一般名:イソトレチノイン(ISOTRETINOIN)カプセル 10mg、20mg
難治性のニキビは単に皮膚だけの問題ではなく、ホルモンバランスや皮脂腺などをはじめとする体の内側の問題が大きいです。外用薬やピーリング、レーザー治療など外側からのアプローチだけではニキビの再発を抑えるのが難しいこともあります。米国ガイドラインでも中等度以上のニキビには内服治療が推奨されています。イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシス(細胞死)を誘導させることが報告されており(文献3)、再発率が低くなる理由の1つと考えられます。したがって軽度~中等度であるが再発を繰り返す難治性ニキビに対して非常に有効性の高い治療と言えるでしょう。最近では中等度のニキビに対しても最初からイソトレチノインを使うのが世界的な潮流になっています。
・レーシック手術前後6ヶ月はイソトレチノインの服用をお控え下さい
服用中~服用を終了して1か月までは決して妊娠しないようにしましょう。また期間中は献血をしないでください。
当院のニキビ治療は主に、保険治療などでは治すことのできない中等症以上のニキビに対し、イソトレチノイン治療とホルモン治療を行っています。これらは米皮膚科学会のガイドラインに沿った医学的エビデンスに基づく保険適応外の治療方法です。
イソトレチノインは皮脂腺の活動を抑えるため、肌が乾燥しやすくなります。
★妊娠している女性に投与すると、流産や胎児奇形を引き起こす可能性があります。
※必ず、次の月経が始まって2,3日過ぎるのを待ってから服用を開始してください
※治療中止後、1ヶ月間は避妊してください
1日1錠を毎日一定の時刻に白色錠を21日間、続けて緑色錠を7日間、合計28日間連続内服します。
生理の有無にかかわらず次週以降も同様に続けます。
飲み忘れがあった場合、翌日までに気づいた場合は直ちに服用し、その日の分も服用します。
イソトレチノインの効果は、1ヶ月目頃から実感するケースが多いです。
イソトレチノインは、内服の積算量が120mg/kg以上になると再発予防につながると考えられています。
以下の薬とは一緒に服用はしないでください。 ・テトラサイクリン系(ビブラマイシン・ミノマイシン・ミノサイクリン・ミノペン) ・副腎皮質ステロイド剤(プレドニン・プレドニゾロン・セレスタミン) ※外用ステロイド剤や吸入ステロイド薬、短期的なステロイドの点滴は問題ありません ・抗てんかん薬 ・ビタミンA ビタミンAのサプリは内服終了後2ヶ月以上の期間を空けてください。 ・セントジョーンズワート(ハーブ)
イソトレチノインが配合された薬の商品名には、ロアキュタンやアキュテインなどが。
イソトレチノインを服用開始後、2~3ヵ月ほどでニキビの改善がみられる場合が多いです。
また個人差はありますが、イソトレチノインの効果は長く続きやすいと考えられています。
体重50kgで1日20mg内服する場合:
体重50kg → トータル6,000mg必要となります。
60,00 ÷ 20(1日20mg)= 300日(約10ヶ月)
①イソトレチノイン治療では頻回の採血検査の必要性は否定されている
服用中~服用を終了して1か月までは決して妊娠させないようにしてください。また期間中は献血をしないでください。
イソトレチノインを辞めた後も、ニキビの再発を防ぐ工夫が必要です。
乾燥したり頭痛が起きたりと副作用が発生する可能性がございます。
また、イソトレチノインは血液検査時に数値異常を起こす場合もあるため、必ず血液検査をして予防していきます。
その他の副作用についてはこちらをご覧ください。
イソトレチノインを使用すると、ニキビが2~3年再発しにくいという論文もあります。
個人差がありますが、早いと服用してから2~3週間ほど経過した時期に、通常は1か月ほどの服用から好天反応が確認できることが多いです。
好天反応によってできるニキビは服用を継続していくと落ち着いていきますので、焦らず医師の指導の下治療しましょう。
イソトレチノインは国内では承認されておらず、市販もされていません。
•皮膚や粘膜、鼻、眼の乾燥症状。鼻の乾燥にともなう軽度の鼻出血。ドライアイ、眼瞼炎、結膜炎。
•重度のアナフィラキシー反応
•薬疹、重症薬疹(多形紅斑、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死融解症など)
•うつ病、幻覚・幻聴、自傷行為、攻撃的になるなどの精神疾患
