫よけも、必要なときには子どもでも使ってかまいません。日焼け止めは「子ども用」を選ぶとより安全ですが、日光はビタミンDを作るためにも必要なので過度な使用は控えた方がよいでしょう。また、虫よけも安全性の高いものですが、スプレー式のものは吸い込む危険があるので、保護者の手に噴霧したものを塗るなどの工夫をしてください。いずれも上手に使えば心配はいりません。
リンデロンVG(一般名:ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩)は、抗炎症作用のあるステロイドとアミノグリコシド系抗生物質を配合した外用薬です。抗生物質を含むため、通常は細菌感染をともなう場合、あるいはそのおそれのある湿疹や皮膚炎、乾癬などの治療に用いられます。
名称の「リンデロン」は、Nebennierenrinde(副腎皮質)の語尾部分の「rinde」+RON(語尾調整)に由来し、「V」は吉草酸エステル(Valerate)の「V」、「G」はゲンタマイシン(Gentamicin)の「G」に由来します。
ステロイドと抗生物質の配合外用薬は、他にベトネベートN(ベタメタゾン吉草酸エステル+フラジオマイシン硫酸塩)、フルコートF(フルオシノロンアセトニド+フラジオマイシン硫酸塩)などがあります。
なお、ステロイド外用薬は作用の強さで5つのクラスに分類されますが、リンデロンVGの成分であるベタメタゾン吉草酸エステルの強さは、上から3番目のストロングクラスです。
リンデロン注100mg(2%); ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム; 100mg5mL1管 ..
ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1.2-1.5 h
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :2.5-3.3 h
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :2.8-3.3 h
デキサメタゾン(デカドロン) :3.5-5.0 h
ベタメタゾン(リンデロン) :3.3-5.0 h
そうしたなか、国内でも長い間用いられてきた「デキサメタゾン」が、英国の試験において認証され、新型コロナウイルス感染症に対する承認済み治療薬として位置づけられたことで話題をよんでいます。
[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け
リンデロンVGには軟膏・クリーム・ローションの3つの剤型があり、皮膚の状態や部位などに応じて使い分けができます。ただし、いずれの剤型も症状が改善したら速やかに使用を中止し、抗生物質を含有しない薬剤に切り替える必要があります。
メサデルム(一般名:デキサメタゾンプロピオン酸エステル)は、抗炎症作用や血管収縮作用のあるステロイド外用剤で、炎症による皮膚の赤みやかゆみ、はれなどを改善する作用があります。
は強さにより5段階に分けられますが、メサデルムの強さは上から3番目のストロングクラスです。同じ強さのステロイド外用薬としては、フルコート(フルオシノロンアセトニド)、ベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)、、などがあります。
ステロイド外用薬ランク一覧|特定非営利活動法人日本アトピー協会
ヒドロコルチゾン、プレドニゾロンはががありますが、半減期が短いため内服で主として使われます。ベタメタゾン、デキサメタゾンは電解質代謝の副作用がない上に、糖質コルチコイド作用が強いため好んで使われますが、その作用の強さゆえに副作用も出やすくなります。
リンデロン-DPクリーム・軟膏・ゾル, 0.64mg, 塩野義製薬(株), 塩野義製薬 ..
ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :0.8
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :0.5
デキサメタゾン(デカドロン) :0
ベタメタゾン(リンデロン) :0
デキサメタゾン(デカドロン®)0.5mg, 36〜54時間, 0.75mg, 30, 0
体内で作られるステロイドの量は5㎎/日。ステロイドの最高投与量は60㎎/日。セレスタミン1錠はプレドニン換算で2.5㎎。
ベタメタゾン(リンデロン®)0.5mg, 36〜54時間, 0.6mg, 25〜40, 0
リンデロンVGを大量または長期間にわたり広範囲に使用すると、ステロイドを内服した場合と同様の副作用があらわれることがあります。また、リンデロンVGには抗生物質(ゲンタマイシン)が含まれているため、漫然と使用すると耐性菌が発現するおそれがあります。さらに、長期連用でゲンタマイシンの副作用である腎障害や難聴が生じることもあります。
思わぬ副作用を避けるため、リンデロンVGを使用する際には指示された期間をきちんと守り、自己判断で使用範囲を広げないようにしましょう。
Normal infants, children, and adults
ヒドロコルチゾン(サクシゾン,ソル・コーテフ) :1
プレドニゾロン(プレドニゾロン,プレドニン) :4
メチルプレドニゾロン(ソル・メドロール) :6
デキサメタゾン(デカドロン) :30
ベタメタゾン(リンデロン) :30
デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏0.1%「MYK」の基本情報
デキサメタゾンとして6mgを1日1回、10日間にわたり服用します。体重40kg未満の患者さまでは0.15mg/kg/日へ減量を考慮し、肥満・過体重例では用量につき個別に検討することが推奨されています。また、患者さまの状態によっては経口・経管以外に、静注が選択される場合もあります。
デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム, サンテゾーン, 0.1
膠原病では、用量の微調節が可能であるため、主に生物学的半減期が12~36時間の中間型のプレドニン®やメドロール®が最も広く使用されています。
メドロール®は鉱質コルチコイド作用(電解質への作用)がほとんどなく長期投与が必要な場合に多く使われています。
長時間型のデカドロン®やリンデロン®はステロイドの中でも作用が強力で髄液などへの移行性がよく細菌性髄膜炎にも使用されます。
デキサメタゾン(メサデルム) 0.12% デキサメタゾン吉草酸エステル(ボアラ ..
