「でも、ドーピング検査があるから使えない」と考えるのは間違いです。 ..


5)ペプチド及び糖蛋白ホルモンとその同族体には,胎盤性性線刺激ホルモン,副腎皮質刺激ホルモン,成長ホルモン,エリスロポイエチンなどが含まれます.胎盤性性線刺激ホルモンならびに関連した作用を有するその他の合成物質を男性に投与し,内因性男性化ホルモンの産生量を増加させることは,蛋白同化ステロイドの投与と同等に見なされるため禁止されています.副腎皮質刺激ホルモンの投与も副腎皮質ホルモンの使用と同等に見なされます.また,成長ホルモンの濫用は,アレルギー反応,糖尿病の誘発,大量使用による末端肥大症など様々な影響が見られます.この他,血液の酸素運搬能の増加により持久力を増強させることを目的としたエリスロポイエチンによる血液ドーピングについてもヘマトクリット増加による塞栓症の発生や高血圧による障害などの副作用を防止するために投与は禁止されています.


TUEは、ドーピング検査において陽性結果が報告された際に参照されます。具体的 ..

4)利尿剤は通常,心不全や高血圧の治療に用いられます.体重階級制の種目においては減量を容易にし,さらに,他の薬物をより速やかに尿中に排泄してドーピング検査時に薬物を検出しにくくすることを目的として使用されます.副作用としては,血中の電解質異常をきたし,不整脈を誘発したり,時に心停止を起こすこともあります.

3)蛋白同化剤は筋肉増強作用を持つため,強い筋力を必要とする競技選手に対して有利に作用します.しかし,副作用として,男性では睾丸萎縮,女性化乳房,脱毛など,女性では月経異常,乳房萎縮,男性化などがあり,その他にも,めまい,吐気,頭痛,疲労,座瘡,発熱,精神異常などが見られます.また,長期間の使用により肝臓や腎臓の障害,動脈硬化,心血管障害が出現します.市販の強壮薬などに禁止薬物のメチルテストステロンが含まれることがあるので注意が必要です.

66.7%(沢井製薬)が原因で、ドーピング検査で陽性になった。胃腸薬の

C.各種中枢神経興奮薬にはカフェインなどが含まれます.これには中枢興奮作用,強心作用,横紋筋収縮作用があります.しかし,不安感,耳鳴り,手足の震え,筋肉が硬くなるなどの副作用があります.コーヒーを2~3杯飲む程度なら通常問題にはなりませんが,カフェインを含む風邪薬や強壮ドリンクなどではドーピング違反になる可能性があります.

症状または疾患別に,ドーピング規制を受けない代表的な薬品を分類しました.医療薬は医師の処方箋にもとづいて処方される薬品で,ここでは薬品の一般名を示しています.( )内はその代表的な商品名です.市販薬は薬局で自由に購入できる薬品です.また,右欄には代表的な禁止薬品/成分を記載しました.多くの感冒薬や栄養ドリンクには,これら禁止成分が含まれていますので注意が必要です.この薬品リストに掲載されていない薬品や,成分が不明な薬品については,医師または薬剤師に相談するか,日本トライアスロン連合メディカル委員会までFAXにてお問い合わせ下さい.(FAX:03-5469-5403)

ドーピング対象薬の検索結果は、薬の使用の適否を判断するものではありません。薬 ..

「アンチ・ドーピングと医療-2024年版-」(日本アンチ・ドーピング機構)を加工して作成

感染を疑われたり、陽性と診断されたりした後の対応については最後にまとめていますが、久しぶりに友達等と会って食事をし、5日後前後で熱や咳が出たり、においや味を感じにくくなった場合には、すぐに所属チームやコーチトレーナーなどへ連絡をし、練習などを休みようにしてください。そして、医師や保健所などに早急に連絡を入れ、PCR検査を受ける必要があるかどうかを確認しましょう。

ドーピングとは何か? 公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti ..

現在多数の健康食品やサプリメントが販売されていますが、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)ではスポーツでのサプリメントの使用を推奨していません。日頃からバランスの良い十分な食事を心がけておれば、健康食品やサプリメントは必要ないといわれています。また、健康食品やサプリメントは医薬品ではなくあくまでも食品の扱いになるので、医薬品のように含有成分を全て表示しなければならないという決まりはありません。今はインターネットで簡単に海外製品を個人輸入することができますが、海外の製品は効果を感じてもらうために、ラベルへの表示をしないまま不正に興奮薬やステロイドなどの医薬品の成分を添加しているものもあり、知らずに使用し、失格になる事例も毎年報告されています。健康食品やサプリメントはできるだけ使用しないようにしましょう。

