そこで疑問が生まれます。パーム油はそもそもバイオマスと言えるのでしょうか?
日本でも、シャンプーや、石けん、洗剤など、RSPOマークがついた商品は、増えてきています。
こうした商品を手にしたときは、原材料表示を確認し、RSPOマークをぜひ探してみてください。
また見つからないときは、メーカーに「RSPOマークのついた商品を作ってください」とお問い合わせ窓口を通じてお願いしてみてください。
食品では、RSPOマークがついたものはまだ少ないですが、RSPO認証油を利用していながら、まだマークがついていない商品も多くあります。
消費者のみなさんが、環境や社会に配慮して作られたパーム油が使われているのかどうか関心を持つこと、メーカーにお問い合わせして聞いてみることは、製品にRSPOマークが付くきっかけになるでしょう。
こうした皆さんの1つ1つのアクションが、持続可能なパーム油への需要を高め、原産国が森の環境を守る機運につながります。
WWFジャパンは、これからも原産国でのパーム油の持続可能な生産を推進すると共に、日本でも企業と消費者に対して、環境に配慮したパーム油の調達や利用を求めてゆきます。
ちょうとギンナンのような形をしており,パーム核(palm kernel)
こうしたWWFの取り組みには、日本にいる消費者のみなさんも、参加することが出来ます。
それは、「RSPO認証」を取得したパーム油を使った製品を、スーパーなどのお店で選ぶことです。
また生産国であるインドネシアでは、主にパーム油の小規模農家がRSPOの原則と基準を遵守してアブラヤシを生産できるよう、スマトラ島とボルネオ島での生産者支援を実施しています。
熱帯産のパーム(油やし)の果肉に含まれる油分を採取した油で、常温で固形状です ..
WWFジャパンは、持続可能なパーム油の普及をめざし、その生産国であるインドネシアと、消費国である日本、双方への働きかけを実施しています。
日本国内では、パーム油の購買、融資、利用に携わる企業が、環境に配慮したパーム油の調達を選択できるよう支援をしています。
ここ数年は日本でも、もともと取組みが進んでいた洗剤や石けん業界に加え、日本生活協同組合連合会やイオン株式会社などの小売業界、また食品企業が、RSPO認証油を導入する方針を策定するなど、その動きは活発化しています。
パーム油の生産が引き起こしている、さまざまな問題を解決する上で、現在もっとも重要なのは、環境や地域社会に配慮した「持続可能なパーム油」の生産を広げることです。
これを実現するための手段の一つとして、RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)という国際組織が設立されました。
RSPOは「持続可能なパーム油のための円卓会議」の略です。
アブラヤシ農家、農園を所有する企業、油を加工する企業、パーム油で食品や洗剤などを作る企業、それを売るスーパーなどの小売業、またWWFのようなNGOなど、パーム油の生産と利用をめぐるさまざまな企業や団体、個人がメンバーとして参加し、パーム油の持続可能な生産と利用を目指しています。
[PDF] PARC DVD 『パームオイル 近くて遠い油のはなし』 資料集
もともと、パーム油の原料であるアブラヤシはただの農作物です。農作物自体に問題があるわけではありません。つまり、パーム油を使うか使わないかではなく、「どのようにパーム油を生産するのか」という視点が、問題の本質であると、WWFは考えています。
例えば1ヘクタールの土地に大豆を栽培すると0.36トンの大豆油が採れるが、アブラヤシを植えれば、3.8トンのパーム油を採ることができる。
このコプラから採油された油が「ヤシ油(ココナツオイル)」と呼ばれています。 アブラヤシとパーム油
パーム油の生産にこれほどの問題があることを知ると、「もうパーム油を使うのはやめよう」と思われるかもしれません。
しかし、パーム油の利用を避けることで、問題が解決されないどころか、さらなる森林破壊を引き起こしてしまう可能性があります。
人間にとって油は生活必需品。しかも、原材料としてパーム油が暮らしの中で担っている役割は、食品から日用品まできわめて多岐にわたります。
仮に、パーム油を世の中から排除したとしたら、たとえばパーム油を使って食品を作るメーカーは、代替油脂を使うことになるでしょう。
しかし現時点で、地球上にパーム油ほど生産性の高い植物油はありません。
他の作物、たとえば菜種や大豆などから、今のパーム油に匹敵する量の油を採ろうとすると、現在のパーム農園よりも、もっと広い土地が必要になるのです。
つまり他の植物油を生産する中で、さらなる森林破壊が生じるおそれがあるのです。
RSPO認証は「完璧な制度だ」とはまだ言えません。でもパーム油の環境問題を考える上で、現時点では最も環境のことを考えた制度であることは確かです。わたしたち消費者がもっと関心を寄せて、企業に認証パーム油の使用を求める声を届けることが社会を変え、未来を変えるのです。
と称する。ココヤジのコプラに相当するものて,主として輸出されるか,労
消費者が環境問題により厳しく目を配る社会では、認証パーム油を使っていることが当たり前、使わない企業は消費者から選ばれない企業になっていく社会になっていくのではないでしょうか。
パーム油や牛脂(刺激性が低い特徴)と併せながら、
一大消費国でありながら認証パーム油には関心を示さなかった中国やインドでも、取り組みが始まりつつあります。
持続可能なパーム油が標準となるように市場を変革する
一般的なパーム油より価格も高く消費者の認知度も高いとは言えないため、経済効率を優先する企業にとって導入が簡単ではないのは事実です。ですが、EU諸国を中心に認証油でないと扱わないという国や企業も増えています。
