一般名:イソトレチノイン(ISOTRETINOIN)カプセル 10mg、20mg


経口イソトレチノインには、皮脂腺を退縮させ、皮脂分泌を大きく減らす作用があります 7 20。この作用により、ニキビの原因菌であるアクネ菌は定着できなくなり、抗生物質よりもアクネ菌を減らすことができます 21


今日はニキビの治療に用いられるイソトレチノインについて説明していきます。

1度目の採血から約 1 週間後に血液検査の結果が出ます。結果に問題がなければ、イソトレチノインの内服を開始します。


イソトレチノインは食後に1錠服用してください。
一般的には20mgを1日1回で服用を開始し、症状など経過観察をしながら投与量を調整していきます。 必ず医師の指示に従い、決められた用法・用量を守って服用してください。

イソトレチノインは、重度のニキビ治療に効果的な薬として知られています。

イソトレチノインは厚生労働省の承認が下りていない医薬品なので、日本では保険適用されず自費になります。なぜ未承認なのかと言われたら、まずは副作用があること、そして命に関わるような病気の薬ではないからでしょうか。美容目的ということで軽視されている面もあると思います。アメリカを始め多くの国ではですでに認可されていますが、日本で保険適用となるにはまだ時間がかかりそうですね。

イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシスを促すため 8、治療後もある程度は皮脂量の減少を認めます。しかし、収縮した皮脂腺のサイズはもとに戻るため、大部分の皮脂は戻ります。

イソトレチノインは皮脂腺の活動を抑えるため、肌が乾燥しやすくなります。

頻度は低いですが起こりえます。特に頭痛は、頭蓋内圧を亢進させる作用があるため起こりえます。軽度のものは様子を見ても良いのですが、症状がひどいケースや吐き気などの他の随伴症状が出た場合には、危険なため中止しなければなりません。

イソトレチノインを服用することで、辞めた後もニキビができにくい肌質になりますが、再発の可能性がゼロではないということは覚えておきましょう。

イソトレチノインはこのようなニキビに悩む方におすすめの治療薬です。

次の項では、イソトレチノイン服用前後の、肌状態の変化について解説していきます。

当院ではイソトレチノイン以外にスピロノラクトンによるホルモン治療も行っています。作用メカニズムの観点から女性のみ対象となりますのでご注意ください。スピロノラクトンは利尿薬や心不全治療薬として使われる薬剤ですが、抗アンドロゲン作用があり男性ホルモンを抑え、ニキビに対して高い有効性があることが知られています。イソトレチノインほどではありませんが、通常の保険治療よりも強力な治療効果が期待できます。また安全性が高く、イソトレチノインよりも治療費を抑えることができます。デメリットとして効果が現れるまで多少時間がかかり、中止後は再発しやすいことです。内服4カ月(早ければ1~2カ月)で徐々に効果が現れ、1年後の有効率は95%以上です。


ニキビ治療にイソトレチノインを使ってみたいと考えている方は、参考にしてください。

主にステロイド外用薬の長期使用による副作用が影響して症状があらわれていると考えられています。

以下の方は「イソトレチノイン内服によるニキビ治療」を受けることができません。

この結果から、イソトレチノインを辞めた後は、イソトレチノインによる再治療が必要になるほど重症化する可能性は低いこと、さらに高用量を服用することで再発リスクを大きく抑えられることがわかります。

おおしま皮膚科でのイソトレチノインを使用したニキビ治療の流れです。

イソトレチノインには、皮脂の分泌量を減らす効果があります。
服用を辞めた後もです。

イソトレチノインは、1ヶ月後に皮脂が減ってきたことを実感できます。

保険適用外のため高額のお薬なので、できればしっかりと効率よくニキビ治療に効いてほしいと思いますが、服用時間帯や日々の食事内容でも効果が違ってきます。
イソトレチノインは空腹時に服用するよりも、食後に摂取した方が1.5倍から2倍も生物学的利用率が上がります。
更に食事内容が、高脂肪、高カロリーの方がより望ましいと言われています。
ニキビにはよくないように思われるアーモンドやクルミ、カシューナッツなどのナッツ類は、高脂肪、高カロリーですが、細かくつぶしてホウレンソウと和えるなどして、おかずに摂ったあと、イソトレチノインを飲むと、より効果が得られるようです。

