還元酵素II型阻害薬 フィナステリド(プロペシア 錠0.2 mg
テストステロン自体は男性にとって、なくてはならないホルモンなのですが、これが頭皮(特に前頭部や頭頂部)の毛乳頭から分泌される還元酵素「Ⅱ型5αリダクターゼ」と結びつくと、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という別の男性ホルモン(悪玉男性ホルモン)に変化します。
フィナステリドでテストステロンを抑えて脱毛抑制する事は可能か?
症例は報告されているものの、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)の原因そのものはまだ明らかになっておらず、有効な治療方法も見つかっていません。ただ、今日までの研究により、現在いくつかの説が浮かび上がってきています。
1つめは、ネガティブフィードバックによる、テストステロンの生成量減少から起こる?という説です。フィナステリドは、5aリダクターゼという酵素の働きを阻害することで、体内にある男性ホルモンのテストステロンが、AGAの原因となるジヒドロテストステロンに変換されるのを抑制する薬です。
フィナステリドを投与すると、テストステロンは変換されないため一時的に体内濃度が上昇します。すると体内恒常性を保つために、体はテストステロンの生成を抑制するようになります(ネガティブフィードバック)。この状態が続くと、テストステロン生成に関わる脳の命令伝達機能や器官(睾丸など)が衰え、薬の投与がなくなっても、テストステロンの体内生成量が元に戻らないことから、副作用が続くのではないか?というのが説の概要です。
しかし、この説に関しては疑問が残ります。なぜなら、同じような作用機序をもつ別の薬では、このような症状が起こっていないからです。例えば、前立腺がんや前立腺肥大症を治療する「アンドロゲン受容拮抗薬」は、テストステロンを受容体と結合させない働きがあるため、フィナステリドと同様、服薬中はテストステロンの体内濃度が上昇します。するとネガティブフィードバックにより、投薬中止後に同じような症状が現れてもおかしくないはずなのですが、そのような症例報告はありません。
2つめは、うつなどの精神障害が残るのは、神経ステロイドの生成量減少が原因?とする説です。
フィナステリドを投与すると、ジヒドロテストステロンの産生が減少するため、代謝物として一緒につくられる神経ステロイド「アンドロステンジオール」の生成も減少します。また、他の神経ステロイド「アロプレグナノロン」や「テトラヒドロデオキシコルチコステロン」の生成も減少します。神経ステロイドには精神を安定させる効果があり、量が減ることで気力の減退や抑うつ症状が出ることがあることが知られています。投与中止後も、神経ステロイドの生産量が増えずに精神障害が続くのではないか、というのです。
そして3つめは、患者さんの精神的な要因が症状の原因になっている?とする説です。
2019年に発表されたスイスの皮膚科・毛髪疾患センターの医師らによる論文(※2)によると、フィナステリドの副作用の可能性について通知を受けた患者さんの間で、重要なノセボ効果(反偽薬効果/成分を含まない薬であるのに、フィナステリドを服用したような副作用や有害作用が現れること)が認められたこと、また、元からメンタルヘルス障害や抑うつ症状を抱えている方はポストフィナステリドシンドローム(PFS)のリスクが高くなる傾向があること、そして「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)は体調に不調が現れるタイプの妄想性障害である可能性が高い」ことを述べています。これは言い換えれば、精神的要因が身体的症状を生み出しているかもしれない、ということです。
2や3の説の裏付けにはさらなる研究が待たれますが、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)が精神的要因と結びついている可能性は、決して少なくないように思われます。
男性型脱毛症(AGA)に対するフィナステリド/デュタステリド(以下本剤)は,テストテスロン→ジヒドロテストステロン(DHT)の合成を抑制し頭髪の成長を促進する。われわれは本剤を内服していた男性不妊患者11 例を経験した。初診時(本剤内服中)は,11 例全例でホルモン値(LH,FSH,テストテスロン)は基準値内であったが,11 例中6 例で精液所見が低下していた。3 カ月本剤を中止させたところ,11 例全例でホルモン値は基準値内のままであったが,低下していた6 例全例の精液所見が基準値以上に回復した。本剤内服による造精機能障害の原因は,本剤の「男性生殖器への直接作用」,「ホルモン調節機構を動かしての作用」が考えられるが,詳細は不明である。生殖医療従事者は夫の薬歴を注意深く聴取し,本剤内服者に対しては本剤内服をただちに中止させるべきである。
フィナステリドはAGA治療のキードラッグ. 原因であるジヒドロテストステロン生成を抑制することから、AGA治療に不可欠な治療薬になります。
ポストフィナステリドシンドローム(PFS)とは、「フィナステリド成分を含む男性型脱毛症(AGA)治療薬の内服によって起こった副作用が、服薬中止後もそのまま継続している」という状態の総称です。
フィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、その発毛効果から、現在はAGAの治療薬としても使われています。投薬患者の98%に症状の改善(薄毛進行予防)が見られるという高い効果によって、世界中で最も多く使用されるようになりました。