パーム油(アブラヤシ)はオレイン酸を多く含んでいて、
東南アジアでアブラヤシの栽培が盛んになったのは、ここ30~40年のことです。伝統的に栽培してきたわけではない多くの小規模農家は、知識や経験もない中でアブラヤシ農園をはじめ、その収益の低さから、経済的な問題に直面するようになりました。
中心部の種子から抽出した油は「パーム核油」と呼ばれています。
認証パーム油を証券化して生産者、最終製品の製造者、販売者の間で取引される、「台帳方式」と呼ばれるモデルです。購入するのは非認証パーム油になりますが、証券を購入することで生産者に金銭的な還元がされるメリットがあります。民間企業によるオンライン取引で運用されていましたが2017年1月からRSPOによる直接運用に変更されました。
果実のうちの果肉から抽出した油は「パーム油」と呼ばれ、
流通の過程で認証パーム油と非認証パーム油を混ぜて生産するモデルです。純粋な認証パーム油ではありませんが、認証農園と数量は確認することができます。
増え続けるパーム油の生産量
複数の認証農園で生産されたパーム油を混ぜていますが、非認証パーム油はまぜずに最終製品の製造に至るモデルです。生産場所を1箇所に特定できませんが、認証農園から生産されたパーム油であることが保証されています。
パーム油 → アブラヤシから取れる油脂。
パーム油は、大きく分けて、2つの規模の農家によって生産されています。
一つは、大企業が運営する、大規模な農園(プランテーション)。
もう一つは、2ha程度の小さな農園を営む村の小規模農家です。
大企業による生産には、さまざまな問題が伴う一方で、中には大きな資金や技術を活かし、森の環境や、働く人の人権に配慮した持続可能なパーム油の生産に取り組む例も増えてきました。
ところが現在、世界中で使われるパーム油の約40%の生産を担うとされる小規模農家の多くは、アブラヤシ農園の開発に伴うさまざまな問題に対応ができていません。
インドネシアで売られている調理用のパーム油
生産農園が特定でき、最終製品の製造までの段階が認証を受けていて、他のパーム油とも隔離されている最もレベルの高いモデルです。
朝から夜まで使ったり食べたりしている油、パーム油
認証を受けたパーム油は「認証パーム油」として扱うことができ、商品にも認証済みを示すマークをつけることで他のパーム油と区別され消費者が選択できるようになっています。
パーム油がもつ、たくさんの別名 パーム油は、アブラヤシの実から絞り採れる油です。 また、アブラヤシは、英語で「oil palm(オイルパーム)」です。 そのためか、日本では「パームヤシ」と呼ばれることもありますが、正式な和名は「アブラヤシ」です。 2019年10月16日
パーム油は生産-流通-消費の過程でとてもたくさんの企業が関わっているため、生産段階とサプライチェーン段階で別々の認証が用意されています。
油分を60〜70%ふくみ,食用油・せっけん・ショートニング( 菓子 かし などに入れるバター)などの 原料 げんりょう になり,油かすは 家畜 かちく のえさや 肥料 ひりょう にする。 生産 せいさん は,フィリピン・インド・インドネシア・ベトナムやメキシコなどが多い。
関係者にとって一番気になるのはRSPOが策定した認証制度でしょう。アブラヤシプランテーションの運営が原則と基準にそって行われているか、また作られたパーム油が加工、流通の段階できちんと管理されているかについて第3者機関がチェックし、基準をクリアしていれば認証します。
ココナッツオイルもパームオイルも、どちらもヤシ科の植物から採れる「ヤシ油」です。 しかし、ココナッツオイルは「ココヤシ」、パームオイルは「アブラヤシ」から採取されます。 2021年8月23日
アブラヤシ農園を運営する企業に雇われて働く人々は、収穫量が目標の量に達しないと、減給されたり、支払われなかったりするケースがあります。そこで、子どもたちも学校に行かずに一緒に働くことがあるのです。
またマレーシアのアブラヤシ農園では、インドネシアやバングラデシュなどから来た人々が移民として働く中で、強制労働の問題が指摘されています。
契約よりも長時間、また厳しいノルマの元で働かされ、仕事を辞めて帰国したくても、企業がパスポートを取り上げているために辞めることが出来ず、強制的に働かされていることもあります。
もう一つは健康問題。 パーム油は植物由来であるにも関わらず構成する脂肪酸のおよそ半分が飽和脂肪酸であること。 つまりパーム油は肉の脂身である豚脂や牛脂と同じ仲間の油! 飽和脂肪酸を摂りすぎると動脈硬化症(心筋梗塞、狭心症、脳梗塞)をきたしやすいことはすでにお話しました。 2023年10月27日
RSPOではパーム生産において経済的に持続でき、かつ環境的に適切であることを念頭にしたを示しています。社会状況とズレないように5年ごとに見直されます。
パーム油の問題とは?私たちの暮らしと熱帯林の破壊をつなぐもの
・持続可能なパーム油製品の生産、購買、融資、利用の促進
・持続可能なパーム油サプライチェーン全体国際的な基準での策定、実施、検証、保証とそれらの定期的な見直し
・持続可能なパーム油取引の経済、環境、社会への影響を監視、評価
・パーム油の生産、流通、消費、に関わる全ての関係者との積極的な関わり
− やし(コプラ)油及びその分別物. 1513.11 000 −− 粗油. KG. 1513.19 000 −− その他のもの. KG. − パーム核油及びババス油並びにこれらの分別物. 1513.21 000 −− 粗油.
パーム油はこれからも必要だ、でもこのままでは明らかに問題がありすぎる。そこで環境や人権に配慮した持続可能なパーム油生産について関係者が一体となって考える場を作ろう、ということで2002年に生まれたのがRSPOです。