•骨や筋肉の痛み、筋力低下、横紋筋融解症
•肝機能障害(皮膚や眼球の黄ばみ、黄疸、疲労感)
•腎機能障害(むくみ、疲労感)
•吐き気、嘔吐
•視力障害、目のかすみ、頭痛
•下痢、下血、腹痛
など
イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。
イソトレチノイン内服によりニキビが落ち着くまでにかかる期間は平均3〜6ヶ月ほどですが、重症度や個人差によって異なります。
当院ではニキビ治療については内服を最低でも6ヶ月(〜8ヶ月間)続けることをおすすめしております。
*ニキビ改善後に再発抑制を目指す場合は長期の内服が必要となります。
することも。累積投与量が120〜150mg/kgで再発を起こしにくいと言われています。
ほぼ同じだと思われがちですが、よく考えてみると両者は異なることに気がつきます。重症ニキビに対してベピオゲルやデュアックゲルなどの標準治療を適切に行えば、それなりの効果が得られ、やがて軽度~中等度の症状に落ち着きます。しかし、そこからなかなか良くならず治療が長期におよぶ場合があります。つまり症状は軽度~中等度であるが、難治性のニキビというわけです。そのようなケースではやはりイソトレチノイン内服が推奨されます。重症でなければ適応外などという保険診療にありがちな処方制限がないのが自由診療のメリットです。
期待した効果を実感したため、途中でイソトレチノインを辞めてもいいですか?
イソトレチノインは、ニキビを治療するための飲み薬です。
ビタミンA誘導体の「レチノイド」に属する薬で、世界的には30年以上前から保険適用で使用されています。
「ニキビ治療の切り札」といわれるものの、日本では保険外診療になります。
それは、イソトレチノインの服用が、ニキビ治療に効果的というものの、美容的な行為の一環とみなされているからです。
この記事では、ニキビでお悩みの方に知っていただきたいニキビの内服薬イソトレチノインについて、分かりやすくお伝えします。
ニキビの再発率を低く抑えたいなら適切なイソトレチノインの服用が必要です。
イソトレチノイン(アクネトレント)は、ビタミンAに類似した内服薬で、皮脂腺からの皮脂分泌を強力に抑えることで、抗炎症作用と共に赤い炎症性の重症ニキビを改善します。さまざまなニキビ治療薬の中でも、イソトレチノインは特に難治性で赤みが強いニキビに使用されることが多いです。
イソトレチノインの治療では血液検査が必要と聞きました。なぜですか?
この治療薬は、アメリカやヨーロッパなど世界中で30年以上にわたって処方されており、重症ニキビや難治性ニキビの治療に広く推奨されています。外用薬であるビタミンA誘導体のトレチノイン(ディフェリンゲル)とは成分が異なりますが、同じビタミンA誘導体としての効果があります。 イソトレチノインの内服を始める際は、副作用や注意事項を十分に理解した上で治療を行うことが重要です。
イソトレチノインを服用する際には、以下の点に気をつけてください。
特に、服用して1~2週間は悪化する場合があるので、この時期は根気強く治療を行うことが必要です。
最近は毛穴の黒ずみなどでも多く使われているイソトレチノインですが
②中等度ニキビではイソトレチノインは低用量でも十分な効果が期待できるが、再発率が高くなる可能性がある
薬機法による条件があるものの、イソトレチノインは個人輸入が可能です。
イソトレチノインの使用に伴う副作用にはさまざまなものがあります。その多くは、皮脂の分泌を抑制することで起こるものです。
また、服用期間によっても費用は異なることを理解しておきましょう。
ニキビはアクネ菌に対抗しようと過剰に免疫反応がはたらくことで炎症が起こっている場合があります。
イソトレチノインにはそのする効果があります。
イソトレチノインは、うつや希死念慮といった精神疾患を招くリスクもあります。
イソトレチノインは、難治性のニキビに使用される飲み薬です。
日本ではニキビの治療薬として承認されていません。
イソトレチノインはすべての患者さんに適応となる薬ではありません。
イソトレチノイン(アクネトレント)は、通常1日1錠から内服を開始します。体格が大きい男性や、治療が進んでもニキビの改善が見られない場合は、医師の指導のもとで増量することがあります。治療の進行に合わせて、適切な容量に調整していきます。早い方では4〜12週間で効果が現れ始めます。継続的に4〜6ヶ月間の内服を行うことで、ニキビの再発を高い確率で防ぐことが期待できます。