実際に、イソトレチノインの服用を辞めた人の口コミを以下にまとめました。

そのためバリア除去作用のあるイソトレチノインも、ニキビ跡にも効く?コラーゲンが増える?赤みや色素を排出する?と期待されることがあるようです。

☑ あらかじめ判明している副作用を理解すれば、怖がるほどの薬ではない

イソトレチノインの服用によって、ニキビ、ニキビ跡の他、毛穴の黒ずみや毛穴のつまり、赤ら顔など、さまざまなお悩みに対応できます。

1クールの治療期間は約6ヶ月間ですが、8ヶ月間に延長することもあります。

イソトレチノイン内服によりニキビが落ち着くまでにかかる期間は平均3〜6ヶ月ほどですが、重症度や個人差によって異なります。
当院ではニキビ治療については内服を最低でも6ヶ月(〜8ヶ月間)続けることをおすすめしております。

*ニキビ改善後に再発抑制を目指す場合は長期の内服が必要となります。

・レーシック手術前後6ヶ月はイソトレチノインの服用をお控え下さい

ニキビを治療するためのイソトレチノインは、すでに重症化したニキビにも効果が期待できる飲み薬です。
日本では保険外診療になりますが、約半年間の服用で、90%以上の患者さんの症状が改善されていることから、日本皮膚学会と日本臨床皮膚科医会は、厚生省に承認申請の要望を提出しています。
副作用に関しては、医療機関の説明に従って服用し、気になることは、その都度の医師に相談することで、長年のニキビの悩みから解放されます。

イソトレチノインを服用中の肌は非常に敏感でデリケートな状態です。

再発しにくいと言われている体内でのトータル量は、体重1kgあたりイソトレチノイン120mg以上です。

※2023年7月1日(土)より、土曜日は完全予約制とさせていただきます。

イソトレチノインを内服する期間は、通常は5ヵ月程度です。
ただし患者さまの状態によって異なります。当院では、次のような治療期間を設けています。

イソトレチノインを辞めた後も、ニキビの再発を防ぐ工夫が必要です。

イソトレチノインは、皮脂線を縮小させる作用により、皮脂の分泌量を減らします。
しかし、服用を辞めるとイソトレチノインの作用が失われ、のです。

当院では、次のイソトレチノイン内服治療薬を取り扱っています。

イソトレチノインの作用は未知の部分が多くありますが、主に以下の3つが知られています。

またイソトレチノインには催奇形性があるため、妊婦の内服は禁忌になりますが

イソトレチノインを辞めた後も、皮脂の分泌量がなるべく戻らないよう、生活習慣や食事内容などの自分でできる予防は徹底しておきましょう。

「アクネトレント®」は、イタリアの で製造されたイソトレチノイン内服治療薬です。

イソトレチノインは、重度のニキビや難治性のニキビに対して効果を発揮する治療薬です。
しかし、イソトレチノインは、その効果の大きさと同じくらい、副作用には注意が必要です。
そのため、自分がイソトレチノインを使用できるかどうかを確認するためにも、内服する際には皮膚科専門医の指導を必ず受けてください。
初めてニキビを治療する方は、をご覧ください。

薬機法による条件があるものの、イソトレチノインは個人輸入が可能です。

ニキビは、ニキビ専用化粧品や美容皮膚科など、いわゆる自費診療でしか治療できないと誤解されていらっしゃる患者様も多く見受けられますが、実は皮膚科で健康保険の適応可能な「病気」です。

イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。

・催奇形性(胎児への影響)
*女性は必ず避妊する必要があります
- 内服中ならびに、内服終了後1ヶ月間 *妊娠の可能性が少しでもある方は使用できません。
・皮膚の乾燥(特に唇の荒れ、肌のかさつき)、敏感肌
・眼症状 (ドライアイ、眼瞼炎、結膜炎、視力障害)
・鼻出血 (鼻粘膜の乾燥)
・肝酵素や脂質(中性脂肪、コレステロール)値の上昇
・頭痛
・関節痛・筋肉痛・骨痛
・光線過敏
・脱毛
・うつ症状の悪化(*イソトレチノインとの因果関係は不明)
・消化器症状(吐き気、下痢、嘔吐)
・息切れ、胸の圧迫感、過度の発汗
・高用量で用いた際に身長の伸びが止まる可能性があります
・発疹、湿疹、薬疹など

ニキビに悩んでいる方やイソトレチノインが気になる方はお気軽にご相談ください。

イソトレチノインでしっかりニキビ治療しながら、ニキビ跡治療を平行することも可能ですのでお気軽にご相談ください。