抗ウイルス薬
新型コロナウイルスの治療で用いられる抗ウイルス薬は、中等症以降で初めて使用が検討されます。2020年9月下旬現在、抗ウイルス薬の中で、現在国内で承認された医薬品(安全性と有効性が確認された医薬品)は、レムデシビルのみです。その他に、ファビピラビルやトシリズマブなども日本のメーカーが主体となって製造販売する抗ウイルス薬として期待されていますが、未だに有効性や安全性が確立できていない状況です。
また、レムデシビルやファビピラビル以外に、抗ウイルス薬として期待される医薬品が厚生労働省のHPにいくつか掲載されていますが、いずれもドーピング禁止表に掲載がないため、使用してもドーピング違反になる可能性は低いです。


ベタメタゾン; デキサメタゾン; メチルプレドニゾロン, 5日

ドーピング検査は多くの大会が開催されない関係で以前のように活発ではありませんが、JADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)は、政府による移動制限がない限りドーピング検査を行なうとしています。
(日本アンチドーピング機構)

禁止表は、世界アンチ・ドーピング・プログラムの一部として義務付けられた国際基準 ..

この利用条件は、日本法を準拠法とし、それに基づいて解釈されるものとします。この利用条件に関わるすべての紛争については、東京地方裁判所を第一審の専属的管轄裁判所とするものとします。

[PDF] 知っておきたい アンチ・ドーピングの知識 2024 年版

ドーピング規制を受ける薬物は,興奮剤,麻薬性鎮痛剤,蛋白同化剤,利尿剤,ペプチドホルモンと類似物質に分類されます.また,薬物ではありませんが血液ドーピング(自己または他人の血液,あるいは血液製剤を使用する)などの方法も禁止されています.また,薬物が検出されにくいように操作する方法が,薬理学的,化学的ならびに物理的不正操作として禁止事項にあげられています.その他,アルコール,大麻,局所麻酔薬,コルチコステロイド,ベータ遮断剤が一定の規制の対象となる薬物とされています.

[PDF] 2023 年版 アンチ・ドーピング ガイドブック

2022年1月から競技会時すべての注射使用、経口使用(口腔内(頬)、歯肉内、舌下等を含む)、経直腸使用がすべて禁止となりました。
注射経路の例: 静脈内、筋肉内、間節周囲、間節内、腱周囲、腱内、硬膜外、髄腔内、滑液嚢内、病巣内(ケロイド等)、皮内および皮外などがある。
経口使用の例: 口腔粘膜(口腔内(頬)、歯肉内、舌下等)を含む。
その他の投与経路【吸入、局所投与を含む:歯根管内、皮膚、鼻腔内、眼(目薬)、肛門周囲】は、製造業者が承認を受けた用量および治療適応内で使用する場合は禁止されない。

・ウォッシュアウト期間について
禁止されている投与経路での糖質コルチコイドの使用は競技会(時)のみ禁止となるため、競技会外においては使用することが可能です。
しかし、競技会直前に糖質コルチコイドを使用してしまうと、競技会(時)の検査で禁止薬物として検出されてしまう可能性があります。そのため、競技者が競技の開始時点まで最低限考慮すべきウォッシュアウト期間が設けられました。

国際レベルのあらゆるスポーツにおけるドーピング行為は 1999 年に設立された世界アンチ・ドーピング ..

漢方薬は安全と思われがちですが、漢方薬を構成する生薬にはそれぞれたくさんの成分が含まれており、一つ一つの成分が禁止物質にあたるかどうかを特定するのは困難です。中には明らかに禁止物質を含むものもあり、たとえば葛根湯に含まれている麻黄という生薬には、禁止物質であるエフェドリンやメチルエフェドリンなどが含まれていることがわかっています。また胃薬に含まれているホミカという生薬には、禁止物質であるストリキニーネが含まれています。漢方薬は絶対に安全とは言い切れませんので、ドーピング検査を受ける可能性のある選手は服用を避けてください。

じ、医薬品及びスポーツに関する知識に基づき適切なアドバイスを行うことで、競技者が安心して医

・デキサメタゾン
デキサメタゾンは2020年8月末時点で、ステロイドの中で唯一新型コロナウイルスに対する有効性と安全性が認められた承認薬です。経口もしくは静脈内へ使用されるケースが想定されるデキサメタゾン。経口、静脈内の使用はドーピング禁止リストにおいて禁止されるため、投与が必要な場合には別途TUE申請が必要になります。症状が緩和した後、遡及的TUEを速やかに申請するとよいでしょう。