妊娠中または授乳中の方、お子さま、ご高齢の方への使用に関して
医師の指導に従い、少量のリンデロンVGを短期間使う限りにおいては特に問題はないとされています。ただし、催奇形性や発育障害、副作用などのリスクがないわけではありません。大量・長期・広範囲の使用はできるだけ避けるようにしましょう。
⑤リンデロン錠0.5mg,同散0.1%,同シロップ0.01%(シオノギファーマ株式会社 ..
リンデロンVsには軟膏、クリーム、ローションの3つの剤形があり、塗る部位や患部の状態に合わせたものを選ぶことができます。
①デキサメタゾン(経口剤)(下垂体抑制試験の効能・効果を有する製剤)
なお、患者さまにご負担いただくのは保険割合に応じた金額になります。例えば、三割負担の患者さまがリンデロンVG軟膏10g/1本を処方された場合、ご負担金額は83.1円です(薬剤費のみの計算です)。
[PDF] DIニュース2020年12月2号 当院採用の副腎皮質ステロイド注射薬一覧
リンデロンVとリンデロンVGは、いずれもベタメタゾン吉草酸エステルを含む外用薬ですが、リンデロンVには抗生物質が含まれていません。そのため、リンデロンVは細菌感染症による炎症には基本的に使用できません。一方、リンデロンVGは細菌感染症による炎症に使用できますが、症状が落ち着いてきたら抗生物質を含まないタイプへの切り替えが必要とされています。
このように、リンデロンV・リンデロンVGは使い方が異なるため、相互に代用することはできません。もっとも、細菌感染症の有無は見た目での判断が難しい場合があります。また、どちらも使用できない疾患もあります。使用の可否について迷ったら、ご相談ください。
リンデロンシロップ0.01%; ベタメタゾン; 0.01%1mL
ステロイド外用剤は作用の強さによって5段階に分類され、リンデロンVs軟膏、クリーム、ローションに配合されているベタメタゾン吉草酸エステルは「ストロング」に属します。
デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム; 1.9mg0.5mL1管
●以下の副腎皮質ホルモン剤
「ベタメタゾン(坐剤)」(販売名:リンデロン坐剤0.5mg、同坐剤1.0mg)
「ベタメタゾン酢酸エステル・ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム」(販売名:リンデロン懸濁注)
「ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム(注腸剤)」(販売名:ステロネマ注腸3mg、同注腸1.5mg)
[PDF] ソル・コーテフ注射用 100mg 製剤の出荷停止に伴う代替案
リンデロンVGは、ジュクジュクやびらん、結痂(滲出液や膿などが固まってかさぶたができるまでの状態)をともなうやけどや、感染をともなうやけどに適応があります。
ただし、皮膚の状態が良くなり感染のリスクが低くなった場合、あるいは感染が改善した場合は、抗生剤を含まないタイプの薬に切り替えていきます。
エステルナトリウム製剤(ヒドロコルチゾン投与量の 1/4 を目安)、デキサメタゾンリン酸
○デキサメタゾン:デカドロン
プレドニゾロンの約10倍の抗炎症作用
血中半減期が300分前後であり、ステロイド薬の中では最長
→局所投与でよく用いられる、長期投与で副腎萎縮