フィナステリドの服用で、僅少ながら副作用の出る可能性があることは以前から知られています。日本で認可を受けている米国MSD社の長期投与による臨床試験では、48週間の服用で1.1%、96週間の服用で1.6%の被験対象者に、リビドー減退(性欲減退)、勃起機能不全(ED)、精液量減少などの副作用が発現したことが報告されました。また、頻度は不明ですが、肝機能障害、抑うつ症状、乳房圧痛・肥大などの副作用があったことも報告されています。
殆どの方が副作用を経験することなくフィナステリドでの治療を続けていますが、副作用が見られた場合、有効なのは投薬の中止です。フィナステリド成分が体から排出されてしまえば、症状は消失するからです。
しかし、2011年にアメリカ・ジョージワシントン大学の医師らの論文によって、「投薬中止後も、性機能の低下や、抑うつのような精神障害が持続している」という71名の症例が報告され(※1)、以降も症例報告が続いたことから、一躍問題視されるようになりました。
2012年には、アメリカで患者の治療支援などを行う、ポストフィナステリド症候群財団(PFS財団)が設立。また、日本でも厚生労働省の通達により、MSD社の「プロペシア錠」と、沢井製薬のジェネリック医薬品「フィナステリド錠」が、添付文書に「投与中止後も持続したとの報告がある」という一文を追加し、使用における注意喚起を促しています。
泌尿器科の病気で一番有名、とも言える「前立腺肥大症」の主な原因は「ジヒドロテストステロン」であるため、「デュタステリド」が治療に使われてきたのです。
ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが毛根に作用して起こる薄毛をAGAと言います。ミノキシジルやフィナステリドの内服が最も効果的です。
プロペシア(フィナステリド)は、です。DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンから合成されます。合成の際に必要なの働きを阻害することで、DHT(ジヒドロテストステロン)の合成を抑制するのがプロペシア(フィナステリド)に含まれるです。
プロペシア(フィナステリド)に含まれる有効成分フィナステリドはAGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の合成を抑制します。頭皮ケアのできる市販薬や外用薬であるミノキシジルとは違い、体の内側からAGAの原因に働きかけ改善を促します。
非臨床試験及び海外第Ⅰ相試験成績から、 フィナステリドによる動物及びヒトにおけるジヒド
女性向け脱毛症治療ローションです。
加齢により女性ホルモンが減少すると前頭部・頭頂部の抜け毛が進行すると言われています。
パントスチンの成分、アルファトラジオールが抜け毛の原因とされるジヒドロテストステロン(DHT)の産出を抑制することで、抜け毛を抑制する効果が期待できます。
女性用ですが、男性の方も使用できます。
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専門医は、初期脱毛の原因を特定し、適切な対処法を提案してくれます。場合によっては、フィナステリドの用量調整や、ミノキシジルなど他の治療法の併用を検討することもあります。
[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠
プロペシアのジェネリック医薬品(後発医薬品)「フィナステリド錠1mg」は、フィナステリドを有効成分とした男性型脱毛症用薬(AGA治療薬)です。
フィナステリドは、5α還元酵素Ⅱ型阻害作用によりAGAの原因であるDTH(ジヒドロテステステロン)の生成に必要な5α還元酵素を阻害することでDHTの生成を抑制させます。
フィナステリド(プロペシアジェネリック)は、国内では2016年より製造販売承認されています。
フィナステリド | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】
DHTに着目したAGA治療薬がプロペシアです。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、5αリダクターゼの働きを弱める力があります。
テストステロンと5αリダクターゼが結合してDHTがつくられるので、5αリダクターゼの力が弱まればテストステロンとの結合が減り、DHTの数が減ります。
DHTがなくなればAGAに進みません。
ジヒドロテストステロン(DHT)がAGAの原因? 抑制する方法も紹介
妊活中や妊活を予定している場合は、医師と相談することが重要です。フィナステリドは血液を通じて体内に分布しますので、。また、フィナステリドを服用している男性が精液を提供する際には、適切な保護措置を講じる必要があります。
新橋駅徒歩4分 | 港区東新橋の商業施設「カレッタ汐留」の地下1F
毛根に直接作用し発毛を促すミノキシジルと、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)が作られるのを抑えるプロペシア(フィナステリド)は、また、異なる作用を持つ薬を組み合わせることで、が期待できます。
プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)は併用できません。両者は5-α還元酵素の阻害に作用する点で共通しており、併用することで副作用のリスクが高まります。
【AGA治療薬】プロペシア(フィナステリド)とは?効果や副作用
「最近、尿の勢いが弱く、ジョボジョボっと途中で止まりそうになる、、」という方に、前立腺肥大症とし「デュタステリド」を飲み始めてもらいます。
テストステロンが変換されたジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンが関係するとされます。治療薬はテストステロンからDHT ..