デキサメタゾン口腔用軟膏、オルテクサー口腔用軟膏、アフタッチ口腔用貼付剤、アフタシール、等

ドーピング禁止物質及び方法は世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の世界アンチ・ドーピング規程(CODE)、禁止表国際基準(以下、禁止表)に定められています。
禁止表は少なくとも1年に1回1月1日に更新されます。毎年10月に翌年の禁止表が公表され、翌年の1月1日から新しい禁止表が発効します。
2021年に世界アンチ・ドーピング規程が6年ぶりに改定され、禁止表に「特定方法」と「濫用物質」という新たな概念が追加されました。最新の情報を確認してください。
「特定方法」は、以前からあった特定物質の考え方を方法にも当てはめたもので、競技力向上以外の目的のために使用される可能性が高い方法です。M2.2(静脈内注入および/又は静脈注射)がこれに該当します。特定方法によるアンチ・ドーピング規則違反が意図的でなかった場合、制裁が軽減されます。
「濫用物質」はスポーツの領域以外の社会で頻繁に使用されている(濫用されている)物質です。2021年にコカイン、メチレンジオキシメタンフェタミン(S6.興奮薬)、ジアモルヒネ (S7.麻薬)、テトラヒドロカンナビノール(S8.カンナビノイド)が指定されました。濫用物質の摂取が競技力の向上とは関係ないことが立証されれば、違反の制裁が軽減されます。
2022年は「禁止物質」の糖質コルチコイド(S9)のすべての投与経路が競技会(時)のみ禁止となりました、また投与経路ごとに競技開始時点まで最低限考慮すべきウオッシュアウト期間が設けられました。さらにベータ2作用薬(S3)の吸入量の変更がありました。
2024年は監視プログラムであったトラマドールが競技会(時)禁止物質(S7.麻薬)となりました。
また、登録された採取センターで行うアスリートの血漿成分献血は禁止されないこととなりました。

※本リストは例示であり他にも使用可能な医薬品があります。 ※市販薬は名前全体が完全に一致することを必ず確かめてください。

WADA(世界アンチ・ドーピング機構)が策定した禁止表国際基準に掲載されている物質は、例外を除いてすべて特定物質として扱われます。特定物質が原因のドーピング違反の場合は、以下の2点を証明できる場合には、資格停止期間を短縮することができます。

・自己の体内にその物質がいかに入り、又はいかに保有するに至ったか
・その物質の使用が競技者の競技力の向上又は競技力を向上させる物質の隠蔽を目的としたものではない

例外(非特定物質)とは以下に挙げる物質です

[PDF] SHIMADZU APPLICATION NEWS

本来病気の治療や健康保持のために使われる薬物が,競技能力を向上させることを目的として使用されることをドーピングとよびます.近代スポーツの高度化と科学の発達にともない様々な薬物が乱用されるようになり,スポーツ選手の死亡事故も多数報告され,国際的な社会問題になっています.そこで,ドーピングによる健康の阻害,あるいは死に至るような事態から選手を守るために,オリンピックやその他の国際競技大会ではすでにドーピング・コントロール(禁止薬物検査)が実施されています.国際トライアスロン連合(ITU)主催の競技大会においても,すでにドーピング検査が行われています.

2022年の冬季オリンピック・パラリンピックでも、ドーピング ..

・シクレソニド
シクレソニドは、通常喘息の治療に使用される医薬品ですが、新型コロナウイルスに対しての有効性も期待されており、現在研究が進められています。シクレソニドは喘息の治療で用いられる際「吸入」で使用されるため、アスリートが吸入してもドーピング違反にはなりません。しかしながら、新型コロナウイルスに対してのシクレソニドの有効性や安全性は確立されていないため、可能な限り使用前に、医師などに自身がドーピング検査の対象になりうることを伝えましょう。そして、症状が緩和した後には、受けた治療がドーピング禁止リストで禁止される成分、もしくは禁止方法ではないかもしっかりと確認しましょう。

世界アンチ・ドーピング機構より、令和3年3月22日付で競技会時の糖質 ..

例えば総合感冒薬に含まれることのあるメチルエフェドリンやプソイドエフェドリン、気管支喘息治療薬に含まれるβ2刺激作用という働きをもつ薬剤、口内炎に使用するデキサメタゾン口腔用軟膏、麻黄を含む漢方薬などが禁止物質に該当します。常に服用を禁止されているものや競技中のみの服用が禁止されているもの等、物質により細かな規定はありますが、服用することでドーピングとされてしまう薬剤は意外と身近な薬剤にも含まれています。

[PDF] ドーピング対象となる日本の OTC 薬の特徴に 関する調査

このページでは、アンチ・ドーピング、特に「意図しないドーピング(うっかりドーピング)」による違反者を出さないために、薬剤師などの医療従事者を対象とした、情報提供をしています。