ザガーロは、テストステロンをDHTへ変換する1型および2型の5α還元酵素をともに阻害し、DHT濃度を低下させることでヘアサイクルの正常化を促し、毛髪数を増加させる。
【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用
フィナステリド(プロペシア)、デュタステリド(ザガーロ)という両方の薬剤は、テストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)へ変換する経路をブロックします。従って、血清DHT値が変わるため、ほぼ同じ副作用が見られます。
大きく分けて、性的、精神的、物理的、その他、起こりうる副作用があります。
フィナステリド内服です。ミノキシジルは根毛の細胞の分裂を活性
フィナステリドを使用する際は、男性における男性型脱毛症のみの適応であることに注意が必要です。他の脱毛症、20歳未満の患者、または女性に対する適応はありません。海外で実施した閉経後の女性の男性型脱毛症を対象とした12ヵ月間のプラセボ対照二重盲検比較試験(n=137)において、フィナステリドの有効性は認められていません。
妊婦に投与するとフィナステリドの薬理作用(DHT低下作用)により、男子胎児の生殖器官などの正常発育に影響を及ぼす恐れがあります。
5αリダクターゼとは? 役割や種類、抑制する方法まで詳しく解説
服用中は献血ができません。フィナステリドは最低1ヶ月以上休薬しないと献血は出来ません。
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の比較
ここまでではデュタステリドの方がAGA治療薬として優れているように見えますが、必ずしもそうとも言い切れないのが副作用です。
・フィナステリドの副作用
承認時の国内臨床試験において、調査症例276例中副作用は12例(4.3%)
→リビドー減退3例(1.1%)
→勃起機能不全2例(0.7%)
→その他9例(射精障害、精液量減少、下痢、胃不快感等)(いずれも1%未満)
・デュタステリドの副作用
第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験において、日本人120例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された症例は14例(11.7%)
→リビドー減退7例(5.8%)
→勃起不全6例(5.0%)
→射精障害2例(1.7%)(承認時)
このように、デュタステリドの方が性機能に関する副作用の症例が多く現れています。
また、肝機能に障害がある場合は服用が禁忌となっています。
メンズ医療・男性医療(AGA,ED) | 市が尾皮ふ科・形成外科
高い効果が期待できる一方、服用に当たり注意しておくべき事柄もあります。ここでは「フィナステリドの効果」や「薄毛に働きかけるメカニズム」そして「服用時の注意事項」などをまとめてご紹介します。
AGA | 医療法人 岡皮膚科医院 倉敷市下庄 清心学園口停留所 皮膚科
フィナステリドは前立腺特異抗原(PSA)と呼ばれる、前立腺がん検診で使用される腫瘍マーカーを約50%減少させます。前立腺がん検診を受けられる予定の方は、必ず申告をされてください。がん検診に限らず、医薬品になりますので医療機関受診の際は申告をお願いします。
減らし、AGA*の進行を抑えます。 プロペシア プロペシアはテストステロンを
フィナステリドは、男性ホルモン「テストステロン」と還元酵素「Ⅱ型5αリダクターゼ」の結合を阻害する作用をもたらします。薄毛を誘発するものが既に「DHT(ジヒドロテストステロン)」という悪玉男性ホルモンであることがわかっているので、その前段階で、善玉の「テストステロン」と「Ⅱ型5αリダクターゼ」が結合するのを抑制し、DHTそのものの生成を抑えようというわけです。
[PDF] 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
フィナステリドは、5αリダクターゼを抑制することでDHTの生成を抑えます。具体的には、フィナステリドは5αリダクターゼの活性を阻害し、テストステロンがDHTに変換されるのを防ぎます。その結果、毛包へのDHTの影響が減少し、毛髪の成長が促進されます。フィナステリドの使用により、多くの患者が脱毛の進行を抑え、新たな毛髪の成長を確認しています。